「アシバー ~沖縄遊侠伝~」公演終了しました!
いつも劇団昴公演BLOGをご覧いただき、ありがとうございます。

3月28日に初日を迎えた『アシバー~沖縄遊侠伝~』ですが
無事、千穐楽を迎えることが出来ました。

そして、このアシバーBLOGも今回の更新をもちまして最終回となります。
いつもご愛読いただき、本当にありがとうございました。

記念すべき最終回は、我らが兄貴!「宮下 智」役の金尾さんからのメッセージを
お届けします。
それでは、どうぞ!


「『アシバー~沖縄遊侠伝~』 お陰様で無事公演を終えました。
 
沢山の方々のご来場、有難うございました。私、宮下智役をやらせていただいた金尾哲夫です。

公演中は好天気が続き、世間では花見には最適の日々のようでした。
勿論我々には花見などの余裕はなく、
自然の陽光の代わりに照明ライトを浴びる舞台公演の日々でした。

そして気が付くと、千穐楽にあわせるように、桜も散っていたのでした。
満開の桜もいつかは散るように、我々の舞台も熱く咲いてパッと散ったようです。


ところで公演が終わると<バラシ>という作業にとりかかります。
つまり舞台の取り壊し、片付けです。

私はこの時の空気が嫌いではありません。

そう、桜の様子に似ているのです。
つい先程までは、皆の熱い演技と共に舞台のセットや小道具など
それぞれが生きて花を咲かせていた舞台空間。

それが<バラシ>が始まると、だんだんと舞台は無機的な空間に移ろいます。
何か悲しいのは確かなのですが
そこには生の舞台の宿命というか、華々しく咲いて潔く散り去るという美学を感じてしまうのです。

何かいいじゃないですか。


取り留めのない私感を述べてしまいました。

さて今回の公演『アシバー』、皆様のご感想は如何でしたでしょうか。
この<ザ・サード・ステージ>は、元来若手役者の修業の場として発足いたしました。
現在もその精神は引き継がれています。

しかも今回は<LABO>公演。LABO、つまりラボラトリー。
つまり実験的公演の要素が含まれているのでしょう。
今回の公演の企画・制作のチーフ平林引太朗君(長間恒夫役)は何の実験をしようとしたのでしょうか。

確かにこの度の『アシバー~』は、これまでの昴ではあまり取り上げられる作品ではないように思われます。
しかしながら歌舞伎の世界でもアニメ作品を取り入れたり
ワイヤーで劇場空間を飛び回ったりする時代、
彼の実験は、やはり演劇の成し得る<可能性>を探っていたのではないでしょうか。


若者は色々な挑戦(実験)をします。
そこでは多少の成功もあるでしょうが、失敗も付き物です。

しかしそれらの行動は、貴重なものの発見に繋がるかもしれません。
勿論皆様方には厳しいご批評をいただきたいと思います。
と同時にご寛容の心で、暖かく見守っていただきたいとも願っております。
どうか今後とも<ザ・サード・ステージ>を宜しくお願いいたします。
素晴らしい舞台をお届けしたいと思っております!

最後に改めて『アシバー~沖縄遊侠伝~』、ご観劇有難うございました!!」





金尾さん、ありがとうございました!


最後になりましたが、連日、非常に多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
出演者一同、今回の経験を糧に、更に面白く魅力的な舞台をお届けできるよう
精進していきたいと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします!


| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 19:19 | comments (x) | trackback (x) |
「アシバー ~沖縄遊侠伝~」開幕です!
「アシバー~沖縄遊侠伝~」チーム、ブログ担当服部です。


テクニカルリハーサル、舞台稽古を終えて
昨日はAチームの、そして本日はBチームの初日を迎えます!

昨日Aチームの初日は、沢山のお客様にご来場いただきました。
本当にありがとうございます。


今後ご来場予定で、ご予約がお済みでないお客様は
公演日によっては、当日券がご用意できないかもしれませんので
必ずチケットコールにて、ご確認・ご予約をお願い致します。



演劇に携わってきて、いつも感じることですが
作り手の思想やテーマが、観客の皆様にどのように受け取ってもらえるかは
幕が開いてみないとわかりません。

狙い通りに行くこともあれば、あれれ??(汗)ということもございます。


「アシバー」チームは、それぞれがテーマ性を持ち
作品の良さを丁寧伝えるという、昴のポリシーはそのままに
大胆に芝居を展開していくことを大事にしてきたように思います。

俳優が自分の発想に囚われすぎて無難な演技をしないよう、猪崎監督に指摘されてきました。
その成果が表れるよう、千秋楽まで、大胆に伸び伸びと舞台の上で生きたいと思います。


このお芝居、舞台上で男も女も泣いたり笑ったり
ジェットコースターの如くアップダウンが激しく(笑)大変ですが
ご来場いただいた皆様に「あ~、面白かった!」と気持ちよく劇場を後にしていただければ幸いです。



それでは、皆様、Pit 昴にて、熱~いドラマをお楽しみください!

みなさまのご来場をお待ちしておりますm(__)m




●写真は、初日開場前に、みんなで客席を作った直後です。

こうして客席が完成すると、ピリリと心地よい緊張感に包まれ
キャスト・スタッフ一同、本番に向けてぐ~っと、集中を高めていくのですよ♪
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 10:45 | comments (x) | trackback (x) |
ヤクザに二人の妻!?
長かった冬の寒さも漸く緩み、稽古帰りの火照った身体に
ほのかな春の香りを含む夜風が心地よい日々でしたが
間もなく初日を迎える運びとなり、残すはテクニカルリハーサル、舞台稽古のみとなりました。

この舞台、幕が開いたら、ノンストップの95分!オトコとオンナがハイテンションで
ホンネをぶつけ合い、バチバチ火花を散らしております!(笑)

演じ終わると、心地よい疲れと共に、爽快感に包まれます。



あっ、申し遅れました、私、宮下智役の金尾哲夫です。
今回は私の女房役・波子の服部幸子さんと市川奈央子さんの紹介を頼まれましたので
しばらくのお付き合いをお願いいたします。



さてこの宮下智・波子夫婦。

舞台ではヤクザの智は亭主関白なのか恐妻家なのか
中々判断に苦しむところではありますが
少なくとも妻の波子姐さんはそんじょそこらのヤワな女性とは異なるようです。

ま、あらゆる女の武器を持ち合わせ、またそれを有効利用しているようであります。




●まずは写真、向かって右のBチーム波子役の市川奈央子さん。


相手役の私が抱いた市川・波子のイメージ : 元気。女の円熟期前半。
例えて言うならジュリアナ東京卒業生、ボディコン。
一緒に歩く時は全身体密着型。
さっぱり明るい江戸っ子風。
料理上手、旨い!
照れながらもロマンチックなムードにはかなり弱い。
涙もろいが、その涙を意地でも見せようとしない、が、その技術が稚拙なので
相手にばれてしまう。
デートは海の見える場所を好むが、足許は砂浜ではなくあくまでもコンクリート。
例えて言うなら横浜ふ頭。


●次は、写真向かって左のAチーム波子役の服部幸子さん。


相手役の私が抱いた服部・波子のイメージ : 妖艶。女の円熟期中間前後、爛熟期大分手前。
例えて言うなら証券会社出世挫折後水商売卒業生。
一緒に歩く時は、微妙で意味ありげな微かな接触を楽しむ。
料理下手、外食に頼る。
ロマンチックなムードは決して嫌いではないが
あくまでもそれらが醸し出すレベルの高い精神性を重要視する。
チャラくて浮付いた環境には嫌悪をもよおす。
デートは場所・時を選ばず、二人でいれば全て良し。
涙もろくはないが、泣く時は隠しもせず、往々にして相手の目を鋭く見つめ訴えるような時がある。



・・・とまあ勝手な印象を抱いてしまいましたが
これはあくまでもお二方が稽古場で演じておられる波子からのイメージ。
役者ご本人の人間性や趣味・趣向とは一切関係はありません。

とは言えお二方には怒られそうです。桑原桑原・・・(笑)



さてこんなお二方、舞台本番ではどんな味を出してくれるか、楽しみです。乞う、ご期待!


では劇場で、お待ちしております!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 07:31 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー 情念のオンナ、英子ちゃん!
皆様、こんにちは!「アシバー ~沖縄遊侠伝~」ブログ担当の服部です。


通し稽古もあと一回、思えばあっという間の稽古期間でした!

テンポが命のコメディ。台詞がリズミカルに出るよう皆で工夫したり
シリアスなシーンを濃密に演じてみたりと、色々トライし、充実した稽古期間でした。

ここまで来たら、仲間を信頼して、自分を信じて、思い切りよく、エネルギッシュに演じるのみ!でございます(笑)



さて、前回までで男性キャストの紹介も済みまして、
今回は、土建会社さんにヤクザがゾロゾロ…といった男臭~い舞台に花を添える?!
女性キャストの紹介をさせていただきたいと思います。


今回は、コザのカッちゃんこと、佐々木誠二先輩に、喜納英子(きな えいこ)役のお二人をご紹介いただきました。
それでは、どうぞ!



『コザの便利屋、上原勝男役 佐々木誠二が、喜納英子役の大矢朋子さん、秋田奈帆子さんを紹介させていただきます。


静と動?お二方、同じ台詞、同じ場面を演じていても、かなり印象の違う仕上がり。
傍らで見ていて、別の物語か?と錯覚することもしばしば。此れぞダブルキャストの醍醐味!



静の中にも動、動の中にも静が有り、各々のチームで、日々刺激的な瞬間が生まれております。
もし叶うならば、喜納英子、AB両キャスト観ていただきたい!!



●写真向かって右の、Aチームの大矢朋子さん
忘れ難いザ・サード・ステージ公演「修道女」のヒロイン・シュザンヌという健気な少女から
最近は「アルジャーノンに花束を」の、愛情が深すぎる故のDVマザー!


●写真向かって左の、Bチームの秋田奈帆子さん
JOKO演劇学校「お気に召すまま」のフィービーは凄かった! 「グリークス」の女奴隷は楽しそうだった。


個性的な二人の女優が挑む喜納英子in「アシバー ~沖縄遊侠伝~」是非、お見逃し無きように!』



コザのカッちゃんからの熱~いメッセージでございました。

本当に、皆様、「二人の英子」を、是非、お見逃し無きように!!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 11:36 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー プロデューサー参上!
皆様、こんにちは!「アシバー~沖縄遊侠伝~」ブログ担当の服部幸子です。


先日、「衣裳付き通し稽古」がありました。

衣裳は俳優が慣れるために、本番用の衣裳を普段の稽古で身に付けることはありますが
何分、汚れや破損を防ぐために、必要以上には身に付けないことが多いです。
洗濯機で洗えない衣裳だと、クリーニングも大変ですからね。

和服が衣裳の場合、稽古では浴衣で代用することが多く、
私も稽古では浴衣で大いに汗をかいております。

「衣装付き通し稽古」では、実際の舞台上で、衣裳にどんな影響が出るかもわかります。


ドラマというのは、日常ではない事件が起こり、日常ではない動きを伴います。

ケンカや取っ組み合い、床を這いずり回ったり、激しい抱擁があったり…。
それによって、衣裳の思わぬところが破損したり、汚れたりするものです。

小道具、バッグや帽子靴なども同じですね、
本番用のもので実際に動いてみると、バッグが扱いにくい素材だったり、サイズが合わなかったり
靴などは動きによっては脱げたりします。

そういったことを稽古で確認し、補強したり、場合によっては変更が必要になります。


そして、本番用の衣裳やヘアメークをすると、より役に入り込みやすくもなりますね♪
衣裳やヘアメークは、俳優を助けてくれる大切な要素です!



さて、今回のキャスト紹介は、この公演の立役者、企画発案者であり
そして長間恒夫専務役を務める、平林弘太朗さんです。



平林君は以前から、猪崎亘昭監督の下で研鑽を積み、その信頼も厚く、
監督を昴に映像演技講師として招いてくれました。

猪崎監督のワークショップに参加したり、監督とタッグを組みたいと希望した俳優達が集まり
今回の公演の運びとなりましたが、
平林君の情熱と、人徳で、劇団昴 ザ・サード・ステージのラボ公演としての上演が実現しました。

本当に頭が下がります。

制作トップとして、やらなくてはならないことが山積みの中
長間専務という重要な役を、シングルキャストで務めます。

超多忙スケジュールの中、制作トップとキャストを見事に両立させています。

そして、これまで沢山の映画やドラマなどを著名な俳優さん達と創り上げてきた猪崎監督が、
昴の俳優とこんなに長期に亘って、お付き合いしていただけることが
私達にとって素晴らしい体験になるはずです。

監督や平林君のご好意や尽力に応えるためにも、気合を入れて取り組み、舞台を成功させたいですね!



平林君は、昔から正義感の強い、好青年というイメージがあるのですが
最近は貫禄も出てきて、立派な大人のオトコの雰囲気を備えてきました。

マスコミでも、人柄のよさそうなお父さんや、会社員さんなど数多く配役されています。
最近の猪崎監督のドラマにも、警察関係者の役で出演していましたね。

今回の長間専務は、会社のヤクザに絡まれて、エライ目に遭う気の毒な男性ですが・・・
どころがどっこい!
それだけではないのがドラマでございます(笑)

猪崎監督曰く、「平林の人の良さプラス、オトコの狡さ、身勝手さも出るといいな~」と…。
いや~、オトコの狡さ、身勝手さ…オンナは、そういうダメなところに惚れてしまうものなのよ~♥

これは、失礼いたしました、服部の独り言でございます。

平林君、今回は、世のおじ様たちが、イケナイと思いつつ、
あなたの長間専務に共感を覚えるのではないかしら…?



土建会社の象徴『ヘルメット』を手にする平林君、お似合いです!
あまりにも自然なので、被ってもらいました(笑)
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 11:08 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー 謎めいた舎弟たち
皆様、こんにちは。「アシバー~沖縄遊侠伝~」ブログ担当の服部です。

仕込み、小道具の搬入を経て、ますます初日に向けての稽古に熱が入ります。
本番用のセットや、小道具に触れていると、自然とテンションが上がっていきますね♪



さて、今回のキャスト紹介は…


金尾さん演じる宮下の子分、知名高志役のお二人さん!
宮下の子分はこの高志と昌吉ですが、高志が先輩ですね。

Aチームの桑原良太さん、Bチームの江﨑泰介さん。

身内の話で恐縮ですが、まだ、稽古が中盤に差し掛かる頃までは
先輩の金尾さんがお仕事でお休みの際、このお二人が、実に見事に兄貴分の代役を担当してくれました。

私も若い頃、先輩方の代役をやらせていただきましたが、見るのと演るのは大違い!
ものすごく緊張して、失敗も多かったですね~汗

モノマネではなく、人様の芝居をきちんと踏襲するのは難しいのです。
先輩の動きや芝居の特徴を頭に入れ、的確に動き、台詞を発しなければいけません。
好き勝手にやると、チームに迷惑がかかります。
でも、やはり個性というものは出ますし、代役をやる力量が、その役者の力量と判断されます。

お二人は、そこは素晴らしかったですね!

二人とも、自分の役をやりながら、金尾さんの芝居を研究しているわけですから
稽古場ではなかなか気を抜けなかったと思います。



頼もしい後輩たちの姿を見ながら、自分の若手時代の不甲斐なさを思い出して反省しておりました。
代役も、プロンプも俳優として成長するにはとても有効です。
若い時に、ちゃんとやるかやらないかで、将来大きな差が出るものだと、今になって実感している姐さんです。




●写真向かって右の、Bチーム高志役の江﨑君

彼とは「ふくろう」や「グリークス」で共演しています。
最近では、外部公演で「フィガロの結婚」も一緒になりました。

彼の軽やかさや、特徴のある声や台詞回しは心地よいものです。
「リア王」のような重厚な悲劇でも、彼の演じる従者オズワルドは愛嬌がありました。
大先輩女優一柳さんにぶたれるシーンも印象的でしたよ(笑)
今回も彼の魅力が発揮されるでしょう。

それにこの、高志というオトコ、ちょっと謎めいた部分もあるのです。
そこをどう演じてくれるか楽しみですね。

 

●写真向かって左の、Aチーム高志役の桑原君
彼とは昴では「街と飛行船」で共演しましたが、ほとんど絡みのシーンがなかったのです。

今回は同じチームで、姐さんと舎弟という関係でご一緒します!
桑原君は、飄々としたたたずまいが何といっても印象的で、曲者キャラを演じるのが得意です。
ニコニコ笑っていながら、実は深~く人の心を読んで、自分のとるべき行動を考えているのでは!
・・・と姐さんは思っていますよ(笑)

猪崎監督のワークショップで彼の芝居を見ていましたが
監督も彼のことを『なかなか面白い奴!』と可愛がっているのを感じました。



高志というオトコは、一筋縄ではいかない舎弟です。
昌吉の面倒も見ながら、自分の立ち位置をしっかり守っているのではないかしらん。
ラスト近くで、あっと驚く行動に出ますが、そこはこの役の見せ場ですね~。
もっとお話ししたいけど、これ以上はネタバレになるので我慢します(笑)

ちょっと癖のある、宮下兄貴の舎弟、知名高志。お二人の芝居にこうご期待!!


ちなみに、お二人さんが、帽子やフードを着用しているのは、本番用に髪をセットしているのです。
ちょっとまだヒ・ミ・ツね♪
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 07:34 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー 大道具仕込みしました!
先日、稽古休みをとって、「アシバー~沖縄遊侠伝~」の大道具仕込みがありました。

稽古場ブログ担当の服部です。日本各地で桜の開花が始まりましたね。

「アシバー~沖縄遊侠伝~」は、ザ・サード・ステージのラボ公演です。
このラボ公演という企画は予算も限られており、少人数の編成です。
そのため、スタッフワークに関しては色々大変なことがあります。

制作トップでもある平林君や、大道具の三輪学君、舞台監督の加藤和将君
そして若手男性キャスト(江﨑泰介君、桑原良太君、福永光生君、落合撤君、遠藤鮎喜君)が
舞台の大道具を製作していきます。



今回、非出演者の劇団員の協力も仰いでの作業となりました。
手伝ってくれたのは、田徳真尚君、矢﨑和哉君
そしてこの四月から研修生として更なる修業を積むことになった、新人の山本 樹(やまもと たつき)君!

この舞台がどんな空間になるのか、皆様には楽しみにしていただきたいと思います。


最近ではこの劇場空間に、ヨーロッパの雪原、そしてそこに力尽きて横たわるセイザー(馬)と幌馬車が現れました。
小沢寿美恵さん演じるジプシー女性ドラーナの佇まいや衣装から、Pit 昴の空間が異国情緒あふれたものになりましたが
我らが「アシバー」は、夏の沖縄の土建会社事務所(笑)!

まさに変幻自在のPit昴でございます。これこそ舞台の醍醐味ですね。


では大道具が大分仕上がってきたところで、小道具も少しご紹介します。

まずはこちらから。



●こちらは、沖縄の民芸品でもある、クバ扇(クバオージ)です。面白い形してますね。
ヤシ科の植物を加工してあるものです。沖縄の夏らしさが出てますね。




●事務机に何気なく置かれているボールペン…よ~く見ると、「オリオンビール」のロゴが!(笑) 
こんな些細なところにも沖縄感にこだわっております。




●カラフルで華やかな紅型プリント生地、これは事務所の炊事場の出入り口にかかっています。
ここもよく役者が出入りしますよ。




●そして、オリオンビールの空き缶! ま、これは基本ですね(笑) 



ご紹介した小道具が誰にどう使われるかも、ぜひじっくり見てくださいね♪
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 09:41 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー、ピットインしました!
 「アシバー~沖縄遊侠伝~」チーム、ブログ担当の服部です。

先月からPit 昴にて、試演会や卒業公演、Page公演など、実に様々な公演がありました。
このようにアトリエが賑わうのは昴の一員として、本当に嬉しく、そして有難く思います。
本当に皆様のご支援あってですね。深く感謝しております。

さて、Page3「セイザーとドラーナ」が千秋楽を迎え、別場所で稽古中だった我らアシバーチームも
いよいよPit 昴に稽古場を移し、初日の幕が開くまでここで鍛錬を積んで参ります!
アトリエを持つことの幸せを、本当にひしひしと感じます。
本番で使用する舞台で思う存分お稽古できますし、徐々に仕上がっていくセットや、揃っていく小道具
衣装を着用しての稽古で、皆のボルテージが上昇していくのですよ。

 

さて、今回のキャスト紹介は…!


タイトルロールを演じる、男たち!沖縄アシバーの、「カッちゃん&コーちゃん」コンビです。

右から…上原勝男役の佐々木誠二さん、知念浩二役の福永光生さん。



ちなみにお二人は、シングルキャスト。
このお二人、生粋のウチナンチューの役です。
沖縄地方の独特の方言や舞台上のアクション、長台詞もあったりと
メインの役どころなだけになかなか大変そうですが、アシバーというキャラクターを
自由に嬉々として演じているようにお見受けします。

佐々木さんとは、最近では「グリークス」で共演させていただきました。
大柄で鍛えあげられたボディに、太くて迫力満点のボイスで圧倒的な存在感を発揮されていました。
復讐を成し遂げ、雄叫びをあげるアイギストスは、間近で見ていても怖かったですね~。

今回はヤクザと対等に渡り合うアシバーですが、ただ強いだけでなく、カッちゃんが辿ってきた人生の光も闇も
繊細に、そしてエネルギッシュに表現なさっているように思います。


福永君とは「グリークス」や「ふくろう」で共演しました。
残念ながら、この二つの作品では、ガッツリ絡むシーンがなかったのですが、
今回、福永君のコーちゃんと波子役の私は、大いに絡むのです。

福永君と言えば、若くても頼りがいのある、落ち着いたイメージがあったのですが
今回のコーちゃんは、真逆!すご~く、ユニークなのです!
しかも個人的な感想ですが、つぶらな瞳がなんとも素敵!
あの目で見つめられると、なんだかキュンとしてしまうのでございます(笑)
福永君の新境地なるか!? 先輩としても大いに期待するところであります。

お二人の演じるアシバーコンビ、乞うご期待です!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 23:09 | comments (x) | trackback (x) |
「アシバー~沖縄遊侠伝~」より、稽古場レポートです!
先日、なんと、A,B両チームで通し稽古を敢行!

初日まで、まだ20日近くある中で、ノンストップで「通し」というのはかなり早いです。

猪崎監督は、映像の監督だけあって、俳優の「集中力」を重要視します。
我々新劇団の俳優は、舞台の立ち位置や、見え方など色々気にかけながら
時間をかけてシーンを作っていくことが多いのですが
猪崎監督は、まだまだ舞台上での位置や細かなきっかけやタイミングにこだわるより
今は、兎に角その役になり切って、「生きる」ことを要求し、今回の通しに踏み切りました。

マスコミの仕事で、キャスト全員揃わない「通し」でしたが、監督の鋭い眼光の中
心地よい緊張感で、無事(?)初の通し稽古を終えました。

通し稽古の利点は

・物語の全体の流れをつかみやすくなること
・メリハリをどこで付けなければならないか

などが演出家や俳優達が実感できるところですね。
そしてダブルキャストに関しては、自分と同じ役を他人が演じているのを見ることで
自分の役を客観視できるというメリットもあります。

あ、でもシングルキャストの方は、続けて同じシーンを繰り返さなくてはならないので大変ですね・・・。
同じ役でも、演じる俳優が変わると、微妙に、あるいは全く異なるアプローチをしてくるので
その都度、適切に対応しなくてはなりません。
完全ダブルキャストではなく、シングルキャストとダブルキャスト混合で構成されるチームは
通常の公演とは違った苦労も、そして面白味もあるのです!

皆様、ぜひ、A,B両チームご覧くださいね。比較して観劇するのも楽しいですよ♪



そして、本日ご紹介するのはシングルキャストのボス、『宮下 智』役の、金尾哲夫さん!
今回は、沖縄の組のヤクザ役。しかも東京出身。もちろん、ワケアリ…。




金尾さんと言えば、昴でも「悪の魅力」に定評があり
どちらかと言えば知的でクールなワルというイメージでしょうか。

ブログ担当の服部も、最近「ラインの監視」でご一緒しましたが
ブランコーヴィス伯爵役は、ジワジワを、獲物を追い詰めていく狡猾さが光っていらっしゃいました。

でも、今回の宮下役は「悪」といっても、ヤクザでございます。しかもかなり庶民的(笑)。
コワ~イのはもちろんですが、あれれ?と思うような意外な一面も見せてくれます。
その辺も楽しみにしてくださいね。

このサングラス、ちょっと、アブナイ感じでしょう?

手にしているのは、今回の舞台で使用する小道具「オリオンビール」!

・・・の、空き缶。
もちろん、飲んで稽古しているわけではありません(笑)
男の職場、土建屋事務所が舞台。沖縄ですからね、ビールと言えばオリオンビール!…というわけです。


後輩がどんな芝居をしようと、ド~ンと広いお胸で受け止めてくださる金尾さん。
ベテランとはこうあるべき!という素晴らしいお手本です。

金尾さん、千秋楽まで、そのお胸に飛び込んでまいります!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 10:17 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー ~沖縄遊侠伝~
劇団昴 ザ・サード・ステージLABO公演「アシバー ~沖縄遊侠伝~」の稽古場ブログ担当の服部幸子です。

外部出演や、座内試演会、JOKO終了公演のゲスト出演など、キャストが多忙で
なかなかメンバーが揃いませんでしたが、
2月末から、ようやく皆揃っての稽古がスタートしました。
短期集中決戦方式で、怒涛の稽古に汗を流しておりますよ~。


舞台が沖縄ということで、方言、三線や舞踊など、演技以外のことも学び、こなさなくてはなりません!
さあ、結構忙しくなりますよ~。

そして、コメディ作品は、台詞のテンポが命!稽古終了後も、自然と…

  「台詞合わせましょうよ~」
  「さっきのシーン、もうちょっと動きの確認させてください」

…などの声が上がり、ベテランも新人も初心にかえって、真剣に、そしてアットホームに残業(笑)?しております。


昴では、今までお目にかかったことのない、日本の、しかも沖縄のアシバー&ヤクザたちの物語!
実験的公演ですからね、役の幅も広げるためにも、固定観念にとらわれず、
色んなアプローチを試みたい作品です。


皆様に「あら~、昴の役者ってこんなこともやるのね~!」なんて楽しんでもらえたら、嬉しいです♪



キャスト紹介のトップバッターは…!

舞台で、三線を披露する、古謝昌吉(こじゃ しょうきち)役のお二人さん!

Aチームの落合撤君(左)と、Bチームの遠藤鮎喜君(右)。


毎日、熱心に三線のお稽古に励んでいます。
二人とも準劇団員。スタッフ仕事やプロンプ、先輩方の代役もきちんとこなしてくれています。

ダブルキャストで、お互い切磋琢磨して、それぞれの個性を生かした昌吉を演じてくれるでしょう。

頑張れ!若人!先輩方もいい刺激受けてます。
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 23:47 | comments (x) | trackback (x) |

  
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