終盤の稽古場
「まっち。ブログなんだけど、稽古前半の方に担当するのと、後半の方に担当するの、どっちがいい?」
「うーん。じゃあ後半で。後半の方が、書くことが沢山ありそうなんで」
「オッケー」
6月上旬に、ブログ担当の江﨑さんとした会話。

それからひと月経ち、今は本番まで一週間という時期。
今の稽古場の状況を、言葉で表すのはたいへん難しい。
とりあえず、箇条書き風にしてみる。

①求められる、一体感。
僕は劇団昴に所属して15年くらいになりますが、こんなに一体感が必要な舞台は初めてです。
歌やダンスがある舞台だからでしょう。
また、出演者の誰ひとり、楽屋でのんびりしている時間はないからでしょう。
“決めごと”もたいへん多く、皆、それを意識しながらパフォーマンスをします。

②監督がいっぱい。
演出家の菊池准さんは、物語の全体を見て、修正点をチェック。
音楽の上田亨さんは、俳優の歌のチェック。また、演奏の佐藤拓馬さんと意見を交わし合い、その場で演奏を修正•試行。音楽家の見地から俳優の演技もチェック。
歌唱指導の片桐雅子さんは俳優の歌をチェック。
振付の神崎由布子さんは、ダンスナンバーとステージング部分をチェック。ムーブメントの見地から俳優の演技を見てくださったりもします。
さらに、稽古場見学に来てくれた劇団員も、出演者にアドバイスをくれることも。稽古場外からの見地で。

皆さんがそれぞれ、作品を創る“監督”として私たちとともに力を尽くしてくださっています。


連日、佐藤拓馬さんの演奏と共に稽古は進みます。

③みどころの1つ
沢山あるみどころ中で、僕が推薦するのは、ある出演者の“二の腕”です。ぜひ生でみて(診て)いただきたい。


みどころ作成中

本番一週間前という状況の稽古場ブログは難しい。
なぜか?
僕はいま、こわいのです。
この舞台をお客さまがどう観るのだろうか不安なのです。
だから、ブログに書けることが限られてしまう。

でも、一方で出演者がいちばん不安を抱える時期である事も自覚はしています。
この時期を経るものだ、必要な段階だとも思っています。
それを経て、劇場に入り、
さあ!お客さまに胸を張って観てもらおう!
…と。

なので、
いささか力技ではありますが、
ぜひ!
ぜひ!!
この舞台を観てもらいたい。
僕たち出演者といっしょに、宮沢賢治の世界を、楽しんで旅をしましょう〜
| 稽古場日記 | 12:19 | comments (x) | trackback (x) |

  
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