キャスト紹介
おはようございます!
本日のブログは舞山裕子が担当させていただきます!

「広い世界のほとりに」は、家族三世代のお話です。
英国マンチェスター郊外に住む家族ですが、稽古を進めていく中で、日本に住む私たちでも共感することが多々あります。どの立場でどんな感情や行動に共感・反発するのかは、この作品を観る今の自分が置かれている状況によって全く受け取り方が違うんだろうな~と思いながら「家族」というものに日々向き合っています。

さてさて今回のブログでは僭越ながら私がキャスト紹介をさせていただきます。(すべて写真の右側から敬称を省略)



チャーリー・ホームズ
 「金尾 哲夫」(かなお てつお)
ピーター・ホームズ
 「江﨑 泰介」(えさき たいすけ)
クリストファー・ホームズ
 「福田 匡伸」(ふくだ まさのぶ)

金尾さんとは「ラインの監視」の時に共演していて、私と年の差の夫婦役でした。今回は三世代の一番上、おじいちゃん役です。おじいちゃんなのですが…色気があって佇まいがカッコイイ!!女子高生にも「ダンディ!!」と人気な尊敬するベテランの先輩です。

父親役の江﨑さんは、座内では照明も仕込めていつも笑顔で穏やかでお酒が大好きなみんなの頼れるお兄さん的存在です。でも今回はお兄さんではなくお父さん!普段見ることのできない葛藤する姿や苦悩する姿が必見ですよ!!

次男役の福田くんは「劇団昴附属養成所」の1期生です。入学当時から観てきた私は彼の成長していく姿に胸が熱くなります。普段明るい笑顔の彼ですが、初めて先輩たちにもまれて必死にくらいついている姿が、必死に生きようとしているクリストファーと重なります。どう転がっていくか楽しみです。



サラ・ブラック
 「賀原 美空」(がはら みく)
アリス・ホームズ
 「落合 るみ」(おちあい るみ)
スーザン・レイノルズ
 「舞山 裕子」(まやま ゆうこ)

賀原さんも福田くんと同じく1期生です。彼女は養成所の頃から本当に努力家で頑張り屋さんなんです。彼女自身から湧き上がる情熱と今回の作品にかける思いが重なり、相乗効果で稽古場に気持ちのいい緊張感が漂います。これからが楽しみな後輩です!

るみさんとは「暗いところで待ち合わせ」以来の共演です。とてもかわいらしい雰囲気の先輩ですが、読みに入るとその魅力的な声にまずやられます。休憩中にちょこんと座ってクリっとした目で周りをみている姿はポメ〇〇アンみたいなんです。こんなチャーミングな先輩がどんな母親になっていくのか…楽しみです。

そして私、舞山です。
今回のキャスト紹介ですが、みんな名前の読み方か難しいのでフリガナを記載しました。私も現場でよく「まいやま」と間違えられてしまいますが本当は「まやま」です!これを機にキャストの名前を覚えていただけるととってもとっても嬉しいです。



ジョン・ロビンソン
 「須々田 浩伎」(すすた ひろき)
ポール・ダンジガー
 「赤江 隼平」(あかえ しゅんぺい)

須々田くん(通称すす)のトレードマークは大きな目と高い身長にくるくるの髪の毛です。遠くからでも探せます(笑)個性的な魅力をもっていて憎めない可愛らしい後輩です。この憎めない個性的な魅力が今回はまっているように思います。要チェックです!

赤江くんも、賀原さん・福田くんと同期の1期生です。「マーヴィンの部屋」で先に本公演デビューをしていますが、劇団若手きっての高身長イケメンさんです!人当たりのいい彼ですが、ちょいちょい会話が「ノーソール(心がこもってない?!)」(笑)。「おい~そこノーソール!!!」「いやいやちゃんと思ってますってば~」っとそんな軽口を交わしながら和気あいあいと稽古場を和ませるムードメーカーです。



エレン・ホームズ
 「姉崎 公美」(あねざき くみ)
アレックス・ホームズ
 「笹井 達規」(ささい たつき)

姉崎さんは「ダウイー夫人の勲章」以来の本公演です。初めて一緒の舞台に参加しますが、すばる倶楽部では中心となって活動してくださっているので、仕事では何度もお世話になっています。すごく発想豊かで自由な魅力のある先輩です。金尾さんと夫婦、おばあちゃん役ですがどんな夫婦になるか楽しみです。

笹井くんは今回ピータの長男役です。三世代目。18歳。イギリスでは成年。日本でも2022年4月から18歳は成年と変わりました。成年になるということは親権に服さなくなるという事、つまり親の同意なしに一人で契約できるようになるという事です。(ちなみに日本では飲酒や喫煙、競馬などの公営競技は20歳からです)子供と大人の境目のアレックスを悪戦苦闘しながら稽古に励んでいます。


15歳・18歳の息子、親、祖父母、三世代の家族のお話。そして彼らを取りまく人間たち。10人のキャストそれぞれの魅力を最大に引き出す演出家眞鍋卓嗣さんの演出!ぜひご期待ください!!10月2日から東池袋のあうるスポットで皆様をお待ちしてます!

| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 19:34 | comments (x) | trackback (x) |
つるっつるの、まっさらの
劇団ブログをいつもご覧いただきありがとうございます。
ピーター・ホームズ役の江﨑泰介です。

ブログを担当するのは、2023年の『クリスマスキャロル』以来となるのでしょうか?何だか随分と時間が開いてしまったように思います。


さて、今回演じるのは二人の息子を持つ父親。18歳と15歳の思春期真っ盛りの難しい年頃の子供を持ち、奥さんとの関係も少し冷め気味…。
何とも普通な、何処にでもいそうな家族の姿。それでいて…それだからこそ難しい役です。

この作品は、シェイクスピアのような壮大な世界観やドラマが展開される事はありません。
イギリスの地方都市の片隅で暮らす家族の日常と、そして彼らを不意に襲う不幸な事故。その事をきっかけに、崩壊しかかる家族…。
ともすれば、現代を生きている私たちの誰もが同じことを経験する可能性がある、そんな作品です。

だからこそ、舞台に立つ俳優はその世界で生活している『等身大の』誰かを演じることが大切です。
今、こうして生きている誰もが、もしかしたら登場人物の誰かと一緒の立場になるかもしれない。
それを少しでも感じてもらう為には、【上手く演じる】とか【上手に喋る】といった意識は邪念でしかありません。
しかし、それを捨てることの、どれほど難しいことか…!

自分にまとわり付いている『演じるってこうだ!』という固定観念を脱ぎ捨て、つるっつるの、まっさらの、何にも染まっていない状態のピーターでいられるよう、この先の稽古に臨みたいと思ってます。


少し話は逸れますが、この作品の稽古が始まる前、外部作品の『ミュージカル 青い鳥』に出演する機会を頂きました。
その中で、旅をするチルチルとミチルの前に将来二人の弟として生まれてくる男の子が登場するシーンがありました。
彼は、生まれるとき3つの病気も一緒に持っていくと話し、それでどうなるの?と聞かれると、「死んでしまうのさ。」とだけ答えます。
その弟役を演じたのは、それが初舞台の小学2年生。
大きな声でハキハキと発した、「死んでしまうのさ。」という台詞が、何にも引っ掛かることなく心に刺さりました。
正に『スコーン!!』という擬音がピッタリなほど、きれいなストレート!

演じるとか何とか余計な事を考えない、純粋な一言が持つ言葉の力って、こんなにも凄いものなのか!と44歳のオジサンがわずか8歳の女の子に教えられた瞬間でした。


それと同じものを求めるわけではないですが、『台詞に書かれた言葉の持つ力』を信じて、劇場に観に来ていただいた全てのお客様の心に響く作品になるよう、この先も頑張ります!
どうぞ、10月2日から始まる『広い世界のほとりに』にご期待ください!
劇団員一同、劇場でお待ちしています!!

江﨑泰介
| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 21:31 | comments (x) | trackback (x) |
ポール・ダンジガー役の赤江隼平です!
6月の舞台「マーヴィンズルーム」にお越しくださった皆様、改めてご来場頂きありがとうございました!

6月に引き続き、昴の本公演に出演致します!

台風直撃の中、10月公演「広い世界のほとりに」の稽古がスタートしました。
外は大雨、大荒れですが、稽古場内は柔らかな雰囲気の中にもしっかりとピリッとした空気もあり、とてもいい稽古場になっています!
本読みでは、演出家・眞鍋さん、翻訳・広田さんと舞台となるイギリスはマンチェスターの時代背景やキャラクター、各シーンの持つ意味などの意見交換をして作品をより深める作業を行っています!
稽古もまだまだ始まったばかりですが、初タッグとなる眞鍋さんと共に今年の昴のテーマ「家族」をお届けできるよう頑張ります!
そして、今回は僕と同じ1期生のメンバーも多く作品にキャスト、スタッフとして携わっています!
切磋琢磨し合いながら素敵な作品を創造していきます!
皆様どうぞお楽しみに!!
ご来場心よりお待ちしております‼︎‼︎



左:賀原美空さん
中:関谷あづみさん
右:福田匡伸さん
| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 23:12 | comments (x) | trackback (x) |
『マーヴィンズルーム、閉幕致しました!』


5月24日より始まりました劇団昴公演『マーヴィンズルーム』!
本日6月9日、無事に千穐楽を迎えることができました。


約一ヶ月半の稽古期間と二週間、全16回の公演をこうして完結できたのはキャスト、スタッフのみならず、劇場に足を運び共に作品を作り上げて下さったお客様をはじめ皆様のおかげです。

改めてこの場でお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!



白血病と診断され、非情な現実と向き合いながらもそれでもハンクや家族と共に生きていこうとするベッシーをはじめ、人々の生活はこの先も続いて行くことでしょう。

どうか皆様の生活も末長く、そして健康でありますことを願っております。



今後とも劇団昴を宜しくお願い致します!
今回のブログ担当、ボブ役の白倉裕人でした!


続き▽
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 00:48 | comments (x) | trackback (x) |
『後半戦突入…!』


皆様こんにちは、リー役あんどうさくらです。
5月24日スタートの『マーヴィンズルーム』、中日を過ぎて後半戦へと突入しました。
Pit昴での公演はいつもより少し長めの公演期間。
いつもならもう作品、役とお別れの時ですが、もう少し一緒にいられる…!
残りの公演も、皆様に楽しんでいただけるよう出演者一同気合を入れて挑みます…!

さて、休演日前の5月30日は1回目のポストショートークの日でした。
演出の田中さんと、出演者組はマーヴィンの家族たち。
司会には田中さんが演出した『8月のオーセージ』に出演していた一柳みる先輩。



翻訳もされている田中さんへの質問や、配役の裏話、出演者の兄弟エピソードや作品のこと。
たくさんのお客様が参加してくださり、あたたかい笑顔に包まれた時間でした。


6月6日の公演後には日本骨髄バンクの水口詞代さんをお迎えしてのポストショートークを予定してます。
まだ若干お席ございますので、お時間合いましたらご来場いただけると嬉しいです!
よろしくお願いします✨
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 21:00 | comments (x) | trackback (x) |
『マーヴィンズルーム』
幕が開き、あっという間に6日目です。

劇団昴公演では、出演者、裏方スタッフの他にも、この公演を支えるメンバーがいます。
劇場受付、お客様のお席への誘導、そして、事務所での電話対応に、劇団昴所属俳優達がご案内いたします。
 
6月に入ってからの受付メンバーをご紹介いたします。

もちろん、当日色々あって、メンバーが少し変動するかもしれませんが‥

 【劇場受付メンバー】
6/1(土)14:00
 メンバー:金尾哲夫・広瀬和・坂井亜由美・横井麻子・砂田佑樹・茂在眞由美

チケットコール:脇坂晴菜
 
6/2(日)14:00
 メンバー:一柳みる・佐々木誠二・石田博英・上林未菜美・横井麻子・茂在眞由美
チケットコール:広瀬和
 
6/3(月)19:00
 受付:石井ゆき・江﨑泰介・落合撤・町田大征・井澤智・茂在眞由美
チケットコール:関泰子
 
6/4(火)14:00
 受付:寺内よりえ・金房求・田徳真尚・永井将貴・関谷あづみ・茂在眞由美
チケットコール:望月真理子
 
6/5(水)19:00
 受付:要田禎子・大坂史子・新野美知・秋田奈帆子・葛西佳貴・茂在眞由美
チケットコール:望月真理子
 
6/6(木)14:00 ポスト・ショー・トーク
 受付:相沢恵子・湯屋敦子・服部幸子・町屋圭祐・福田匡伸・茂在眞由美
チケットコール:関泰子
 
6/7(金)19:00
 受付:要田禎子・竹村叔子・坂井亜由美・町田大征・横井麻子・茂在眞由美
チケットコール:望月真理子
 
6/8(土)14:00
 受付:江川泰子・江﨑泰介・葛西佳貴・賀原美空・中島鱗・脇坂晴菜
チケットコール:望月真理子
 
6/9(日)14:00
 受付:湯屋敦子・石田博英・坂井亜由美・砂田佑樹・中島鱗・茂在眞由美
チケットコール:脇坂晴菜
 

お待ち申し上げます。

| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 14:15 | comments (x) | trackback (x) |
マーヴィンズルーム、開幕!


本日、いよいよ『マーヴィンズルーム』の本番が幕を開けました!


約1ヶ月半の稽古を経て初日を迎えた本公演ですが、作品の本当の完成にはキャスト、スタッフの力はもちろん、足を運んで下さるお客様と一体となり作り上げる"ライヴ感"が必要不可欠となります!


その日その日に生まれ出でる感覚を楽しみ、日々の公演をお客様と一緒に作り上げて参りたいと思います。



   

↑こちらは稽古をずっと支えて下さった演出助手の井澤さんの日めくりカレンダーと我が劇団の理事である荒川直筆の初日祝です。



まだお席をご案内できる日時もございますので、ぜひ劇場にいらして下さいませ!

皆様のご来場を心よりお待ちしています。



白倉裕人
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 22:48 | comments (x) | trackback (x) |
『マーヴィンズルーム』初日まで後1日

ついについに、『マーヴィンズルーム』が、初日を迎えようとしています。

劇団昴公演では、出演者、裏方スタッフの他にも、この公演を支えるメンバーがいます。
劇場受付、お客様のお席への誘導、そして、事務所での電話対応に、劇団昴所属俳優達がご案内いたします。
 
まずは、今月末までのメンバーです。
もちろん、当日色々あって、メンバーが少し変動するかもしれませんが‥

 
【劇場受付メンバー】
5/24(金)19:00
 メンバー:宮本充・新藤真耶・砂田佑樹・島田遥・茂在眞由美
 昴チケットコール:望月真理子・大矢朋子
 
5/25(土)14:00
 メンバー:市川奈央子・夏目陽希・葛西佳貴・福田匡伸・賀原美空・茂在眞由美
 昴チケットコール:望月真理子
 
5/26(日)14:00
 受付:相沢恵子・佐々木誠二・大矢朋子・夏目陽希・葛西佳貴・脇坂晴菜
 昴チケットコール:広瀬和
 
5/27(月)19:00
 受付:竹村叔子・江﨑泰介・上林未菜美・須々田浩伎・関谷あづみ・茂在眞由美
昴チケットコール:望月真理子
 
5/28(火)14:00
 受付:石井ゆき・舞山裕子・加藤和将・近藤瑞希・山田梅・茂在眞由美
昴チケットコール:関泰子
 
5/29(水)19:00
 受付:奥原千加・永井誠・落合るみ・吉澤恒多・町田大征・茂在眞由美
昴チケットコール:髙橋慧・広瀬和
 
5/30(木)14:00 ポスト・ショー・トーク
 受付:一柳みる・星野亘・上林未菜美・福田匡伸・中島鱗・茂在眞由美
昴チケットコール:望月真理子

そして、演出助手の井澤夢乃さんも受付のお手伝いしてくださるそうです。

沢山の人に支えられて、公演はスタート致します。
 どうぞよろしくお願い致します。
そして、劇場でお待ち申し上げます。

磯辺万沙子


| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 11:07 | comments (x) | trackback (x) |
『稽古最終日』


ブログを見てくださってる皆様、いつもありがとうございます〜!
リー役のあんどうさくらです。

リーは2人の息子を女手一つで育てた女性。
以前、田中さんに演出頂いた『ラビットホール』でも子を持つ母の役で、ここ数年母親役を演じる機会が増えました。
しかも今度はティーンエイジャーの子供が2人…!
経験のないことは想像するしかありませんが、今回は子供の頃見ていた母の姿を思い出すことが多かったです。

我が家は父が仕事で忙しく、父親は日曜と長期休みにしか会えない人だと思ってました。
そして父が出張や海外赴任であっちこっち行っている間、母はひとりで兄と私を、時に絶叫しながら育ててくれました。
特に兄はやんちゃなとこもあり、今ならその絶叫が理解できます(笑)


夜も更けて暗い中、庭で缶ビールを飲みながらタバコをふかす母。
あの時の母は1日の終わりにやっと訪れる、ひとり静かな時間を味わってたのかな〜。

4月から始まった稽古もいよいよ最終日をむかえました。
それぞれが想像して馴染ませ積み重ねてきた『マーヴィンズルーム』がまもなく開幕です〜!
みなさまぜひ足をお運びくださいませ〜〜!

初日はすぐそこだ〜!


あんどうさくら

| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 11:44 | comments (x) | trackback (x) |
時の流れと年齢と


老人ホーム所長役の岩田翼です

磯辺万沙子さん演じるウォーリー医師と同様に、僕が演じるこの老人ホーム所長も戯曲上の設定は女性。「マーヴィンズルーム」の映画化版「マイルーム」では、アメリカの大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」ミランダ役で有名な女優シンシア・ニクソンさんが演じた役です。こちらもまた「なんで俺~!?」とチラっと思いましたが、2年前の昴公演『ラビットホール』でもお世話になった演出の田中壮太郎さんから「岩田さんにピッタリだと思いますよ」と言われれば引き受けないわけがありません

この作品の原作者スコット・マクファーソン氏はエイズによって33歳で亡くなり、その年に「シカゴのゲイとレズビアンの殿堂」入りした方です。その事と関係するのかしないのかわかりませんが、戯曲上の性別と演じる俳優の性別も時にはジェンダーフリーでいいんじゃないかと今は思っています

さて『マーヴィンズルーム』公演初日まであと10日ばかり。稽古もいよいよ大詰めになってきました

この作品、昴では1997年7月の初演『マーヴィンの部屋』(訳・演出 松本永実子)に続いて2度目の上演となります

1997年7月といえば僕は大学を卒業してすぐの夏。大学は演劇科でもないし、演劇部に入ったことも無かったのですが、色々考えて、とある(昴以外の)劇団の養成所に入ったばかりのころです

そしてまあ色々と時と場所を経て、その5年後の2002年4月に劇団昴に準劇団員として入団することになりました

入ったばかりですが、ありがたいことに、その年の5月には昴P-BOX公演『フィリップの理由』で15歳のフィリップ役をやらせていただくことになっていました

しかしねぇ、当時僕はもう30歳目前。タイトルロールで出演させてもらえる誇りやありがたさ、ドキドキやワクワクもありましたが、「15歳役って……どうすんのよ?」と少し複雑な思いも。「おれだってもう15なんだからっ」ってセリフがあったのですが、それが確か芝居の最終盤のほうのセリフだったんで、お客さんそれ聞いて「オイオイそうだったのかい!?」ってズッコケやしないかと心配したりしてました

50歳になった今思うと、30歳近くで15歳の役って、舞台ならまあ別におかしいともなんとも思わないんですがね

話は横道にそれますが、秋の昴公演『広い世界のほとりに』にもティーンエイジャーがたくさん出てきます。誰がやるんでしょうねぇ。昴には若い新人たちがたくさん入ってきてますからね。お楽しみに!

とにかく、年齢の件、当時はわりと切実な悩みだったんです

で、思いついたのが、当時、僕と同世代なのに10代の役がハマってたレオナルド・ディカプリオ氏の映画を観て参考にしよう!ってこと。「ギルバート・グレイプ」や「ザ・ビーチ」、「タイタニック」などはすでに観てたけど、前者2つは演技天才すぎて参考にならないし、「タイタニック」はカッコ良すぎるのでまあ置いといて、しばらく探した後、これがいい!と選んだのが映画「マイルーム(邦題)」、つまり『マーヴィンズルーム』の映画化版だったんですねぇ。ちょっと親に反発する息子役ってところも共通点があったので、即レンタル

レオ様演じるハンクはカッコ良いだけじゃなく、若さゆえの反抗心だったり、思いのほか純粋だったり、次に何するか予測のつかない感じがとても素敵でした。それを参考に僕の演技もとても素敵に、と言えればいいんですが、まあ、一生懸命やりましたってところです

その後、しばらくしてから知ったのですが、僕が大学生のころ、実はうちの親が昴公演の初演の『マーヴィンの部屋』を観てたらしく、実家で当時のチラシとパンフレットと、親が作品を気に入って買ったのか出版された台本まで発見しました。それで初めて、昴でもかつて上演されていたことを知り、感想を聞いてみると、とても良かったらしく、僕も観てみたかったなと思いました



とまあ、自分のことばかり書いてしまいましたが、そんな僕が20数年経って、今回の公演の中では、ある意味アクセント的な、サポート的な役にまわり、準劇団員で30歳になったばかり(言っていいのか!?)の赤江君が10代のハンクを演じ、ということに、何だか年月の経過と感慨を感じるのです

そして、これまた自分の初舞台の話で恐縮ですが、当時、僕の母親役としてお世話になった磯辺万沙子さんとは、その時以来20数年ぶりにご一緒させていただくことに。そしてこれまた初舞台の時に、稽古場では緊張でガチガチだった僕を優しく励ましてくれた共演者の米倉紀之子さんが今回は主演。磯辺さんのブログを読んで、そんな紀之子さんにも、誰かに励まされながら、もがいた新人時代があったんだなぁと、あらためて思いましたよ

『マーヴィンズルーム』出演者、スタッフ一同、それぞれが自分の役割を精一杯果たしつつ、さらにお互い支え合いつつ、刺激を与え合いつつ、力を合わせて、サポートし合って、良い作品になるように邁進してます

どうぞお楽しみにー
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 20:05 | comments (x) | trackback (x) |

  
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