稽古初日 落合るみ
『親の顔が見たい』、長野公演の稽古初日でした。
一年ぶりです。そして初めての夏の時期の公演!

どんな感覚なんだろうと思っていましたが・・・
何度もステージを重ねてきたのに、一回の読み合わせで心身ともにグッタリ、ズッシリ(笑)

役者一人一人が、その場で初めての瞬間を生きていないと、なんの意味もない芝居だと思います。
役者の志を問われる芝居だなあ~と、しみじみ。

「いじめ」というテーマは、本当に辛くしんどいけれど、この芝居に関わることが出来て幸せです。

長野でご覧頂ける皆様の心に響くよう、新たな気持ちで掘り下げて行きます。


今日は、稽古初日!稽古後チームの結束を固めるための儀式!居酒屋で乾杯です。


| 稽古場日記::親の顔が見たい | 00:19 | comments (x) | trackback (x) |
韓国の「親の顔が見たい」レポート!!
畑澤聖吾作・黒岩亮演出の『親の顔が見たい』は、9月12日から22日まで長野県での旅公演です。
8月から稽古が始まります。
また、『親の顔が見たい』稽古、そして旅ブログ始まりますので、お楽しみに!

その前に、実は韓国で『親の顔が見たい』が上演されているのです。
私と北村総一朗(夫)は、その公演を観に韓国に行ってきましたので、レポートいたします。

今年初頭、『親の顔が見たい』は、韓国で日韓交流リーディング上演!韓国でもいじめ自殺問題は大変な社会問題で、舞台公演に発展したのでした。
神市カンパニーと言う、主にミュージカルを上演している劇団での公演です。
韓国の劇団四季とでも言いましょうか・・・

2012年6月24日から7月29日まで、光化門の「世宗文化会館Mシアター」で上演しています。

出演者が凄いんです。
韓国演劇の母と言われているソン・スクさん(辺見友子役)、韓国の映画・テレビドラマで名脇役のパク・チイルさん、イ・デヨンさん(長谷部亮平役ダブルキャスト)など、韓国の演劇賞受賞者がずらりと顔を揃える豪華キャストなのです。
韓流フリークなら、きっとどこかで観たことがあるぞ!と、感激するはずです。



世宗文化会館の前で、翻訳の木村典子さんと待ち合わせをし、お茶の水大学に留学中のホンちゃんとも会い、一緒に劇場へ!
木村さんは、次回公演(?)の字幕の打ち合わせなので、私たちのチケットやら何やらの手配だけなさって、急ぎ次のお仕事へいらっしゃいました。



ちょっと不安な私たちと、演劇の勉強中のホンちゃんは早々に座席について、今や遅しと開演を待つのです。
それにしても、韓国のお客様はギリギリにならないと席につかないので、ガラガラなのかと心配しましたが、開演5分前には8割の客入りとなりました。平日の昼公演なのに良い手応え!
皆さん、もの凄く期待している感じが伝わってきます。

開演です。

ああ、オーチャン(大坂史子)が出てきた・・・と、記憶が蘇ります。
しかし、韓国のお客様はよく笑う!!

落合るみチャンが演じた戸田先生が「コーヒーにしますか?お茶?」のシーンは、爆笑!・・・何故?



と、いろいろあって・・・

新聞配達の店長遠藤が出てくる前から、私の周りは、ハンカチを握りしめ、号泣の嵐!!

大げさではないんです。本当に号泣なんです。

もちろん私も!身体に染みるように知っている作品なのに、また、涙がほろり。

でも、韓国のお客様は喜怒哀楽をストレートに表すんですね~

設定は、韓国の学校で、役名ももちろん違います。
なので、いろいろ違っているところもあるのです。
ハングルで観る『親の顔が見たい』は、韓国の俳優さんたちの感情表現の違いからか、劇的な要素が際立っていたように感じましたが(これこそお国柄なのか)、戯曲の持つ力は言葉の壁を越えて心に突き刺さると、あらためて畑澤さんの巧みさに脱帽しました。


終演後、私たち夫婦はスタッフの方に連れられて、楽屋へ!


舞台の袖からセットを激写?


ホンちゃんに通訳して頂き、出演者の皆様とお会いして感想を言ったり、出演者の話を聞いたり・・・

女優さんたちはすでにメークを落としているのですが、あまりにも美しい!!
肌が透き通るよう。もちろん、最高齢のソン・スクさんも、です。

皆様にとても暖かく迎えて頂き、感激でした。




終演後、仕事を終えた木村さんと、夜遅くまで話をしました。
そして翻訳家のご苦労を伺いました。

まず、韓国はお茶を出さない(?)お茶が無い(?→緑茶は出さない)。そして、学校は土足→スリッパを話題にしたエピソードはカットせざるを得ない。
中学生は、よほど家庭が貧困でないとアルバイトをしない。新聞配達などは韓国ではおじさん(大人)がする。なので、コンビニでのバイトに変更。

本来の戯曲では、新聞配達の店長が茶髪なのですが、茶髪な若者はもちろんいるが、特殊なことらしいのです。
私は、茶髪がかなり重要なポイント、と思っていましたが、若者が目上の人に敬語を使わず話していることで、韓国ではかなり奇異な状況らしく、それだけで茶髪ぐらいの違和感があるらしいのです。

そして、タイトルの『親の顔が見たい』が、韓国では『お前の親の顔が見たい』に変わっていました。
『親の顔が見たい』のような慣用句が韓国にはないらしいのです。「親の顔が見たい」と言うと、懐かしい田舎の親に会いたい、という心温まる話になってしまうらしいのです。

文化や習慣の違いを感じる夜でした。

『親の顔が見たい』は、韓国で小説になるらしいです。そして、映画化の話もでているとか・・・
これからも『親の顔が見たい』が、韓国でどのような進化をするのか楽しみです。

夏休み7月29日までに韓国にいらっしゃる方は、是非、光化門の「世宗文化会館Mシアター」で『親の顔が見たい』を観て下さい。
詳しくは、神市カンパニーのホームページで・・・ハングルですが!
http://www.iseensee.com/



韓国弾丸ツアーでしたが、もう一本芝居見て来ました。
大学路の東崇アートセンター で、チャン・ジン作・演出『無駄骨』です。
チャン・ジンさんと言えば、『トンマッコルへようこそ』の製作、脚本、原案で有名です。



本当に勉強不足で、日本でも戯曲は出ているのに読まずに行きました。
ハングルなので・・・実は、内容はあまり分からなかったのですが・・・
でも、本当に素晴らしかった!!
俳優さんたちが、凄い! 自然な演技の中の異常さ!感動です。

終演後、チャン・ジンさんと出演者たちのトークショウがあったのです。
たぶん日本人は私たち二人だけで、本当に申し訳ない!!さっぱり分からない!
観客席は、チャン・ジンさんや出演者の一言一言に沸き返っています。
私たちも、分からないなりに、笑ったり微妙に反応したり(笑)

トークショウの終わりに、チャン・ジンさんがまっすぐ北村に向かってきて、次回公演の招待券を下さいました。
チャン・ジンさん、反応が悪い二人をきっと不可思議に思ったんでしょうね・・・
申し訳ない。
でも、招待券頂いても観られないので、隣の女の子に、「私たちは日本から来た旅行者だから」と、譲りました。メチャメチャ喜んでくれた!!


そんなこんなで、弾丸韓国観劇ツアーでした。



| 稽古場日記::親の顔が見たい | 21:34 | comments (x) | trackback (x) |
ありがとうございました。
3月12日から始まった(初日は延期になりましたが)「親の顔が見たい」静岡巡演の旅。下田で千秋楽をむかえ無事終了しました。
震災翌日であった12日朝の新幹線の中での重い空気は忘れられないでしょう。
そして、計画停電の関係で一時中断しての再開。 一言で再開といっても、関係者各位の、この先芝居を続けていく上で忘れられないであろう多大なご尽力がありました。芝居がどれだけ沢山の方々によって支えられ、再び動きだすのか、改めて知りました。

出演者全員が、今芝居をする事に、そして、こういう時に芝居を観たいと思って下さる方々への色んな思いで、いっぱいいっぱいだったと思います。
忘れられない公演です。
同じ劇場の中で同じ空気を吸って一緒に心が動く、そんな当たり前の、でも豊かな生活が東北の皆様にどうか少しでも早く戻りますよう。
劇場ロビーの張り紙でも終演後の交流会でも 本当にみんなが心配し応援していました。今、芝居は悲しいくらい無力ですが…私達も同じ思いです。

小さな小さな、本公演ですらないサードステージから始まったこの芝居。 プロデューサー・磯辺万沙子さん、作家・畑澤聖悟さん、演出家・黒岩亮さんに導かれ必死に取り組んでいました。
あの時に知らず知らず種がまかれ、今に至るまで一生懸命水をやり育てて下さった方々がいらっしゃいました。
真摯にエネルギーを注いで作り上げたものは必ず届くんだと思わせて頂けたことが、劇団として一番幸せな事だったと思います。

皆様 本当にありがとうございました。

近いうちに必ず、さらに深く力強い、皆様の心に残る作品として再びご覧頂けるよう頑張ります。




| 稽古場日記::親の顔が見たい | 11:52 | comments (x) | trackback (x) |
終了しました!
打ち上げの様子をなるべく沢山の人が入るよう撮ってみましたが、イケメン演出部チームや、女優よりかわいくて男優陣に大人気の女子スタッフチームが入りきりませんでした!
顔だしではない仕事の方はちょっと遠慮しちゃったのですが、
みんなで楽しくうち上がってました?




| 稽古場日記::親の顔が見たい | 02:10 | comments (x) | trackback (x) |
姉崎さんから記事頂きました♪「ラストワン」
私も『親の顔…』旅ブログのお手伝いをする事になっておりましたのに、3月の前半公演に数回記事を載せてもらいましたが…4月に再開してからの後半はなんにもせず…今日書かずにいつ書くの?ということで…

いよいよ下田公演。今回のラストワン!

下田駅はまだまだ龍馬の匂いが残っておりました。ペリーなのね…龍馬なのね… ペリーロード…ハリスの館…

いつの公演もそうですが、最後は何か特別な気もしますが観て下さる方々は初めてですからね。今日は演出家も来下(とは言わないか?)の予定です。

今日の下田市民文化会館、801席だそうで、今チラッと見てきましたがこじんまりとしたキレイな会館でした。楽しみです。毎日違う会場での芝居の難しさと、楽しさを改めて感じ、その街の空気も反映しているただずまい…ゆっくり味わえないのは寂しいですが…これから行ってまいります。

ところで、昨日の伊東市は『親の顔…』演出助手の河田園子ちゃんの出身地でして、今 園子ちゃんは次回公演『エデンの東』の演出中なのでお母様がたくさんの陣中見舞いを届けて下さいました。
後ろは『エデン…』にも出演する宮本君。帰ったらすぐ稽古です。
昴…動いてるね!

姉崎

| 稽古場日記::親の顔が見たい | 16:15 | comments (x) | trackback (x) |
伊東から下田にきました
今日はお天気がよくて、海も緑も最高に綺麗です!

伊豆急下田の駅にて「ゲロゲーロ」

充さん「はずかしかった」と言ってましたがうそだと思います(笑)佳代子さんの足の開きが本気ですね。
下田とかえるにはどんなつながりがあるのかしら?


| 稽古場日記::親の顔が見たい | 13:53 | comments (x) | trackback (x) |
沼津から伊東にやってきました
伊東線のボックス席に、
「なんかビール飲みたくなっちゃうね」「カキピー買ってこい」
と充さん、亘さん。
気持ちはわかりますが20分ですよ(笑)
でも遠藤くんは冷凍みかんをしっかりゲットしてました。お裾分けしてもらい、着いてしまう前にと、溶けきらないうちに慌てて口に放り込む充さんでした…♪

劇場に入ると、大量のとっても綺麗な甘夏(?ぼんたん?)が!
会員の方のお庭でなったものだそうです。 個人のお庭で段ボールぎっしりの甘夏…もといぼんたん…、すごい。ミス甘夏をイメージして真紀ちゃんにモデルをお願いしました。

さて
伊東で印象的だったのは、
開演直後から水を打ったように静かで、皆さんがのっけからものすごく集中して下さっていたこと!どの会場でも開演直後は多少落ち着かない空気でもどんどん静まりかえって頂けるのですが、最初10分も非常に大事で丁寧に丁寧にやっているつもりなので、ちょっとの目線や微妙なニュアンスも絶対キャッチして頂けている!と確信でき、幸せでした。
ありがとうございました。




| 稽古場日記::親の顔が見たい | 21:26 | comments (x) | trackback (x) |
沼津公演終了しました
今日は、マチネ開演前に30分ほど役者のみで抜き稽古?をしました。 旅でいろんな大きさの劇場にそれぞれが対応しようとしてる中でずれがでてきた部分の調整といいましょうか。
あと2ステージを残すのみですが、少しでもいいものにしようとあがく事ができる座組で良かったと思います。
終演後、交流会を開いて頂いたのですが、一回の例会が決まるまで、そして上演されるまでには本当に皆さんの大変なご尽力があるんだなあと実感しました。
四年前、ただただ自分の役でいっぱいいっぱいで、必死にいいものを作りたいとあがいていたシアタートップスで、すでにこの日を見据えて声をあげ動き出して下さった方々がいた。その力におされ、かつてない、サードステージ→NHKシアターコレクション→本公演→旅公演という流れが生まれました。

観て下さる方々の力をこんなに感じるのは初めてです。今また私たちが日々必死にこの芝居に取り組めているのは今回私達を呼んで下さった皆様のおかげです。
本当に本当にありがとうございます。

いつ揺れがくるかわからない中、気乗りしない様子で「つまらなかったら帰ればいいわよ」と言っていた方が、どんどん前のめりになり、ハンドバッグを探ってハンカチで涙をぬぐっていた様子を聞き、その事には勿論ですが、その一部始終を気にかけて見ていてお話して下さったことが本当にありがたかったです。

孤独な作業だなあと思うことも多い芝居づくりですが、一緒に作って頂いてたんですね。
お気持ちに報いるには、決してだれず、志高くより良いものを常に目指す事しかできません。
あと2ステージ、感謝して大事にやります。
| 稽古場日記::親の顔が見たい | 21:15 | comments (x) | trackback (x) |
磯辺 万沙子さんご来場
この芝居を立ち上げて下さったプロデューサー磯辺 万沙子さんがはるばるいらして下さいました。私は、この旅始まって一番緊張しました!
150人も入らない小さな劇場から始まったこの芝居が、今、万沙子さんの目にはどう見えているかを聞きたくて、普段は役的にしんどくて飲みに行かないのですが、私もお邪魔してまいりました。
ホテルの近くのこじゃれたお店で二時間ほどでしたが濃い時間でした。
「この芝居は本当にいい芝居です」と言い切って下さいました。
が、それは強力な演出と戯曲と積み重ねた稽古という貯金があってのこと。
役者は日々初心に立ち返り、精進しなくてはいけません。改めて気持ちが引き締まりました。



| 稽古場日記::親の顔が見たい | 00:07 | comments (x) | trackback (x) |
沼津に移動中です
またもや私のだめ携帯カメラのせいでぼけ気味ですが、藤枝・三島と頂いたお花をかわいく短くして大事に運んでいる充さんです。
ホテルの部屋に生花があると、すごく嬉しいんですよね。
でも男性でこういう細かい手間をかける方は珍しいかも。想像するとちょっとかわいいですね♪

| 稽古場日記::親の顔が見たい | 11:44 | comments (x) | trackback (x) |

  
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