【フツーの生活〜長崎編〜】 「粗立ちの準備」
今回のブログは安本兄弟の兄、安本耕一役の須々田浩伎(ススタ ヒロキ)です。

舞台の稽古は、読み稽古→立ち稽古→通し稽古と進んでいきます。

本日は立ち稽古の序盤である“荒立ち”。
読み稽古でキャラクターや、キャラクターの内面を掴んでから、台本を離しての最初の立ち稽古です。

物語やキャラクターをより立体にしていくために、動きを作っていく作業です。

粗立ち稽古の一幕です。

立稽古をしてみるとキャラクターの心理や、相手役との距離感が明確になっていき、読み稽古では気づけなかった新たな発見も!

次はこうしてみよう、どう工夫できるか楽しくなっていきます。

明日からはもっと細かく立ち稽古をしていきます。

様々な発見や工夫を通して、皆さんにお見せできるのが楽しみです音符
| 稽古場日記 | 12:14 | comments (x) | trackback (x) |
【~音楽付き朗読劇~『原爆詩を読む』】 「思いを込めて」
今回の担当は、『原爆詩を読む』に出演する奥原千加です。
『原爆詩を読む』の企画者は、『フツーの生活~長崎編~』と同じく磯辺万沙子さん。
読み手のリーダーであり指導者です!
出演者はお姉さん組?と呼ばれる4名と若手5名です。
そしてピアノを演奏をしてくださるのは、笈沼甲子(おいぬま こうこ)さん。
(昴の公演・養成所でも歌唱指導していただいている方です。私も一昨年の『イェルマ』で大変お世話になりました!)
先日、初めて曲をつけての稽古、とても深みのある演奏でした!
ご期待ください!

上段左から
奥原、笈沼甲子さん、磯辺さん、江川さん、小川さん、葛西さん
下段左から
遠藤さん、岸川さん、工藤さん、中島さん。


3月末には、演出の北村総一朗さんが『原爆詩を読む』の稽古場にいらして、全員に丁寧で的確なアドバイスをしてくださいました。
後輩への愛情を感じずにはいられません!!
ありがとうございました!!

上段左から
工藤さん、小川さん、岸川さん、中島さん、葛西さん
下段左から
磯辺さん、江川さん、北村総一朗さん、遠藤さん、奥原


朗読は“広島編”・“長崎編”で計8作品、約30分の上演です。
私は、“原爆の詩”を読むのは初めてです。
もちろん戦争も経験していないので、映画や写真集・資料などを見て、想像を膨らませるしかありません。
感情を出すところ、思いを抑えて事実だけを伝えるところ、とてもとても繊細で難しいのですが、聞いてくださる方にそれぞれの情景が目に浮かぶように、ただいま懸命に稽古に取り組んでおります。

日本は戦後80年となりましたが、現在も世界で戦争や紛争が続いています。
今生きている人たち、そして次の世代、そのまた次へと永遠に平和が訪れてほしい――
思いを込めて読ませていただきます。

ご来場お待ちしております。
| 稽古場日記 | 15:13 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「三人ぼうズ」
山口平蔵役の石井海翔です。

今回のお話は、今から80年前の1945年。
長崎の坂の上の病院が舞台です。

僕の役は、結核を患っている海軍航空隊の飛行機乗りです。
時代と役柄もあり、役作りのために初めて坊主にしました。
当時は石鹸や整髪料は貴重で、水も今のように水道から出てくる訳ではなく井戸から汲んで来るため自由に使える量も少なかったそうです。
その為、頻繁に洗髪が必要な長髪は衛生管理が難しく、主に軍部では坊主か短髪が推奨されていたそうです。
先輩方も坊主にし始めて少しずつ坊主仲間が増えてきました。

既に坊主にした3人組。
左から芝山役の砂田さん、平蔵役の石井、耕一役の須々田さんです。

残り1ヶ月ほどの稽古、まだまだやれることが沢山あると思うので、精一杯頑張りたいと思います。
| 稽古場日記 | 16:47 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「さよなら筋肉、こんにちは立ち稽古」
今回のブログを担当する、安本耕太役の洲本大輔です。
只今絶賛、読み稽古中です。
そんな中、安本兄弟のこんな稽古写真が撮られていました!

( [上]弟・耕太役 洲本、[下]兄・耕一役
須々田)

総一朗さんのご提案で、あるシーンを動きを付けて台詞を言ってみることに。
実際やってみると新鮮な気持ちで演じられ、新しい発見がありました。
そして何より楽しい!!
これから始まる立ち稽古が、待ち遠しいです。

しかし、このシーンが終わると須々田さんの息が上がっていました。
やはり、成人男性を背負ったまま芝居をするのは、しんどいらしい…。
話し合いの結果、須々田さんは“筋トレ”を始める事になりました。

一方、僕は二月の舞台でギリシャ兵役の身体作りとして、筋肉を短期間で4kg増量しましたが…日課になった筋トレとサヨナラを…。
役に合わせて身体を変えるのも、役者の仕事だと実感する1年になりそうです!!
| 稽古場日記 | 10:05 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「若いメンバーと一緒に!」
こんにちは!
今回のブログ担当は、長崎の病院の賄い婦・嶋木町子役の石井ゆきです。長崎弁で奮闘中です!

今回の「フツーの生活 長崎編」には、新準劇団員を含めた準劇団員15名が、お手伝いに就いてくれています。
稽古の駄目書き、代役、大道具・小道具の製作、舞台監督補助、お茶場の用意etc …と大忙しで、私達を支え助けてくれています。
ありがとう‼︎宜しくお願いしますねlove

長崎は、修学旅行でウン十年前にグラバー邸、原爆資料館、平和公園に行きました。広島の原爆資料館にも行きましたが、子供ながらに大変ショックを受けたのを覚えています。
一瞬で何もかもが無くなってしまうことが、実際に起こったなんて‼︎

私は岡山県出身ですが、親戚が当時の広島に住んでいて、中学の美術教師でした。
昭和20年8月6日は出張で広島を離れており、被爆しなかったそうですが、家にいた奥様を捜しにすぐ広島に戻ったそうです。
しかし何もかも跡形も無くなっており、結局、奥様は見つからず。
彼は岡山の実家に戻った後、下痢・発熱が何日も続いて生死の境を彷徨ったそうです。

私は父からこの話をよく聴いていたので、原爆の事は身近な出来事でした。
今回は長崎のお話ではありますが、この芝居に出演する事に多少の使命も感じながら、演じさせて頂きたいと思っております。
80年前の長崎の夏も、今と変わらず青空の下で“フツーの人達”の、“フツーの生活”が繰り広げられていました。兄弟、姉弟、親子、仲間、喧嘩そして恋…。きっと観てくださる皆さんと同じ様な涙と笑顔が沢山あって。

稽古は始まったばかりですが、若いメンバーの熱気に溢れています。私も“フツーの生活”を体現していきたいと思っています!
どうぞPit昴に、「フツーの生活 長崎編」を覗きにいらしてください‼︎
お待ちしています女性
| 稽古場日記 | 12:18 | comments (x) | trackback (x) |
【〜音楽付き朗読劇〜『原爆を読む』】 「言葉の力 音楽の力」
ブログ第二回目を担当させて頂きます、
岸川明玉(きしかわ みんゆ)です!

私は、〜音楽付き朗読劇〜『原爆を読む』の出演と、舞台監督助手として参加しております。
3月中旬から先行稽古が始まった「フツーの生活 長崎編」と同じく、「原爆詩を読む」のお稽古もスタートしました。

『原爆詩を読む』

詩を紡ぐ、“言葉の持つ力”一つ一つに圧倒されまくりのお稽古です。
今回は「音楽付き朗読劇」という事で、ピアノの生演奏の中で詩を読ませて頂きます。
言葉の持つ力に、音楽の力が合わさるなんて...一体どうなってしまうのか!?
今から想像が膨らみます。

深い悲しみや怒りの中にいても、生きる希望を胸の奥深くに持ちながら詩を読めるよう、お稽古に励みたいと思います!!



写真は、朗読出演とスタッフワークを掛け持つ三人衆こと、(左)葛西佳貴さん・(中央)小川瑞奈さん・(右)岸川明玉です。

チケットの前売りも始まっております。
是非、皆様のご来場お待ちしております!

以上、岸川明玉でした。

| 稽古場日記 | 12:52 | comments (x) | trackback (x) |
【「フツーの生活〜長崎編〜」本稽古、始まりました!】
山口ゆき役の立花香織です。
舞台となる病院に入院している、弟・山口平蔵(石井海翔君)の為に、病院に足繁く通っておりますが…色々悩みが尽きない、山口ゆきちゃんなのです。
石井海翔君の役作りも気合いが入っており、お姉ちゃんをより心配な気持ちにさせてくれます。

そして、本日より出演者によるブログ記事を随時掲載します!
「フツーの生活」チームと「朗読・原爆詩を読む」チーム、合わせて25人の過去最高人数の投稿になると思いますが、公演をより楽しんで頂けるよう発信して参ります!
こちらも、是非チェックしてみて下さい(^^)
| 稽古場日記 | 16:59 | comments (x) | trackback (x) |
勉強会「ヴェニスの商人」

宮本充です。
3月14日(金)~16日(日)の3日間、Pit昴で勉強会を行いました。



昨年末、若手達と話している時に「シェイクスピアをやりたい」という声が上がりました。昴はかつて年に1本はシェイクスピア作品を上演していましたが、もう10年近くやっていません。若手の中には、シェイクスピアの台詞を喋ったことのない者もいます。
そこで、希望者を募って、シェイクスピアの勉強会をすることに。演目は「ヴェニスの商人」。上演時間を1時間半に縮め、林佳代子と僕が演技指導を担当。上林未菜美が音響操作(作曲も)を手伝ってくれました。
シンプルな衣装。舞台上には4つのスツールだけ。照明は無し。
劇団関係者と、すばる倶楽部の会員の皆さんに観てもらいました。終演後は毎回、出演者が舞台に集まり、見てくれた先輩方の愛のこもった厳しいアドバイスを貰いました。
みんな、鍛えられました。上手くなりました。でもまだまだ発展途上。
また来年も別のシェイクスピア作品に挑戦したいと思っています。

ご来場頂いた会員の皆様、どうも有り難うございました!
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 00:49 | comments (x) | trackback (x) |
スクルージ―役の宮本充です。
スクルージ―役の宮本充です。

「クリスマス・キャロル」の「首都圏演鑑連」の巡演が全て終わりました!
ああ、嬉しい!
無事に終わったことが嬉しい!
昨年は、色々とありましたから……。

各地の演劇鑑賞団体の皆様、本当にお世話になりました。
どうも有難うございました!

旅はまだまだ続きます。
来年は中部・北陸地方を巡ります。
キャスト・スタッフの皆さん、9ヶ月にまた会いましょう!



最終日。
北区王子の「北とぴあ」の舞台にて。
ウォ―ミングアップの時に撮った写真
全部で15人います。
全員誰か分かったら、あなたは「キャロル」通。
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 13:44 | comments (x) | trackback (x) |
「進行係」役と「未来の精霊」
「進行係」役と「未来の精霊」役の伊藤和晃です。
でも「未来の精霊」の方は「役」と言っていいのかどうか。
すでに舞台をご覧頂いた方はお分かりでしょうが、実は「未来の精霊」は人間が演じていません。
その挙動を、私が語りで描写しているのです。
これがとても大変でして、淡々と喋ってみたり、重々しく語ってみたり、大きく抑揚をつけてみたりと色々と工夫してきました。
無声映画の「弁士」や、人形浄瑠璃(文楽)の「太夫」のような役割でしょうか。
長年続いて来た昴の「クリスマス・キャロル」では初めての試み。
なかなか評判が良いようですが、私としては「いっそ自分が精霊に扮して出た方がずっと楽だ!」とも思ったりしています。

 もうひとつは「進行係」。
こちらは、同期の牛ちゃん(牛山茂)と、後輩のカヨコ(林佳代子)の3人組。
客席と舞台の橋渡し役です。
幕開きに登場し、見ている人達を180年前のロンドンに導きます。
皆さんにリラックスしてもらうため、あまり堅くならないよう、ちょっとくだけた雰囲気で演じています。 

昨年の四国地方の巡演の時。
最初の高知市の舞台で、牛ちゃんが「ご当地ネタ」を仕込みました。
私が「我々はここに何をしに来たんだ?」と聞くセリフがあります。
本来は「クリスマスの本当の過ごし方を知っている唯一の男の話をしに来た」という流れになるのですが、彼はこう答えました。
「カツオの一本釣りに来たんだ」
客席からどっと笑いが起き、和やかな雰囲気になりました。
それに味をしめて、牛ちゃんは他のところでも「ご当地ネタ」を連発。
徳島市では「渦潮を見て阿波踊りを踊りに来たんだ」
松山市では「道後温泉に入りに来たんだ」
高松市では「美味しいうどんを食べに来たんだ」

 と、四国では順調だったのですが、今年の「首都圏ブロック」の巡演では、なかなかご当地ネタが浮かばないようで、私とカヨコを巻き込み、毎回、開演前の楽屋で「今日はどうしよう?」と3人で悩んでいます。

 この間、発声練習の時に、牛ちゃんが「写真を撮ろう」と言い、みっちゃん(宮本充)とスリーショットを撮りました。
その写真がこのブログに載っていました。
なるほど、ここで使うためだったのね。

 なに?私は「ブログは得意じゃないはず」だと?
その通り。
さすが同期、よく分っている。

彼とは、もう半世紀近い付き合いです。
同じ舞台に出た時は、楽屋の化粧前(鏡前)は必ず隣です。
化粧前の並び順は、劇団員になった期の順、同じ期なら「あいうえお」順で決まります。
ふたりは同期で、「い」と「う」ですから、他の人が我々の間に入ることはありません。
半世紀の間、一緒にメイクをしながら、色々なことを話しました。
舞台以外のことも。
もしかしたら、彼は私のことを、私以上に分かっているのかも┉なんて思うこともあります。

我々の期はとても仲が良かったのですが、ひとり去り、ふたり去り、今では彼と金尾哲夫の3人だけになりました。
化粧前で話す会話も、亡くなった先輩の思い出話や、自分達の体のどこが具合が悪いとか、そういうことが多くなってきました。

 おっと、随分と個人的なことを書いてしまいました。
ま、牛ちゃん、お互い体に気を付けて、これからも頑張ろうぜ。

このブログを書いている時点で、大宮での舞台を無事に終えました。残すはあと1ステージ!
王子「北トピア」
さて最後のご当地ネタは?
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 13:41 | comments (x) | trackback (x) |

  
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