増山佳代役・石井ゆき
こんにちは!

江川さんに紹介していただきました、増山佳代役の石井ゆきです。
増山は「ドレミの方舟」のメンバーが流れ着く港町に住む女性です。



Q.自分の役(増山佳代)が、無人島に何か1つ持って行くとしたら、何ですか?

その答えは うちの父ちゃんです♡
うちの父ちゃんはマグロの一本釣りの漁師で日焼けした肌が男らしい海の男です!1人残していたら絶対変な虫がついたりパチンコばかりやるから…。

という事で、私、増山はうちの父ちゃんを連れて行きます!




次にご紹介するのは同じく港町メンバーの心優しきシスター峰岸を演じる要田禎子さんです!



要田は一言でいうとこだわりの人であります!
彼女はずっとお菓子の「歌舞伎揚」が大好きで一日1枚何年も必ず食べています。

そしてつい最近の事ですがおでんに「ちくわぶを入れるかどうか」を皆に散々聞きまくっていました。ヨーダは必ず入れるそうです。私は岡山出身なのでちくわぶは入れません。何故か要田はショックを受けていました。

そして昨日は誰かが要田の机に伊右衛門のペットボトルを置いていたら「私は伊右衛門は飲まない!おーいお茶だ!」と叫んでおりました…こだわりが強いんじゃ!!
しかしこのこだわりは役者にとってはとても良い事です!役へのこだわり追及が強いのです!!

こだわりの強い要田のシスター峰岸をどうぞお楽しみに♡



いよいよ稽古場から劇場に移ります!
私達にとっては9カ月かかってやっと『プカプカ漂流記』を皆様に観ていただけます!
コロナ禍の中緊急事態宣言も出て不安な世の中ですが少しでも皆様が笑顔になってほっこりしていただける様に頑張りたいと思っています!
どうぞお楽しみに!!

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 23:46 | comments (x) | trackback (x) |
寺原みのぶ役・江川泰子
こんにちは!
橘田さんからご紹介いただきました、寺原みのぶ役の江川泰子です。 



今回は劇団に入ったばかりの若い人たちとベテラン組、そしてゲストの素敵なアコーディオンを聞かせてくださる橘田さんという楽しみな座組みです。

私がやる寺原みのぶ役は会計係。
みんなの大事なお金を預かっています。一生懸命に補佐役をやりますが、不器用で…。笑いながら見てもらえたら嬉しいです。


Q自分の役(寺原みのぶ)が、何か一つ無人島に持って行くとしたら、何ですか?

寺原は全く役に立たないけど、やっぱり預かったみんなの現金。無くしちゃいけないと持って行くでしょうね。



それでは次は石井ゆきさんを紹介します。エネルギーの塊のようなゆきさんにいつも助けられています。おばちゃんパワー炸裂の増山役、石井ゆきに乞うご期待‼️

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 23:55 | comments (x) | trackback (x) |
小島やえ役・橘田美穂さん
小島やえ役、アコーディオン奏者の橘田美穂(きったみほ)です!



劇団昴さんとは、2019年『君恋し』からのご縁で、今回も音楽とキャストで参加させていただいています。

小島やえは、「ドレミの方舟」では未成年で最年少の信者です。今回も素晴らしい昴さんの女優陣に囲まれて、毎日楽しく稽古させていただいています!

音楽は、信者の女性たちの絆が見えるようなコーラスを意識してつくりました。ノスタルジックな唄がお芝居に風景を添えています。お楽しみに‼︎



Q自分の役(小島やえ)が無人島に何か一つ持っていくとしたら、何ですか?

アコーディオン一択ですね!
生活の心配なんてしたことない金持ちの娘ですから、アコーディオンがあればいつまでも楽しく過ごせると考えると思います。


さて、次のブログ担当は、寺原みのぶ役の江川泰子さん。



信者としてのリアリティを感じさせる存在感がさすがです。

本当に面白い作品になっていますので、このような状況ではありますが、ぜひ観ていただく価値のある作品だと思います!ご来場・映像配信での観劇お待ちしています‼︎

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 23:19 | comments (x) | trackback (x) |
熊下貴子役・丸山加奈子
坂井亜由美さんから紹介していただきました、Bチーム熊下貴子役の丸山加奈子です。



私達若手ダブルキャストの俳優は、正面から芝居を全編通して見ることができるのが有り難いところです。お客さんの目線で見て初めて、演出家の総一朗さんの“ねらい”が分かることもあります。あのダメ出しはこういう効果のためだったんだ!と。
稽古が始まった当初に言われていた意味が今は良くわかります。

さて、Aチームの通し稽古なのですが私、散々見慣れたお芝居なのに展開が分かっていてもグッと来てしまいました。これが本の力って事でしょうか。是非この『プカプカ漂流記』を多くの方に見届けていただきたいなと思います。



Q.自分の役(熊下)が、何かひとつ無人島に持って行くとしたら、何を持っていく?

うーん、やっぱり聖書かな…と言いたいところですが、めがねです。
熊下は聖書の内容はきっと全部覚えているので手元になくても暗唱できますけどめがねは、見えないことには困りますからね……。

めがねに水を溜めると火起こしできるらしいので、簡単に火は起こせそうです。
めがねは顔の一部というか本体だからノーカウントなのでは?というツッコミが聞こえてきそうですが。アハハ……


さて次回のブログ担当は!
小島やえ役を演じる、客演でアコーディオンアーティスト兼女優の橘田美穂さま!



やえちゃんのクライマックスのアコーディオン独奏は超・見どころですよ〜!

ここだけの話、個人的な橘田さんの印象は丁寧な暮らしをされてそうっていうイメージです。
帰りの電車でご一緒したとき、「レトルトのパスタソースを使うこともあるんですけど、野菜を切って入れるだけでも料理した気になれますよ!」と話されていたのを覚えてます。そのひと手間が丁寧だなぁと…。

そういう丁寧さがお芝居にも人柄にも滲み出ています。
やえちゃんは心が揺れっぱなしの大変な役ですが、通しが続いても毎回弛まず瞬発力のある芝居をしてくださいますし、私達が家で練習できるよう全ての歌のハモリ音源を作ってくださったりと……本当に私達は頭が上がらず、襟を正さねばと思わせてくれる方です!
そんな橘田さんのブログをお楽しみに。

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 17:20 | comments (x) | trackback (x) |
『プカプカ漂流記』初日まであと1週間!
緊急事態宣言のため、19時開演の回を全て18時開演に変更し、新型コロナ感染症対策を施し、劇団昴ザ・サード・ステージLABO公演「プカプカ漂流記」は、1月20日にやっと初日を迎えます。

昨年4月ピット昴で上演予定でしたが、第一回目の緊急事態宣言!のため、中止を余儀なくされ、劇場を変え、やっとの思いで、公演に漕ぎ着けました。
出演者、スタッフそして、85才の演出家も皆一丸となってラストスパートです!

公演当日は、受付メンバーも、劇団昴の俳優陣が、フェイスシールド、マスク、手袋に身を固め、お客様をお迎え致します。

お客様に少しでも不安なお気持ちにさせないように、万全を尽くす所存です。

客席を半分に減らしての公演です。
まだ、残席ございますので、どうぞ今からでも、ご予約下さいますようお願い申し上げます。

さて、今回の受付メンバーは、

1月20日(水)18時A
事務所=脇坂晴菜
加藤保奈美・加藤和将・江﨑泰介・洲本大輔・安齋裕子
坂井亜由美・西岡萌絵・丸山加奈子
茂在眞由美・磯辺万沙子

21日(木)18時B
事務所=望月真理子
町屋圭祐・松尾美里・加藤保奈美・吉澤恒多・笹井達規
関泰子・古谷みちる・広瀬和
茂在眞由美・磯辺万沙子

22日(金)14時B
事務所=望月真理子
熊谷めぐみ・米田萌・小倉佳恵・洲本大輔・秋田奈帆子
須々田浩伎・関泰子・古谷みちる・広瀬和
茂在眞由美・磯辺万沙子

22日(金)18時A
事務所=望月真理子
永井将貴・平林弘太朗・洲本大輔・永井誠・中西陽介
須々田浩伎・坂井亜由美・西岡萌絵・丸山加奈子
茂在眞由美・磯辺万沙子

23日(土)13時A
事務所=脇坂晴菜
舞山裕子・松尾美里・小倉佳恵・新野美知・髙草量平
須々田浩伎・坂井亜由美・西岡萌絵・丸山加奈子
茂在眞由美・磯辺万沙子

23日(土)17時B
事務所=脇坂晴菜
松尾美里・市川奈央子・小倉佳恵・あんどうさくら・落合撤
須々田浩伎・関泰子・古谷みちる・広瀬和
茂在眞由美・磯辺万沙子

24日(日)13時B
事務所=脇坂晴菜
服部幸子・米田萌・大矢朋子・安齋裕子・黒田マサミ
須々田浩伎・関泰子・古谷みちる・広瀬和
茂在眞由美・磯辺万沙子

24日(日)17時A
事務所=脇坂晴菜
高山優介・加藤保奈美・米田萌・大矢朋子・安齋裕子
須々田浩伎・坂井亜由美・西岡萌絵・丸山加奈子
茂在眞由美・磯辺万沙子

です。
当日の都合で、メンバー多少変更するかもしれません。
その時はご了承下さい。

劇場にてお待ち申し上げます!

磯辺万沙子

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 10:44 | comments (x) | trackback (x) |
河田順子役・坂井亜由美
こんにちは!
新井さんから紹介していただきました、Bチームの河田順子役、坂井亜由美です。



舞台が延期になるなんて今まで経験したことがなかったので、去年の12月に稽古が再び始まった時は「台詞全部忘れてたら怖いな…」なんて思っていましたが、意外と覚えていました!

歌あり笑いありの実際にあった事件を元にした喜劇、『プカプカ漂流記』
是非観にいらしてください!
映像配信も予定しておりますので、コロナが心配な方でもお家で『プカプカ漂流記』が楽しめるようになっております。



Q.自分の役(河田順子)が、無人島にひとつだけ何か持っていくとしたら、何ですか?

あっけらかんとしてるように見えて、意外と根は慎重で保守的な女性なのでは?と河田について思います。

もし河田さんが現代に生きていたとしたら、なにかとスマホで調べるタイプですね!
というわけで私もスマホで調べてみました。

検索結果は…1位、携帯用ナイフ!2位、ライター!3位、3日分の水!
となっておりました。

というわけで河田順子が無人島に持っていくとしたら 携帯ナイフ です。



次のブログリレーは、Bチーム熊下貴子役・丸山加奈子さんです!



Bチームのダブルキャスト組は年齢も入団時期も近く、稽古後に残って役について話し合ったり、これをやったら面白いんじゃないかと一緒に考えつつ、残り稽古をしたりしています。

そして丸山さんは、自粛期間中に「アートにエールを!」という企画にプカプカの動画を出す際、動画編集を担当してくださいました!

丸山さんの演じる熊下さんについては、次のブログで熱く語っていただきましょう!

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 09:35 | comments (x) | trackback (x) |
吉田役・新井志啓(あらい しひろ)
こんにちは!
林佳代子さんからご紹介いただきました、吉田役の新井志啓(あらい しひろ)です!



昨年の劇団昴試演会『動物園物語/楽屋』で女優Cを演じてから、実に1年ぶりに舞台に立ちます!

開演直前での公演延期から、8ヶ月、やっと皆様に『プカプカ漂流記』をお届けできるときがやってきました!
昨年から続くコロナの猛威が弱まることがありませんが、一人ひとり、感染対策・体調管理を徹底して、コロナへ立ち向かいたいと思います!


Q.自分の役(吉田)が、何かひとつ無人島に持って行くとしたら、何を持っていく?

吉田が使う小道具の、ラジオ、手拭い、ギターの3つの内どれかを選びたいと思います!

手拭いは、あると便利なアイテムですが、吉田は無いなら顔も手も服で拭けばいいと考えそうです。
大切な相棒であるギターは、無人島で傷んだり壊れたりしたら大変なので、家でお留守番していてもらうことにします。
日課にしている歌番組を欠かさず聴くため、無人島に持っていくアイテムは、

ラジオ

に決定しました!

無人島で聞こうとしたら電波がないことに気付いてがっかりしそうですね。




ブログリレー、次は・Bチーム河田役の坂井亜由美さんです!



坂井さんは一昨年12月の劇団昴ザ・サード・ステージ「8月のオーセージ」にジーン役で出演した時に短パンで、存分に引き締まった美脚を披露してくれました。

私と同じく、劇中でギターの腕を披露してくれます!
坂井さんの自粛中に磨いた歌、ギターの腕、そして只今稽古中の演技もお見逃しなく!

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 10:56 | comments (x) | trackback (x) |
ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』緊急事態宣言による公演時間の変更と配信の追加について
劇団昴ザ・サード・ステージLABO公演「プカプカ漂流記」制作代表磯辺万沙子です。

1月7日に発令された緊急事態宣言の劇場・イベントへの依頼に従い、公演の開演時間変更を決定いたしました。

公演日程 2021年1月20日(水)~24日(日)
●1月20日(水)19時開演A→18時開演A
●1月21日(木)19時開演B→18時開演B
●1月22日(金)14時開演B(変更無し)
●1月22日(金)19時開演A→18時開演A
●1月23日(土)13時開演A(変更無し)
●1月23日(土)17時開演B(変更無し)
●1月24日(日)13時開演B(変更無し)
●1月24日(日)17時開演A(変更無し)

上記変更日時にすでにご予約のお客様には、こちらからご連絡させて頂きます。

会場は、感染症対策を万全に施し、座席設定も半数に減らし、また、必要と思われるお客様のために消毒済みのフェイスシールドもご用意し、安心・安全にご観劇頂ける様、万全の体制を整えて上演する所存です。

どうか皆様、このような状況ですが、もしよろしければ会場に足を運んで下さいますようお願い申し上げます。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、劇場にお越しいただいての観劇が叶わないお客様にも作品をお届けしたいと考え、今公演の映像配信期間の延長を致します。

《映像配信日程》
1月
22日(金) 映像配信 Aチーム 19時から23日(土)18時まで公開
23日(土) 映像配信 Bチーム 17時から24日(日)16時まで公開
24日(日) 映像配信 Bチーム 13時から25日(月)12時まで公開
24日(日) 映像配信 Aチーム 17時から25日(月)16時まで公開

以下追加配信
25日(月) 映像配信Aチーム 17時から26日(火)16時まで公開
26日(火) 映像配信Bチーム 17時から27日(水)16時まで公開
27日(水) 映像配信Aチーム 17時から28日(木)16時まで公開
28日(木) 映像配信Bチーム 17時から29日(金)16時まで公開
29日(金) 映像配信Aチーム 17時から30日(土)16時まで公開
30日(土) 映像配信Bチーム 17時から31日(日)16時まで公開

《チケットの種類》
日時指定 2,000円

《ご予約・視聴方法》
◆チケットぴあ ・・・https://w.pia.jp/t/pukapuka/

※配信についてのお問い合わせ
電話017 -718 -3572 メール event@linkst.jp(平日10 00 ~18 00)
《こちらの電話・メールからの予約は出来ません。》

コロナ禍に打ち負けないよう何とか乗り越え、頑張っていく所存です。
どうかよろしくお願いいたします。

磯辺

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 21:55 | comments (x) | trackback (x) |
ブログリレー、岡本秀子役・林佳代子
2021年 明けましておめでとうございます!
岡本秀子役、林佳代子です。

三が日もあっという間に過ぎましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
本日は「プカプカ漂流記」のスタッフ、キャスト、関係者全員のPCR検査を行いました。開幕に向かってエンジン点火!





 マウスシールドを付け、周期的な換気を行いながら、稽古を行います。今回は、コロナ感染予防の為に、お茶場(コーヒーやおやつが用意されている場所)も無く、少しさみしいところもありますが、順調に稽古は進んでいます!!
いずれも、通し稽古の一コマです。

Q.自分の役(岡本秀子)が、何かひとつ無人島に持っていくとしたら、何ですか?
無人島に持参するものですか?
そうですね…
「こまってる男の人」
秀子はね、本質的に男の人が好きなんです。そして、困ってる人がいると、助けたくなっちゃうのですよ。うふふ。


ブログリレー、次は吉田役の新井志啓さんです!



新井さんは、Bチーム河田役・坂井さん、同じくBチーム林役・西岡さん、スタッフとして参加している宮崎くんと同期で、昨年、準劇団員となりました!

ミュージカルの学校に通っていたこともあり、歌とダンスはお手のもの。『プカプカ漂流記』では、ギターの弾き語りを披露してくれます!

| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『プカプカ漂流記』 | 23:35 | comments (x) | trackback (x) |
アルジャーノンに花束を
チャーリー・ゴードン役の町屋圭祐です。
この舞台、2020年は東北の演鑑連巡演からスタートしました

当初の予定では3月から始まる予定の東北巡演が、新型コロナウイルスの影響で4月に延期されました。
4月1日盛岡公演からスタート、2日秋田公演を行いましたが、その後のスケジュールは全て取り払われ、再度の延期となりました。

そして9月15日、九州演鑑連の巡演が下関からスタート。豪雨被害の影響で、ひとよし・くま公演は中止となってしまいましたが、10月28日長崎公演まで、38ステージを行うことができました。
11月から東北巡演が再開、3日鶴岡公演から27日会津公演まで(途中一時帰京する行程でしたが)、4月の2公演含め計16ステージを終える事ができました。

今年は、新型コロナウイルス禍でたくさんの公演が中止を余儀なくされました。
そんな年に54ステージも舞台に立たせて貰いました。
役者にとって演じる場は生きる糧です。
その場を与えて下さった九州・東北演鑑連の皆さんには、本当に感謝しかありません。

ステージを重ねて行くと、同じ台本を上演していても、作品の質が変遷してゆきます。
作品も、役者も、公演する場があって育っていくのだと、旅を通して実感しました。
個人的にも、チャーリー・ゴードンという役が自分に根付く感覚を持つことができました。「こんなに気負わず、役として生きることができるのか…!」と、未知の経験をさせて頂きました。




そして、12月17日〜20日東京藝術劇場シアターウエストで6ステージが行われました。
東京公演の為の稽古は、三日間だけ。
その内容は、巡演で1000人規模の劇場で行っていた演技を、シアターウエストサイズに圧縮することを主にした稽古でした。
まさに、九州・東北の皆さんに育てて貰った「アルジャーノンに花束を」の集大成の場であったのです。

そして僕の喉が、公演2日目のマチネで壊れてしまいました。
同日のソワレはダミ声になりました。
3日目には高い音が出なくなりました。
千秋楽には息漏れの音しか出なくなりました。


僕が九州・東北巡演を終え悟った事があります。
「誰にも期待しないこと」
長い巡演、キャストもスタッフも、全員が毎公演絶好調ではいられません。
だから僕は、より自分の自立を自覚するプラスの意味で、そう思ったのでした。
周りに期待するな、自分の事は自分で、と。

自立したはずの僕の喉が壊れたのは、ステージ数を重ね喉の疲れが蓄積したからでは決してありません。
乾燥が要因です。
僕の、冬場の乾燥対策が甘かったからです。
「僕は喉は強いのだ」という過信があったからです。オオバカヤロウです。


しかしながら、周りに期待しない僕が喉をやってしまった時、助けてくれたのは、周りの人達でした。

声を奪われ途方に暮れている僕に対し、男性楽屋では、
金子さんが、おこりんぼのニーマー教授とは別人の、優しい声がけで気遣ってくださいました。
宮本さんは喉の秘薬を某ルートから入手してくださいました。
研志さんと三輪さんは、喉に良いマッサージをしてくださったし、
翼さんは「とっておきだよ」と喉の薬やお茶をくれ、また、バートとチャーリーの場面でも影ながらサポートをしてくださいました(真のイケメンとはこうしたものなのです)。
江﨑さんは楽屋の鏡前が隣りだったけど、僕が声が出ないのを解って、一緒に黙ってくれました。
加藤くんは、不甲斐ない先輩を演技で引っ張ってくれました。

しのぶさんは女性楽屋から何度も僕の状態を見にきてくださり、励ましたり、アドバイスをくださり、「喉には肉よ!肉!」とカツサンドを差し入れてくださいました。
大矢さん、市川さん、染谷さん、さくらさん、真理子も、いつも通りの…、いや、時にはそれ以上の演技で僕を引っ張ってくださいました。女優ってスゴイ……

劇団員スタッフの久也さん、落合撤、近藤、笹井は、常に袖に温かい飲み物を用意してくれました。(余計な仕事を増やしてごめんなさい。)
同じく衣装部の新藤は、急遽使うことになった僕専用のピンマイクを、ヘアピンで上手に固定してくれ、のど飴もくれました。

音響オペレーターの今西さんには特にご苦労をかけてしまいました。
かすれて小さい僕の声を拾うため、公演3日目には舞台前面にフットマイクを設置。
千秋楽には、さらに出なくなった僕の声に備え、ピンマイクを仕込んでくださいました。
「バタバタしちゃってごめんねー」と、いやいやその原因を作ってるのは僕なのに…

制作の村上さんは、病院を手配してくださいました…本来の制作業や、毎公演の客席消毒作業もあるのに。
その病院には、代表の荒川さんが付き添ってくださいました…息を弾ませ、事務所から大急ぎで来てくださいました。


まだお世話になった方々はいるのですが、長くなりすぎるので書ききれません。


誰にも期待してなかった僕を、こんなにも多くの人達が助けてくれました。
そして驚くべきことに、誰ひとりとして僕を責め立てる人はいませんでした。
すごいチームです、本当に。
僕は自立などしていませんでした、素晴らしいスタッフの方々とキャスト陣に支えられていたのでした。
そして愚かな悟りはどこかに消え去りました。



東京公演を観にご来場くださったお客さま、申し訳ございませんでした。
観劇したうえで、物語の展開が分からなかったり、登場人物の関係性が見えなかったのでしたら、それは僕の責任です。

しかしながらカーテンコールで、お客さまは拍手を下さいました。
主人公の声はカスカスなのに、ダブルコールまで頂く回もありました。
きっと、僕の不十分なセリフを、お客さまが想像力で補填して下さったのだと思います。演劇のスゴイところは、舞台で起きることと、お客さまとの想像力が融合して完成するところです。

また、この舞台は、チャーリー・ゴードンにだけ感情移入できるわけではありません。
アリス・キニアン先生、芸術家フェイ、研究所の人々、パン屋の人々、チャーリーの家族…お客さまはそのいずれかに共感して下さった。
この舞台は、チャーリーの物語というよりも、チャーリーを取り巻く人々の物語なのだと思います。
そういったこともあって、お客さまは拍手をくれたのかな…。



あらためて、東京公演にご来場下さった皆さま、本当にありがとうございました!
そして九州演鑑連の皆さん、東北演鑑連の皆さん、ありがとうございました!
来年も劇団昴をどうぞ宜しくお願い致します。


2021年、劇団昴は四つの公演が用意されています。
1月20日からはさっそく、「プカプカ漂流記」が上演されます。
……いったい、どんな年になるのでしょう…。良くなるのだろうか。いや、良くなってほしい。

どうか神さま仏さま、劇場でお客さまと役者が思いを共有する場を奪わないで下さい…!
と願ってやみません。

町屋圭祐


| 稽古場日記::アルジャーノンに花束を | 20:48 | comments (x) | trackback (x) |

  
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