ラインの監視」家族の肖像
 今回のブログ担当は、サラ・ミューラー役の服部幸子です。

「ラインの監視」稽古場ブログでは、物語の時代背景や戦争、文化について各担当者がいろんな切り口でご案内させていただいてますね。
皆様にとってお役に立つ情報はおありでしたでしょうか…?

私からは…舞台には登場しないのですが、かなり物語に影響力を及ぼしている人物をご紹介させていただきます。

その名も…ジョシュア・ファレリー!

この物語の舞台になっているファレリー家の当主です。
もう亡くなっているので、肖像画での登場ですが(笑)。法曹界の重鎮であり、作家でもあり、資産家でもあり、人格者でもあり…いささか立派過ぎる方ですね~。
ファニー(久保田民絵さん)の夫、そしてわたくしサラとデーヴィッド(高草量平さん)の父です。

舞台では冒頭からラストシーンまで、特に私たち三人は父の肖像画を見たり、父の遺した言葉を口にします。
こんなパパがいたら誇らしくもありますが、未亡人になったママに「パパのようになってね」、「パパな
らどう思うかしら?」なんてしょっちゅう言われたら子供たちとしてはプレッシャーですけれどもね(笑)。
でも、なかなかいいこと言ってるんですよ、故ジョシュア・ファレリー。

実はこの作品のテーマに通じること語ってるかな…とお稽古が進むにつれて、服部サラは感じております。
どうか皆様、私たちが語る、故ジョシュア・ファレリーの言葉もじっくりお聞きくださいませ。

パパの肖像画はちょっとインパクトのあるものにしたいと演出家の原田さんはおっしゃってます。
私も早く本番のセットでパパの肖像画を見てみたい!

 …ということで今回の写真は、私のアメリカの家族、ファニー母様と弟デーヴィッドです。

二人

 そして、お稽古用のパパの肖像…(笑)! 

額


| 稽古場日記::ラインの監視 | 17:38 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」今日のブログ担当、石田博英です。
劇団ブログ担当も人生二回目を迎えました(オメデトウ!!)。 
で、前回はレディーファーストで女優陣(大人組)を取り上げましたが、今回は男優人(あくまで大人にこだわって)下の写真、キャリアのある人から紹介します。 



山口嘉三さん(私の義母の召使い)=黒人のジョーゼフ役。
次に金尾哲夫さん(ルーマニアの亡命貴族で義母の屋敷に居候)=ルーマニア人のテック役。
そして私(反ナチ活動家、家族で初めてアメリカの妻の実家を訪問)=ドイツ人のクルト役。
最後に高草量平(義母の息子、私の義理の弟)=アメリカ人のデーヴィッド役。 

私の子供たちの紹介は次の機会に・・・三度目の正直があれば・・・。  
| 稽古場日記::ラインの監視 | 09:32 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」戦争の時代
こんばんは。木村雅子です。
早くも私の番が回ってきました。

暫しお付き合いくださいませ。


資料係の木村から、今回は20世紀のお話しです。


今回は1940年が舞台、すぐに思い浮かぶのは第二次世界大戦ですが、実はこの少し前、世界大戦の前哨戦と言われた戦争が起こっていました。


パブロ・ピカソの「ゲルニカ」や、アーネスト・ヘミングウェイの名作「誰がために鐘は鳴る」などが有名になりました、

「スペインの内戦」です。

歴史の教科書では、世界大戦前に書かれている2、3行で済まされてしまうスペインの内戦。

実は約4年間も続く大きな内戦で、共和制政府対ファシスト軍部の内戦でした。
内戦には各国も、支援しており、ロシア、メキシコ、イタリア、ドイツ、また、国際旅団という各国の義勇兵団も関わっておりました。



今回の「ラインの監視」、実はこのスペインの内戦も大きな要素として出てきます。



私もほぼ初めて聞いたスペインの内戦。

調べたり、子供たちのために資料をまとめたりするのが大変でした。知らないものですから、要点をつかむのが難しくて。


戦争の内容も簡単に敵、味方が別れている訳ではなく、ハッキリ言って誰が味方か分からないようなそんな戦争でした。


思えば20世紀は戦争の多い時代で、日本だけでも5つの戦争に参戦しています。


時代が戦争を呼んでいたのか。人々の心が戦争を求めていたのか…戦わなければ出来ない何かがあったのか…。


正に20世紀は燃えるような世紀だったのですね。

そんな燃えるような世紀のなか、比較的に安寧な暮らしを送ることができたアメリカのある邸宅に、燃えるヨーロッパからの亡命者が集まります。

迎える結末は楽園か、地獄か、それとも………どうぞ皆さまの目でお確かめください!!

写真は全くもって内容とは関係のない中村翼くんのブリッジ。真面目な話をしてしまったので、若者の元気な姿でブレイクしてください(笑)

ブリッジ?



木村雅子
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:13 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」スタッフ風景
本日のブログ担当の、高草量平です。
『ラインの監視』の稽古は、10月1日から始まりましたが、いつの間にか、稽古場の行き帰りに寒さを感じる季節になりました。

外気の温度変化と共に、稽古場の雰囲気も少しずつ変化し、こちらは温度急上昇。

視覚的には本番用の小道具、大道具などが揃いつつあります。

そして、演出家の原田さんの濃密な稽古で、稽古場はますます熱くなります。

もう1つ温度を上げるのは衣装です。私は単純なせいか衣装を着ると、一気にテンションが上がります。

今回の昴公演を担当して下さる衣装プランナーは、中村祐妃子さんです。

「ラインの監視」中村さん


仲村さん(中)と衣装係の山本(左)の舘田(右)を激写!!
(ちょっとぶれてる・・・?)

衣装テーマは、「色合いの存在感を出したい!」とのこと。
1940年のアメリカの色合いです。その存在感が舞台に広がるでしょう。

様々な装置や衣装の力を借りて、1940年のアメリカを創造します!

どうかご期待下さい!
| 稽古場日記::ラインの監視 | 19:43 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」ドイツ風デザート!?山本有希子・福永光生
こんばんは。
『ラインの監視』本日のブログ担当は、研修生の山本と福永です。


この頃は暗くなるのが早くなりましたね。「秋の日は釣瓶落とし」とはよく言ったもので、稽古終わりの空はもう真っ暗です。
そして、お腹も鳴る頃合い。

そういえば、劇中にはドイツ風デザート「ツヴェチゲン・クネーデル」という料理が出てきます。

「ツヴェチゲン・クネーデル」とはなんぞやと思い、調べてみると……


クネーデル【Knödel】
小麦粉とジャガイモ、パン粉などを混ぜて丸めて熱湯でゆでた、ドイツ料理。(『大辞林』第三版)


「クネーデル」はドイツ語で団子という意味する言葉だそう。主に肉料理の付け合わせに使われる料理です。
材料から想像するに「じゃがいもだんご」でしょうか。

ちなみに、チェコやポーランド、フランスなどのドイツ以外の国でもクネーデルに似たような料理が作られています。

「ツヴェチゲン」から調べても見つかりませんでしたが、こちらはドイツ語で小ぶりなプルーンのことを言います。

……あれ、じゃがいもだんごで、付け合わせ?
デザートではないでのしょうか?

よくよく調べてみたところ、クネーデルには、果物のピューレを包んだものもあり、バニラソースや砂糖をかけてスイーツとして食べるとのことでした。

納得しました!だから、ドイツ風デザートなのですね。
一度は食べてみたい!

ドイツからはるばるやって来たミューラー一家のためにファニーが用意した一品「ツヴェチゲン・クネーデル」。
残念ながら劇中では、会話の中でしか出てまいりません。


どのような心境でファニーがミューラー一家を迎えたのか……


その辺りは是非劇場にてご覧下さい!
お待ちしております。


山本有希子・福永光生
| 稽古場日記::ラインの監視 | 12:22 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」 はじめまして!
ボードー役の堀川恭司、11歳です!

劇団昴のみなさんと一緒の舞台に出させていただくのは、去年の「良い子にご褒美」に続いて二回目です。

稽古中はみんなに優しくしてもらって、本当の家族みたいでとても楽しいです!

今日は、少しだけ衣装がきました。
北海道より寒いドイツからアメリカに向かいアメリカで暮らす話なので、何枚も着る厚着の衣装からのスタートです。

みんなとっても格好いい衣装でした!
でももっと汚くするみたいなので残念です。


稽古場では演技以外にもいろんなことを教えてもらっています。

前回、柚葉ちゃんもBlogに書いていましたが、今日は僕がテック役の金尾さんに、二人でやるマジックを教えてもらいました。

翼君と柚葉ちゃんに見せたら、「すご~い!」って言われました。

みんなを驚かすために、マジックをもっと覚えたいです!


マジックとドイツと関係があるか調べてみたら、第2次世界大戦時に、ナチスに立ち向かったジャスパー・マスケリンというマジシャンがいたそうです。

彼は地元では天才マジシャンと言われていたそうですが、ある日知人がナチスに惨殺され、連合軍に入隊しました。

入隊した後、機会を伺い偉い人がきた時に大掛かりなマジックをしてみんなの度肝を抜いたそうです。

そのマジックに偉い人が目をつけて、ジャスパーさんはカモフラージュ専門部隊、その名も”マジックギャング”に任命されました。

ナチス軍に負け続きだった連合軍はジャスパーさんの大胆で精密なマジック作戦で形勢逆転し、勝利しました!

…ということは、僕がマジックを今覚えたいのもナチスと戦っているからかな(笑)
パパの役に立つといいなぁ!


「ラインの監視」の本番まであと20日ちょっと。

もっともっと演技が上手になるように稽古を頑張ります!

あと、マジックの練習も頑張ります(笑)

ラインの監視


(翼君と柚葉ちゃんと3人で)


堀川恭司

| 稽古場日記::ラインの監視 | 14:46 | comments (x) | trackback (x) |
『ラインの監視』 「ラインの守り」木村雅子
皆さん、お久しぶりです。

「ラインの監視」今回のブログ担当は、不肖ながら演出助手を務めさせて頂きます準劇団員の木村雅子です。

よろしくお願いいたします。

今回の作品は、1940年が舞台。歴史が大きく絡んだ作品となり、資料を集める係もしていますが、

最初に探した資料が

「ラインの監視」の楽譜。でした。


そうです。「ラインの監視」とは、実はある楽曲の名前なのです!

さぞ有名な曲なのだろうと、早速文明の力、インターネットを使って調べることにしました。


「ラインの監視」、検索ボタンをポチッとな……(・∀・)


真っ先に出てきたのは


「LINE(ライン)でのイジメの監視」


!Σ( ̄□ ̄;)


最近スマートフォンユーザーの間で、爆発的な普及率を誇る無料チャットアプリ、「LINE」。
今の時代、どんなところでもイジメが起こる時代なのですね。恐ろしい(((((゜゜;)

それはともかく、どんなに検索を掛けても出てくるのは「LINEのイジメの監視」。

…おかしい。これはどうもおかしいと思い、制作に確認をしてみた所、この楽曲の和名は


「ラインの守り」とのこと。


「ラインの守り」で検索すると、YouTubeでもヒットし、実はメロディーは同志社大学のカレッジソングにもなっていることがわかりました。

ラインとは、もちろん「LINE(ライン)」のことではなく、フランスとドイツの国境付近を流れるライン川のラインのことで、曲は19世紀、フランスとの国境付近での紛争時に作曲されたそうです。



映画「カサブランカ」のなかにも「ラインの守り」が出てきます。


「守り」ではなく、「監視」という名前になった今回の作品。
確かに守るというニュアンスも感じますが、監視という要素も、強い作品です。

誰が誰を監視し、また、誰が守り、守られているのか、じっくりと見て頂きたいと思います(*^^*)

本番まで一ヶ月を切りました!!

稽古は更に濃密になっていきます!!

木村雅子

| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:32 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」2年ぶりの舞台挑戦!小林柚葉
こんばんは。バベット役の小林柚葉です。(中学2年生です)2年ぶりの舞台挑戦です。

はじめは、大人の人たちに囲まれて、緊張していました。
けれど、皆さん明るく声をかけてくださるので、今では毎日の稽古が楽しくて仕方ありません。
とはいえ、大人の方々の発するオーラには圧倒されっぱなし。
とても勉強になります。

テック役の金尾哲夫さんについて話します。(金尾さんとパシャリ)



一言で言うと、とっても面白い!!!

今日、休憩時間にマジックを見せて下さいました。

100円玉やペットボトルを使ったマジック。

まず8枚の100円玉を用意。
400円ずつ右手と左手に握っているはずなのに、あら不思議。
手を開くとなんと、5枚と3枚にΣ(OωO )


ビックリしました〜。

そうしたら、ボードー役の堀川恭司くんが、『あ、親指と人差し指の間に1枚はさんでるっ‼』

なぬっ⁈

不覚にも、まったく気づかなかった、ワタシ……。

むむむ。


そういえば、舞台でも金尾さん演じるテックは、マジックでもするように、私の知らないうちに、私達家族の秘密を探っていきます。


越境を重ねて活動してきたパパ・クルトの秘密も、テックに暴露されてしまうのか…?


そういえば、「越境」って、島国の日本では聞きなれない言葉ですよね。

漢字の通り、「境を越える」つまり「国境を越える」という意味です。

島国の日本とは違って、諸外国は大陸で隣国とは陸続き。

私達の故郷ドイツは、北にデンマーク、南にスイス・オーストリア、東にポーランド・チェコ、西にフランス・ベルギー・ルクセンブルク・オランダに隣接しています。

パパは、ドイツ国内の厳しい監視の目をかいくぐり、スイスやフランスに越境を繰り返し、反ナチス活動をしています!


その活動の為、私達は点々と移動しながら暮らしていました。


そして今回、母・サラの故郷であるアメリカに来たんです…


って、金尾さんの手品のお話から、こんなところまで話がとんでしまいましたΣ(・□・;)




私達家族のお話の続きは、ぜひ劇場でみてください!


お待ちしています!
| 稽古場日記::ラインの監視 | 16:36 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」初めまして! 中村翼
天気雨
今日のブログ担当、中村翼です。


(翼くんは、Bプロに所属しています。『ラインの監視』、3人の子役の長男ジョシュア役、中学2年生です。)


今日は民絵さんからは、たい焼きの差し入れが、そして演出助手の木村さんは給料日らしく・・・ドーナツを持ってきて下さいました。



本当にありがとうございます。
美味しかったです。

顔合わせから2週間たち、だんだんと形になってきました。

僕は今回、反ファシストの息子であるジョシュア役をやらせて頂きます。

ドイツ語の台詞等もあり、大変ですが、ドイツ人の方がいらして、とても発音の良いドイツ語を教えて頂いたので、ドイツ人にできる限り近い発音ができるように頑張ります。

昴の皆さんは、初読みの時から、さすがというほど上手で、また、フレンドリーで、助言等もたくさんして下さって・・・本当にありがとうございます。


そして、スタッフの皆さんが1日かけて仕込みをして下さいました。

階段ができて、段が高くなり、まるで本当の舞台のようでした。

僕にとっては、初のストレートの芝居なのですが、これから11月に向けて、もっともっと頑張って行きたいと思います。


皆さん、劇場でお会いしましょう。



中村翼


| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:03 | comments (x) | trackback (x) |
『ラインの監視」~風邪~ 末森靖彦・村松妙子
研修生の、末森と村松です。

最近、陽が落ちるのが早く、陽が昇るのが遅くなり、いよいよ冬の訪れを実感させます。
つい先日まで、夏の陽気だった気がします。

そして、そのせいか、残念なことに稽古場で風邪が蔓延してしまったようです。
研修生の中でも鼻水が出たり、咳が出たりする人が、ちらほら居ます。

ところが、出演者の先輩方はみなさんは、咳ひとつせず、毎日エネルギッシュに稽古に臨んでいます。

健康管理も役者の仕事。
前に演劇学校の先生に、口酸っぱく「風邪を引くのは役者として恥ずかしいこと」と、言われていたことを思い出し、反省しております。

これから、より一層健康管理に気をつけ、出演者にご迷惑をかけないよう気をつけて、精一杯サポートしていきたいと思います。


私たちのお供。


| 稽古場日記::ラインの監視 | 12:49 | comments (x) | trackback (x) |

  
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