舞台照明

シャーロット役の林佳代子です!
シャーロット。素敵な名前でしょう?精神科医の役なんです。精神という目に見えないものを扱う人。医学的に、頭の中の神経やら細胞やらが大いに関係してるとは思いますが「心」に深く繋がる分野の職業だと思います。色々な意味を含む「心!」…それを扱う人がシャーロットなんです。深い…!!

さて、稽古場は、絶賛立ち稽古中です。
稽古中に天井を見上げると、こんな感じ。







バトンが縦横に取り付けられ、照明器具が並んでいます。電気は通っていないので、天井に収納されてると言った方がよいですね。この天井は、初日数日前の、舞台セットが完成する頃、電気が繋がっている照明機具で埋め尽くされる事になります。
演劇は総合芸術ですから、俳優が演じるだけでなく、スタッフの力は欠かせない。照明もその一つです。かなりの場合、照明は俳優の動きや台詞に合わせて変化します。私たちは、舞台で照明を感じることができますが、客観的には見られないので、大抵どう見えてるのか分かりません。後で、写真や動画を見てビックリです。こんな世界に見えてたのか…!なんてね。
最近では、LEDライトも多くなりましたが、これができる前、ライトは熱いものでした。寒いシーンでも汗がダクダク…なんてこともよくあるのですが、時に心地よい温かさでもあるのです。
かつて、三百人劇場の舞台で……あれは「花嫁付き添い人の秘密」という芝居の、本番のある日。昴の俳優で、同期の宮本充君が私の婚約者の役でした。奴は!私を裏切ったんですよ、浮気して!!で、私は叫んで怒って、枕叩いてベッドに泣き崩れるというシーンがありました。その日もいつも通り泣き崩れたのです。ところが、疲れも溜まっていましたし、そのまま、うとうとと眠ってしったのでした。ポカポカな照明が気持ち良いのです…。私が起き上がるキッカケ迄には、2ページに渡る別の俳優のモノローグがありましたし、その俳優の動きでベッドが揺れたので、運良くキッカケ前に気付きましたけれど(笑)。
大先輩が舞台上で眠ってしまい、回りの俳優達が、大混乱になってしまったという伝説も耳にした事があります。心地よく眠ってしまうその状況、よく理解できます。

今回の「マーヴィンズルーム」では、マーヴィン[岡本吉弘さん]はベッシー[米倉紀之子さん]に介護されており、ベッドは大事なイメージポイントです。でも、言うまでもありませんが、私のシーンにベッドはありませんので…誘惑(睡魔)に負けることはありえません。はい!

稽古場では、どの場面もリアルに繊細に大胆にシーンが作られて行きます。どうぞ楽しみにいらしてください!
ご来場を心よりお待ちしております!!



最後に、我が家の近所のツツジ。
春から初夏、大好きな季節です。いいですよね。
温暖化よ、とまれ…!
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 20:12 | comments (x) | trackback (x) |
稽古場の“癒やし”

今回のブログは、ルース役の佐藤しのぶが担当します。

今週から、演出助手の井澤夢乃さんが合流しました。
 
 

フレッシュ!
進行の声が初々しいです。



この日めくりカレンダーは、夢乃ちゃんの力作。
本番までの日数と、『なるほど!』な今日のひと言が添えてあります。
どんな状況でも楽しむって大事よね。
ありがとう夢乃ちゃん‼︎



チャーリー役の屋鋪琥三郎君、通称『こさ』君。
中学2年生、13歳。
好きな物、きゅうり。
稽古場で大人達が、あーでもないこーでもないと話していると『それは◯◯◯です』と、チャーリーさながら的確に答えてくれます。
いろんな事に興味があって、中でもロボット工学が今は一番だそう。
なんと、オーディションから2ヶ月半で8㎝も身長が伸びました。
この芝居の千穐楽には、兄・ハンク役の赤江君より大きくなってたりして?



ここは『お茶場』
稽古場付きの若手達が、コーヒー・紅茶などの飲み物から、ちょっとつまめるクッキーやおかき、飴やチョコを揃えてくれます。
稽古場に来てくださった方々の差入れも並びます、有難うございます。
空腹時と気分転換に、無くてはならない空間なのです。

今回のブログのテーマは、稽古場の“癒やし”でした。
皆さんの癒やしは何ですか?
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 23:39 | comments (x) | trackback (x) |
Mr.TANAKA & SUBARUズルーム
ベッシーを演らせていただきます米倉紀之子です。
5日間の読み稽古を経て、立ち稽古に入りました。

顔合わせ稽古初日に感じたことは、稽古場の空気感の素敵さでした。
演出の田中壮太郎さん始め、スタッフ、キャスト、劇団に上がりたての新人達、
みな清潔感漂う現場でした。
稽古場が素敵なときは、必ず充実した作品が創り上げられる。普段鈍感な米倉なのですが、これに関しては敏感で、ハズレたことはありません。なので何やら熱い予感がしております。

大好きな劇団の仲間たち、そして賢く可愛いチャーリー役の琥三郎くん。
女性キャストをピックアップさせていただきますと、磯辺万沙子さん、佐藤しのぶさんとは『クリスマス・キャロル』のクラチット夫人で、
林佳代子さんとは『夏の夜の夢』のハーミアで、
あんどうさくらちゃんとは『アルジャーノンに花束を』のアリス・キニヤンで、
皆米倉は同役を演らせていただいております。
女性キャストが何故か他人に思えないのは、そのせいかしら?
とにかく気持ちが和らぎます。
もちろん男性キャストもナイスガイばかり。

ベッシーの父マーヴィンは岡田吉弘さん、叔母ルースは佐藤しのぶさん。
ひとつ屋根に住んでいる3人です。



岡田さんとは最近では昨年の劇団公演『親の顔が見たい』で共演。孫を思いやる祖父の言葉に、いつも心揺さぶられておりました。
佐藤さんとは、一度同じ作品に出ておりますが(『ゆうれい貸屋』)、場面違いで、共演ということでは初めてとなります。
劇団内で折に触れてかけてくださる言葉の数々に、いつも安らぎを感じておりました。
この期間、お二人の傍に居られることは幸せです。

テロ、戦争、地震、異常気象、そして感染症。
そんな中、演劇というライヴ空間が何かしらの生きるエネルギーを与えられたら。家族ドラマ『マーヴィンズルーム』がそんな作品となりますよう、演出の田中さんに導かれながら、そして共演者、スタッフと可能性を探しながら 立ち稽古の日々を送っていきたいと思います。

みなさん、どうぞ本番観にいらしてください!
お待ちしております。

| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 20:24 | comments (x) | trackback (x) |

  
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