プロンプター
「ポーランドの人形遣い」の宮本充です。

先日、初めて「粗通し」をしました。
「粗通し」とは文字通り、粗い通し稽古のこと。
細部はまだ出来上がっていない段階で、一度、最初から最後まで通してみるのです。
そして全体を見て、再び細部の稽古に戻ります。
そうやって少しずつ「通し稽古」に近づいて行くのです。

この時期、とても大切な、そして大変な仕事があります。
プロンプター。
演技者が台詞を忘れた時に教える仕事。

この時期は、演技者もまだ台詞が完全には入っておらず、さらに台詞や動きやタイミングなどの細かい変更もあり、演技中に台詞が出てこないことが頻繁にあります。
特に「ポーランドの人形遣い」は台詞劇。
長台詞も多いのです。
プロンプターは、稽古中、台本を手にじっと演技者を見ながら、台詞が止まった時は、演技者の表情から、それが演技的な間なのか台詞を忘れたのかを瞬時に読み取り、忘れたと判断した場合はサッと自分の台本に目を移し、速やかにその箇所を伝えます。
大変な集中力が必要です。
プロンプターは無意識の内に、演技者と同じ呼吸をするようになります。

台詞の伝え方もまた難しいのです。
台詞を忘れた時、演技者はちょっとした緊張状態にあります。
その時に早口で教えても、演技者の耳には入りません。
優しく、丁寧に、そして簡潔に。
簡潔にといっても、例えば、「おお、憎まずにいられるものか。この町のお歴々が三人、親しく奴に会って、この俺を副官にと頭を下げて頼んでいるのだ」という台詞を演技者が忘れたとすると、台詞の頭の部分の「おお、」だけを伝えても演技者は台詞を思い出せない場合があります。
「おお、憎まずに…」までを、その次の言葉を促すように伝えると、演技者は自然に「…いられるものか。この町のお歴々が…」と、次の台詞が出て来るのです。

プロンプターにはある種のセンスも必要なのです。
そして瞬発力も。
さらに、それらを持続する体力も。

僕も若い頃にプロンプターをやりましたが、稽古中ずっと集中力を持続するのは大変でした。
先輩達が完全に台詞を覚えていてプロンプターの必要がない場面は、ひそかに緊張を解ける「息継ぎタイム」でした。
でも、プロンプターはとても勉強になりました。
演じている先輩と同じ呼吸で、テンポ、ブレスの位置、強弱などを体感できるのですから。特にシェイクスピアの長台詞は本当に勉強になりました。



数日前の稽古の写真。
彼はプロンプターの遠藤鮎喜。
(現在昴には遠藤が三人になりました。遠藤英恵、遠藤純一、遠藤鮎喜)
今年、研修生になったばかりのピカピカの一年生。
集中している横顔をこっそり撮ろうと稽古場の陰からカメラを向けたところ…
こら、こっち見るな!
彼もきっと「息継ぎタイム」だったのでしょう。

ちなみに遠藤(鮎)はシェイクスピア好きとのこと。
何かやりたい芝居があるか聞いてみました。

「『ヘンリー4世』です!」
渋いね~。役は?
「ハル王子がやりたいです!」
頑張れ!
「ホットスパーもやりたいです!」
ちょっとキャラが違うかな…
「フォルスタッフもやりたいです!」
全然、違うよ!


| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 01:56 | comments (x) | trackback (x) |
出演者紹介 2
「ポーランドの人形遣い」の出演者の宮本充です。
前回に引き続き、出演者の紹介です。



牛山茂。
「アルジャーノンに花束を」の初代チャーリー。
よく響く魅力的な声は、時には愛らしく、時にはクールに、そして最後は切なく、三百人劇場の満員の観客を魅了しました。
舞台は大ヒットし、その後、日本各地を巡演しました。
ここ数年、劇団朋友の舞台「ら・ら・ら」の客演(原日出子さんの夫役)で全国各地を回っていますが、今でも旅先でお客様から、当時の「アルジャーノンに花束を」の話が出るそうです。
こうしてずっと人の心に残り続けるというのは役者冥利に尽きるのではないでしょうか。(僕も覚えてますよ!)

さて、このコーナーはあくまで僕の個人的意見を書いていますので、以後は後輩として「牛山さん」と、紹介させてもらいます。

牛山さんは長野県の諏訪市出身。
何と小学生の頃から、上京して舞台に立つことを夢見ていたそうです。(少しおかしいんじゃないの?〈本人談〉)
高校時代は演劇部に所属。
すでにその頃からシェイクスピアを!

高校を卒業後、上京。池袋の「舞台芸術学院」で基礎技術を学び、シェイクスピアをやるために(本人談)、劇団「雲」(昴の前身)に入団。
最近のシェイクスピア作品では「リア王」(2014年)のグロスター伯が記憶に新しいところ。

牛山さんの母校は長野県立茅野高校。
昴の若手、矢﨑和哉は高校の後輩です。
劇団内に、同じ高校の後輩がいるのは、東京の高校ならまだしも地方の高校では珍しいこと。
頼もしい後輩が入ってきましたね、牛山さん!

高校の同級会には、仕事が重なったりで、今まで一度も出席したことがなかったそうですが、この夏に開催された蓼科映画祭での、アニメ「この世界の片隅に」の舞台挨拶(北條円太郎役)のために帰郷した折に開かれた同級会に、約半世紀ぶりに出席。
誰なのか分からない同級生もいたそうで…半世紀ぶりですからね。
ちなみに長野県では「牛山」は「し」の音を高くして発音するそうです。

前回は中西陽介を「寡黙」という言葉で表現しましたが、牛山さんを一言で表現するならば、「饒舌」
牛山さんは気配りの人。
稽古場でも、宴席でも、すばる倶楽部のお茶会でも、軽妙なお喋りで、周りの人達を楽しく和やかにさせてくれます。
本人曰く「俺は争いごとが大嫌い。みんな楽しく行こうよ」

永遠の演劇青年。
劇団の人気者。(ホントか?〈本人談〉)
そんな牛山さんにぴったりの今回の役。
人柄がにじみ出ています。
ご期待下さい!


お陰様で、昼の部は全て売り切れとなりました。
夜の部はまだお席がございます。
上演時間は1時間40分ほどの予定。
終演後もお時間に余裕がございますので、ご予約がまだの方は、是非、夜の部もご検討ください。

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 01:02 | comments (x) | trackback (x) |
俳優紹介
「ポーランドの人形遣い」出演者の宮本充です。
稽古は順調!早くも立ち稽古に突入しました。

4人の出演者を紹介します。
まず今回は主役の中西陽介。



彼を言い表すのに適した言葉を考えたところ、浮かんでくるのは、

「好青年」
ご覧の通りの美男子。そして好男子。

「真面目」
ちょっと、真面目すぎるかも…

「寡黙」
彼は本当に無口!
話しかけても微笑んで一言答え、
決して大声で笑ったりはしゃいだりなんてことはしません。

そして特筆すべくは「声帯」
彼は強靭な声帯の持ち主なのです。
2013年に俳優座劇場で上演した「汚れた手」。
その時も彼は主役でした。
サルトルの硬質な長台詞の連続。
時にはエキセントリックに叫びながら。
公演期間中も毎日、幕が開く前に数時間の稽古。
彼が楽屋でくつろいでいる姿を見たことがありませんでした。
彼の喉が最後までもつかどうか、みんな心配していました。
でも彼はちゃんと千秋楽まで舞台をつとめあげました。

本当に「汚れた手」は大変な芝居でした。
舞台一杯に広がったビルの3階分くらいはありそうな白い階段。
演技エリアはそれだけ。
その階段を駆け上ったり走ったりしながら、彼はほとんど出ずっぱり。
さらに幕切れには、階段の最上段から後ろ向きに転がり落ちて行くのです。

今回の顔合わせの時、彼に聞いてみました。
「どう?『汚れた手』に比べたら今回は少しは楽?」
彼は一言、「いえ、そんな…」

今回は叫び続けることもなく、階段落ちもありません。
でも精神的には、かなりきつい筈。
そういう役なのです。

でもね、中西。主役とはそういうもの。
僕含め他の3人のキャストは君を支えていくからね。
たまには泣き言も言っていいよ。

二言でも、三言でも。

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 09:42 | comments (x) | trackback (x) |
顔合わせ
皆様こんにちは!
「ポーランドの人形遣い」の出演者、宮本充です。
いよいよ稽古が始まりました!
先日、キャスト・スタッフ一同が集まり、顔合わせが行われました。
しかし実はすでにそれに先立ち、演出家と役者だけで数回稽古をしています。
(主役の中西陽介はもっと前から演出家と何度も)
そして、それぞれが顔合わせの日までに自分の役を熟成させてきました。
顔合わせは、そのお披露目の日でもあります。
共演者がどのように役作りをしてきたか、それを知るのも楽しみなのです。



顔合わせの模様。
場所は我々の根城、Pit昴。
「ポーランドの人形遣い」の上演会場でもあります。
皆が座っているのは舞台の上。
もうすでに舞台が組まれているのです。
ちょっと見えませんが、手前は客席。
稽古が進むにつれ、ここに少しずつ小道具が運び込まれ、大道具が組まれ、効果音が加わり、照明が入り、役者の演技も少しずつ深まり、そして舞台稽古を経て、初日を迎え、お客様がこの客席を埋める…と想像するだけでドキドキしてきます。
ドキュメンタリー番組でよくあるように、この位置から定点カメラで、その様子を一気に早回しで映したら面白いだろうな。
などと呑気なことを言っていられるのも今の内。
これから地獄の(そして楽しい楽しい)稽古が始まります。
その様子を皆さまにお伝えします。
とは言え出演者はたったの4人。
毎日は難しいので、時々。
でもなるべく頻繁に更新します。
どうぞご期待下さい。
さて、早速で申し訳ないのですが、以下の回が売り切れとなってしまいました。

11日(土)14時
12日(日)14時
14日(火)14時
16日(木)14時
21日(火)14時
26日(日)14時

ご予約はどうぞお早目に!

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 00:44 | comments (x) | trackback (x) |
新ブログ スタート!
「親の顔が見たい」旅ブログ、ご愛読、誠に有難うございました。
さて、休む間もなく、新しいブログが始まります。

次の昴は、一転、コメディー!

世界で最も人気のある喜劇作家、二―ル・サイモンの傑作、

「ホテル・スイート」

【6月20日(土)~27日(土) 六本木・俳優座劇場にて】

ニール・サイモンの3本の“スイートもの”、「プラザ・スイート」、「カリフォルニア・スイート」、「ロンドン・スイート」の中から、彼が最も気に入っている2組の登場人物たちを選び、あらたに筆を加えた、最強の“スイートもの”です。

翻訳・演出は酒井洋子さん

「サンシャイン・ボーイズ」(ニール・サイモン作・第19回紀伊国屋演劇賞個人賞受賞)、「ルーム・サービス」(ジョン・マレー、アレン・ボレッツ共作・第59回芸術祭大賞受賞)など、傑作喜劇を次々に生み出して来た、コメディーの第一人者。
そして、日本で最もニール・サイモンのことを知り尽くしている方、と言っても間違いないでしょう。

出演する2組は、以下の面々



酒井洋子さんを囲んで、
左から、矢島祐果、一柳みる、酒井洋子さん、宮本充




左から、佐藤しのぶ、伊藤和晃、酒井洋子さん、舘田悠悠、大島大次郎、染谷麻衣


今日は、稽古の初日顔合わせ。
テーブルを囲んでの読み合わせでしたが、もうすでに、面白くなる気配がムンムン!
さすがニール・サイモン、ホントに良く書けてます。
宝石のような台詞の数々!

稽古の模様を、週に3回くらいのペースでお届けします。
ご期待下さい!



| 稽古場日記::ホテル・スイート | 01:10 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」近畿編 帰京日
「きぃのぉ~くに~、きぃのぉ~かわぁ~♪」



和歌山の歌といって思い浮かぶのは、この曲(のみ!)『紀の川』。

高校の合唱祭で、隣のクラスが歌ってましたっけ。

ウチのクラスは『河口』。
「ちくごぉ~がわ、ちくごぉ~がわ♪」というアレ。

どちらも名曲。なのはいいとして、

…なにゆえヨソの地方の、それも見たこともない川の名を連呼する歌を唄わねばならぬのか…。

高校生だった私には、どうも腑に落ちませんでした。

が、まぁ河川としての“格”ですかねぇ…名前の響きもいいし…

「えどがわぁ~えどがわぁ♪」じゃあねェ…清く美しい感ゼロ。

ちなみに、
和歌山の歌はこの曲しか思いつかないと申しましたが、

もっと悲しいことに、我が千葉県の歌は1曲たりとも思い当たりません。

…というわけで、今さらですが本日の当欄は“歌と花を愛する千葉県民”永井がお送り致しております。


和歌山での例会も、一昨日・昨日と無事に終え、

昨夜の交流会では…

千秋楽だからという訳ではないと思うのですが…いつにも増して会員皆様から、
「胸に迫った」「感動した」「重いと分かっていたが観て良かった」「有り難う」…と、こちらが「有り難うごさいます」言いたくなる程に沢山のお褒めの言葉を頂きました。

和歌山演劇鑑賞会の皆様、有り難うございました!



演劇鑑賞の効用とは、つまるところ『心の栄養補給』。

「華やかな、賑やかな、明るい芝居で、或いはゲイジュツ的な古典作品に酔って、実生活の憂さを忘れたい」と考えて、観る芝居をチョイスする…私も大抵そうです。

ただ、全ての“憂さ”が、それで癒されるわけではないでしょう。

だからこそ、

音楽に、
長調に対して短調があるように、古典に対して現代音楽があるように、

演劇には『現代社会派劇』があるのだと思います。

とはいえ、一見取っ付きにくいジャンルだけに、チョイスするには勇気が要ります。

この度、数ある芝居の中から『親の顔が見たい』をチョイスしてくださった近畿ブロックの各団体の実行委員の皆様の、その“勇気”に、改めて感謝申し上げます。

私達の芝居がその勇気に、少しでも報いることが出来たとしたら幸いです。


桜満開・お城ピカピカの姫路を皮切りに、神戸~紀北~奈良~京都~岸和田・貝塚~泉南~和歌山と、春いっぱいの近畿を巡ってまいりましたこのツアーも、各地の会員皆様のご助力とご声援をもちまして、無事に全行程を終えることが出来ました。

初演から7年。158ステージ。

感慨はひとしお。
感傷は人一倍。

ではありますが…

明日あたり、私以上にセンチメンタルな宮本ブログ副係長が、それはそれは素晴らしい総括ブログを書いてくれると思われますので(なにせ副“係長”ですから)、ヒラの私はこの辺で…。

…正直なところ、もはやすっかり“脱け殻”と化しまして…

ただいま余韻に浸りつつホッと一息、

新幹線の車中でこのブログを書いているわけですが…

一足早く昨晩帰京して、ただいま荷下ろし中の江崎泰介!

最後のまとめ、

ご苦労さま、
よろしく頼むよ。

…ついでに、シメかたが分かんなくなっちゃった今日のこのブログのまとめも、

ご苦労だけど、
よろしく頼むよ。。

~~~~~~~~~~

永井さんからバトンを受け取りました、最終回のブログ担当は、親の顔が見たいスタッフ3年目の江崎です。

私たちスタッフは、最終公演の終わった後、交流会参加メンバーを和歌山に残して、一足先に東京に戻りました。
そして本日19日、朝から劇団の倉庫で荷物の片付けです。


11トントラックに積まれた大道具、小道具、音響や照明の機材、衣裳や役者の私物など、「親の顔が見たい」の公演に使用した荷物を、一度全てトラックから降ろします。

そして、
倉庫に保管するもの。
各会社に返却するもの。
稽古場に保管するもの。

…という具合に分けて、改めてトラックに積み直します。

それがこちらの写真。



左にあるのが、旅で使用した11トントラックです。



見事、空っぽ!


荷台の半分以上を占めていたのが大道具、小道具なので、各地へ返却する分量は半分以下。それでも、2トントラックにいっぱいですが…。




このブルーシートに覆われているのが、手前の背の低い山が小道具、奥が大道具です。

ちなみに、一番手前の木箱に入っているのは、今回の旅でも使用した洗濯機。
今時の子は使い方がわからない(!)という、二層式の洗濯機です。


この中で、道具たちは次回の公演があるその日までじっと待ち続けます。


さて、4月の初めからスタートした「親の顔が見たい」の近畿公演、そして、このリレーブログも、この更新をもちまして終了!となります。

公演をご覧になった方は、どのような感想をお持ちになられたでしょうか?
また、この親の顔が見たいブログを読まれた方は、芝居内容とのギャップに、どれほど混乱したことでしょうか…。ぬいぐるみ(主に犬たろうですが)登場率の高さは、他のどの作品より高いかも知れません…。
このブログを読んだ、まだ「親の顔が見たい」をご覧になってない方が、一体どのような第一印象を持たれるのか…気が気ではありません。

念のために言っておきますが、ブログ記事とは180度違う、非常に繊細で緻密な、真面目な芝居でございます!
誤解なさらないようにお願いいたします。


最後になりますが、この「親の顔が見たい」という作品がここまで長く続いたのも、応援してくださる皆様のおかげです!
本当にありがとうございます!!

それでは、またいつかお会いしましょう!!!

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副係長の宮本充です。
永井くん、江碕くん、御苦労さま!

永井誠から、「センチメンタルな副係長」との紹介がありました。
それは事実です。

もう胸が一杯で、今、言えることは、毎日、ブログ記事を送ってくれた座組のみんなへの感謝。
誤字脱字があると、真夜中でも電話で指摘してくれた姉崎係長への感謝。
そして、近畿演鑑連の皆さまへの感謝。
その他にはありません。

有難うございました。

ただ、ひとつだけ訂正。
僕もセンチメンタルですが、座組で一番クールぶってるくせに一番おセンチなのは、永井くん、君だぜ。
| 地方公演::親の顔が見たい | 01:01 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」近畿編 千秋楽
最終日の和歌山演劇鑑賞会での例会が終了し、本日の帰京組は一路、東京へ。


ブログ係長 姉崎公美です。


"本日の"帰京組?

めずらしいパターンですが、今晩 和歌山において交流会を開催して下さるので、 そちらに参加する出演者を除く 伊藤、宮本、金房、落合、佐藤、大坂、そして私姉崎の7名は一足先に帰京することになりました。

スタッフはバラシが終わった後になるので、珍しく帰京が三組に分かれました。


という事で、今日と明日のブログは二本立てです。



和歌山市駅を拠点にして泉南演劇鑑賞会での例会、和歌山演劇鑑賞会での2ステージ。

今回の近畿ブロック巡演すべてが終了致しました。





『わかやまし』

私の隣にあると、『やかましい』と読めてしまいそうなのは 気のせいでしょうか?




泉南演劇鑑賞会の運営サークルの皆様が、『印象に残った人物はだ~れ?』と、ロビーに大きなパネルを作って下さり、会員の皆様にシールを配って、観劇後に貼って頂くという企画をたてて下さいました。


登場人物の中の『親』に限定してではありますが、人気投票のようで楽屋でも盛り上がりました。


一位は誰だったと思いますか?


なんと!伊藤さん演じる『のどかの祖父 辺見重宣 』でした!


伊藤さんいわく『親じゃないんだけど…』


『親』じゃないから正義の発言ができた?


ご覧になった皆様は『こんな風に子供に接したい』と思った方が多かったのでしょうか?



泉南演鑑の皆様!GOOD 企画!


ん~係長の私、パクリの虫が疼いて来ました



その伊藤さんを含む 宮本、佐藤、の三人は 来週21日から、6月公演『ホテル・スイート』の稽古です。





伊藤さんの役柄は ガラリ変わって 少々癇癪もちの、"ある事"を隠し通そうとドタバタするお父さんです。


そう!『ホテル・スイート』の稽古場ブログも間もなく始まりますよ!


引き続き ご贔屓に。


姉崎も旅ブログ係長は、とりあえずお役ゴメンです。

皆様、本当にありがとうございました。

宮本君も副係長 退任という事に致しましょう。でも、明日一日 アップ係よろしくね。


本日この後は 交流会参加キャストから林佳代子が担当します。


それでは最後に…

新幹線ですでに晩酌タイム『おじさんトリオ』で 私のブログは終わりで~す!



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近畿演鑑連 巡演 千秋楽!!

本日、姉崎係長に引き続き、長谷部多恵子役の林佳代子がお送りいたします。
千秋楽とはいえ、何時ものように、楽屋入りしました。
毎回、楽屋のどこか(大抵は、お茶場)に、制作の村上さんが、その日と翌日の予定、注意事項などをメンバーの為に掲示してくれます。
毎日ご苦労様でした!
今日も照明の中島さんがチェック中。



と、その隣には、和歌山演劇鑑賞会の皆様より、メッセージが届いていました。
それに見入っています。もちろん、私も拝見しました。
今日も頑張ろう!と一段と気持ちがアップします!



その側に、救急袋!なにかあった時の為にお薬が入ってます。
例えば、本番直前にお腹が痛くなる宮本充さんは、随分とお世話になってるはず!
今回は、ケガ人も無く無事に千秋楽を迎えられホントに良かった!



これは、茶ボテ。
楽屋のお茶場グッズ、ポットとか、カップとか、ラップとか、のど飴とか…色々何でもでてきます。
市川さんと、関泰子さんが準備してくれた、いわゆる、ドラエモンのポケットのような、楽屋にはなくてはならない箱。
残ったお菓子やコーヒーやお茶の葉は、次の稽古場(ホテル•スイート)にお譲りします。



こちらは、個人の化粧道具や、着替えを入れる個人の名前が貼られたボテでしたが、今日は千秋楽ですから、稽古場行きの貼り紙に変わっています。
個人の荷物は大抵は千秋楽後、宅配で皆さん自宅に送ってしまうのです。



舞台裏に行きますと、スタッフさん達がお掃除中。



これは、スリッパ置き場。
舞台セットのすぐ後ろにありますが、俳優達が出る時に、そこで履き替えていきます。
スタンバイオッケー!いつでも星光学園に乗り込めますね。
この風景とも、明日からはお別れです。



さて、袖にいきますと、8年位前の、「アルジャーノンに花束を」の時からずっと旅についてきているナポレオン(主人公チャーリーの妹が飼っていた犬の名から命名)が、裏方さん(晴香さん)が巡演荷物の片付けをしている傍らで、見つめてます。
このナポレオン君は、旅公演中、毎日袖で、私達を見守ってくれていました。



このお芝居、初演は100席足らずの小劇場用に作ったお芝居でした。
よもや、こんなに大きな劇場で公演する日が来ようとは!!
演劇鑑賞会、労演、市民劇場の皆様、演劇を愛する方々のおかげです。


本日は、俳優5名と制作1名が、和歌山に残り、和歌山演劇鑑賞会の皆様との交流会に参加させていただきました。
わたしの席の両隣は高校の先生!はす向かいにも、あちらにも…と、本物の先生が、会員さんの中に多くおられました。
本日は、小学校の先生のお一人から感動的なエピソードをお聞きしました。
会員でいらっしゃる、その◯◯先生が、昨日の「親の顔が見たい」の例会のあと、ロビーで芝居の重さにぐったりされていると、ふと初任(37年前?)の時の教え子さん(◯◯先生のほうは、教え子さんのお顔をなかなか思い出せなかったそうですが)に、「◯◯先生!」と、声をかけられ、「当時いじめにあった時に、◯◯先生が涙をながして怒ってくれた!」と、語ってくださったそうです。
◯◯先生ご本人は、すっかりお忘れになっていた出来事だったそうで…。
その後アドレス交換などをされたとか。昨夜のお酒は美味しかったそうですよ。◯◯先生はついこの間、退職されたばかりだそうです。
いいお話ですよねー。



楽しいひと時はあっと言う間に過ぎました。
和歌山県のじゃばら飴と梅ぼしをお土産にいただきました。
最後まで暖かいお心遣いをありがとうございました!!

千秋楽の1日でした。

追伸

旅の途中、春だと言うのに、すごく寒い日が数日続いたことがありましたね。



移動中、寒いホームで遠藤氏の身体で暖を取る女優陣。
一番温かい所(おなか)にいるのが、私です。
                                                      林佳代子

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(副係長)おっと、ここで、上の写真の人間ストーブ、遠藤純一くんから、昨日の「ブログ写真大賞」受賞の喜びの声が届きました!

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みなさん、こんにちは

森崎次郎役の遠藤純一です。


この度、栄えある旅ブログ写真大賞を受賞した記念に、よりリアリティに迫った『寺堂院高校・八木沢三姉妹・三位一体攻撃』の写真をアップさせていただきます。

大賞をいただいた写真、三位一体といいつつ、良く見ると腕が8本ありました。
実は、アニメの演出はもっと手が千手観音状態だったのです。

今回は、それを再現してみました。



先頭は八木沢三姉妹の長女、八木沢香役の市川奈央子

髪型も、よりそれっぽくしてもらいました。



後ろに僅かに写っているのが、八木沢三姉妹の三女、八木沢桂役の関泰子

ちなみに次女は八木沢静ちゃんといいます。
写真では完全に隠れていますが、田徳真尚が演じております。

『親の顔が見たい』と関係ないついでに解説しますと、私の記憶が確かなら、この三位一体攻撃、物語の主人公鮎原こずえに、ある弱点を発見され、一度は試合に敗れます。

しかし、次の大会に出場した時は、『四位一体』に進化を遂げていたのです!

これを写真で再現するのは至難のワザ。

三姉妹の攻撃が四姉妹に?
謎は深まるばかり…

これ以上詳しい事を知りたい方はネットで調べてみてください。

ニチボー貝塚の話しから始まったこの話し、だいぶ横道に逸れてしまいましたね。

何はともあれ、今回の近畿演鑑連公演も、おかげさまで無事に終える事が出来ました。

今回の公演の為にご尽力いただいたすべての方に、感謝の気持ちを込めて、スタッフ・キャスト一同より、厚く御礼申し上げます。

みなさん、本当にありがとうございました。

ちなみに旅ブログは明日まで続きます。


遠藤 純一


| 地方公演::親の顔が見たい | 00:21 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」近畿編 宮本充


こんばんは、宮本充です! 
今日、和歌山演劇鑑賞会例会の第1回目の舞台を無事に終えました。
近畿演鑑連・巡演の旅も、残すところあと1回!

ブログ係の副係長として、メンバーから送られてくるブログを毎日アップして来ましたが、ここで、今回の旅のブログを振り返り、分析してみようと思います。

【文章力のアップ】
毎年やっているうちに、皆、文章がなかなか上手くなりました。
最初のうちは意味不明の文章もよくあった。

名文もありました。
4月 14 日の永井誠のブログは泣けた!

【犬たろうの台頭】



落合るみが溺愛する犬。
最初は 27 番目のメンバー扱いだったのが、今や座長のように。
ブログの写真の何と 27 %に登場!

【写真の画質向上】
スマホ利用者が増え、ガラ携の昔と比べて画質が格段に良くなりました。
4月3日の姫路城の写真(林佳代子撮影)の美しかったこと!

さて、今回の旅ブログに掲載された 48枚の写真の中で、最も印象に残ったものを、副係長の僕が独断で選びました。

「旅ブログ写真大賞」発表!

★3位


「東大寺の田徳」( 4/10   by 矢崎和哉)

★2位


「空飛ぶ犬たろう」( 4/17 by 落合るみ)

そして、栄えある1位は…


「三位一体攻撃」( 4/14 日 by 遠藤純一)

もはや「親の顔が見たい」と全く関係なし。
この開き直り方に拍手。


近畿各地の演劇鑑賞会、労演、市民劇場の皆様に支えられ、無事ここまでやって来ることが出来ました。
舞台役者にとって必要なものは、演技力、読解力、色々あるでしょうが、最も必要ものは体力ではないかと僕は思います。
毎日、舞台に立ち続ける体力がなければ舞台俳優はつとまりません。
特に今回は寒い日が続きました。
そんな中、誰ひとり体調を崩さずやって来られたことは、皆の日頃の精進の賜物でしょう。

さあ、残り1回、頑張ろう!


| 地方公演::親の顔が見たい | 00:03 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」近畿編 落合るみ
和歌山にやってまいりました!
昨日は移動のみでした。

ちょうど映画のレディースデー、水曜だったので、私はバスに乗って「バードマン」を観に出かけました。
バスの整理券の取り方がよくわからず、すでに乗っていらしたご婦人に教えてもらったのですが、
物慣れない雰囲気の私に興味をお持ちになったらしく、色々話しかけて下さいました。
1日あいたので映画を観に行く、とお話ししたら「あー、それはいいわねえ。芝居とかもいいけどね」!

なんですと!?
思わず「演劇鑑賞会ってご存知ですか?」と聞こうかと…
いや、もしかすると会員さんだったのかもしれません。

このバス、途中から運転手さんもお喋りに加わり、バスの時刻表も和歌山市駅バージョン、和歌山駅バージョン、といただきました!
到着日から、あたたかく賑やかな方々に出会えて、楽しかったです!

さて、今日はなかなか撮影の機会のなかった、ロマンスグレー?チームに犬たろうを潜入させました。



「おれもヒゲ剃ってみたいな・・」(犬たろうの一人称は『おれ』です)

そして、この臨場感溢れる写真をご覧あれ!



犬たろうは抱きついたつもりですが、首根っこ囓られた感じになってますね・・

そして、6月の昴公演「ホテル・スイート」に、佐藤 しのぶさんと夫婦役で出演なさる伊藤和晃さん。



「子供役で出してよ」
と迫られています。
出してもらえるかは不明ですが、私も大好きなニール・サイモンのコメディ!
間違いなく相当面白くなると思います。
宮本充さんも別のペアで出演されますよ!
ぜひいらしてくださいね!

そして最後に・・



しのぶさんに放り投げられる犬たろうと、「やめてー!」と泣き叫ぶ私・・。
こんな毎日も、まもなく終わりです。

今日は全体にタイトで余分なものがなくいい芝居になっていた気がします。
会員の皆様の集中度も非常に高いのを感じました。
客席の集中度はダイレクトに役者に伝わりますね。
ありがとうございました!!

戸田菜月役 落合るみ

| 地方公演::親の顔が見たい | 01:27 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」近畿編 田徳真尚


今日は、岸和田から和歌山への移動日です。

昨晩は、遠藤さん達と、偶然入った焼き肉屋さん「鈴なり」に、「親の顔」のポスターがはってあったので、有難いねと話していると、
なんと!会員の方が経営されている店でした。
しかも、16日の泉南演劇鑑賞会の例会に観劇に来られるとの事。
嬉しいかぎりです。
岸和田での良い出会いに感謝しつつ、和歌山へ出発します。



和歌山へ行く途中、市川さん達と、りんくうの湯へ
ちと、寄り道。
岩塩サウナで塩を擦り込み、ハーブ湯に浸かり、岩盤浴へ。
何かの料理過程のようでした。





駅のホームにて。
湯あたりしたのか、皆で「和歌山駅に行きたいっす!」と連呼していると。
気の毒に思われたのでしょう!
電車の乗り方を住民の方が親切に教えて下さいました。
我々の目的地は、JRの「和歌山駅」ではなく、南海本線の「和歌山市駅」であることが判明!
ともかく、無事に行けそうです?
焼肉と温泉で英気を養い、充填完了!
いざ、和歌山!

今日の担当の田徳でした。

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