2016,07,22, Friday
さあさあさあ!怒涛の「グリークス」公演、初日を迎えました!
ぎりぎりまで抜き稽古をして下さる上村さんの情熱に、本番前に気合いが入りました。
驚いたのが、楽屋で「え?お客様いないの?」というくらい客席が静かだったこと!
本番中も、心配していた携帯も鳴らず、それどころか咳やくしゃみをする方もおらず・・
私も客席側にて経験ありますが、初日って、お客様も緊張するんですよね。役者の緊張が移って。
一部の初日は開けましたが、明日は二部の初日ですよ!頑張ります!!
さあ!記念すべき初日の今日は、一部「トロイアの女たち」、二部「ヘカベ」にご出演の、ヘカベ役・小沢寿美恵さんです!
ふふふ、お美しいでしょ!!
恐れ多くも小沢さんにも伺いました。
「行ってみたい国は?」
昔かなり色んなところに行かれたそうですが、フランスの森がある田舎町に行ってみたいそうです。おお・・フランス映画に出てくる女優のような雰囲気をお持ちの小沢さんにピッタリ。
「ストレス解消法?」
温泉だそうです。なんでも、飯能に穴場の温泉があり泉質がとてもよく、頻繁に行かれてるそうですよ!
小沢さんが「グリークス」に出演して下さると決まった時の興奮を覚えています。なぜか神に「この勝負、もらったわ!」と叫びたい気持ちに(笑)
私は、以前小沢さんの朗読公演に呼んでいただき、自分は初めての朗読に手こずりまくったのですが、小沢さんの「桜の森の満開の下」の素晴らしさに唖然としたんです。
なんとパワフルで、でも全く力みがなく、情景がありありと浮かんできて、品があって、面白くて悲しくて。
昴の舞台ではなかなかそこまで小沢さんの素晴らしさを惜しげもなく見せて頂ける役がなく、今回どうしてもヘカベを小沢さんにやって頂きたかったのです。
案の定・・稽古が始まると、共演のお姉さん女優の方は「小沢さん・・すごいね」、
見にいらした非出演者の方も「悲しい悲しいみたいな芝居してないのに、全部伝わってくる」。
そうなんです。小沢さんがふーっと歩くと本当にそこが荒らされたトロイアに。その場面、静かでなんでもないところなのに、ものすごくドラマチックなんです。
「グリークス」という作品では、まず戦争というものをリアルに感じて頂かなくてはなりません。
勝者はギリシャ側なのですが、トロイア=敗者側の女王が気高く凛としている事で、本当に戦争の無残さ、無意味さが立ち上がってくるなあと思います。
小沢さん、こんなに彫りが深くお美しく、喋り方にも品があるので、気圧されるような気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。・・・気圧されて下さい(笑)
ただ、普段は気っ風が良くて、クレバーで、たまに吐かれる毒舌も面白くて、わたしや高山さんは小沢さんと飲ませて頂くのが大好きで、いつも虎視眈々と機会を狙っているのです。
小沢さんがご出演くださった事で、作品の品格と重厚さ、リアリティが格段に上がりました。
長い稽古、そして条件的にも恵まれない環境の中(楽屋でもみんながバタバタしていると「私は出番まだあとだから好きに使って」と席を離れ、鏡前を使わせて下さるのですよ!)
なにも文句も言われず、穏やかに淡々と、でも読み稽古から一番の熱量を持って取り組んでおられました。
私は、あの読み稽古で小沢さんの額に流れていた汗に胸震えました。そして、その時自分がやってたようなスケールと熱量では全然ダメだ!!と自分なりのスイッチが入ったのでした。
サード公演は若手の育成も目的に含まれます。
全ての後輩たちが、小沢さんの姿に多くを感じ、胸に刻みつけたのではないでしょうか。
本当に素敵な小沢さんのヘカベ。
絶対お見逃しなく!!
落合るみ
ぎりぎりまで抜き稽古をして下さる上村さんの情熱に、本番前に気合いが入りました。
驚いたのが、楽屋で「え?お客様いないの?」というくらい客席が静かだったこと!
本番中も、心配していた携帯も鳴らず、それどころか咳やくしゃみをする方もおらず・・
私も客席側にて経験ありますが、初日って、お客様も緊張するんですよね。役者の緊張が移って。
一部の初日は開けましたが、明日は二部の初日ですよ!頑張ります!!
さあ!記念すべき初日の今日は、一部「トロイアの女たち」、二部「ヘカベ」にご出演の、ヘカベ役・小沢寿美恵さんです!
ふふふ、お美しいでしょ!!
恐れ多くも小沢さんにも伺いました。
「行ってみたい国は?」
昔かなり色んなところに行かれたそうですが、フランスの森がある田舎町に行ってみたいそうです。おお・・フランス映画に出てくる女優のような雰囲気をお持ちの小沢さんにピッタリ。
「ストレス解消法?」
温泉だそうです。なんでも、飯能に穴場の温泉があり泉質がとてもよく、頻繁に行かれてるそうですよ!
小沢さんが「グリークス」に出演して下さると決まった時の興奮を覚えています。なぜか神に「この勝負、もらったわ!」と叫びたい気持ちに(笑)
私は、以前小沢さんの朗読公演に呼んでいただき、自分は初めての朗読に手こずりまくったのですが、小沢さんの「桜の森の満開の下」の素晴らしさに唖然としたんです。
なんとパワフルで、でも全く力みがなく、情景がありありと浮かんできて、品があって、面白くて悲しくて。
昴の舞台ではなかなかそこまで小沢さんの素晴らしさを惜しげもなく見せて頂ける役がなく、今回どうしてもヘカベを小沢さんにやって頂きたかったのです。
案の定・・稽古が始まると、共演のお姉さん女優の方は「小沢さん・・すごいね」、
見にいらした非出演者の方も「悲しい悲しいみたいな芝居してないのに、全部伝わってくる」。
そうなんです。小沢さんがふーっと歩くと本当にそこが荒らされたトロイアに。その場面、静かでなんでもないところなのに、ものすごくドラマチックなんです。
「グリークス」という作品では、まず戦争というものをリアルに感じて頂かなくてはなりません。
勝者はギリシャ側なのですが、トロイア=敗者側の女王が気高く凛としている事で、本当に戦争の無残さ、無意味さが立ち上がってくるなあと思います。
小沢さん、こんなに彫りが深くお美しく、喋り方にも品があるので、気圧されるような気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。・・・気圧されて下さい(笑)
ただ、普段は気っ風が良くて、クレバーで、たまに吐かれる毒舌も面白くて、わたしや高山さんは小沢さんと飲ませて頂くのが大好きで、いつも虎視眈々と機会を狙っているのです。
小沢さんがご出演くださった事で、作品の品格と重厚さ、リアリティが格段に上がりました。
長い稽古、そして条件的にも恵まれない環境の中(楽屋でもみんながバタバタしていると「私は出番まだあとだから好きに使って」と席を離れ、鏡前を使わせて下さるのですよ!)
なにも文句も言われず、穏やかに淡々と、でも読み稽古から一番の熱量を持って取り組んでおられました。
私は、あの読み稽古で小沢さんの額に流れていた汗に胸震えました。そして、その時自分がやってたようなスケールと熱量では全然ダメだ!!と自分なりのスイッチが入ったのでした。
サード公演は若手の育成も目的に含まれます。
全ての後輩たちが、小沢さんの姿に多くを感じ、胸に刻みつけたのではないでしょうか。
本当に素敵な小沢さんのヘカベ。
絶対お見逃しなく!!
落合るみ
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『グリークス』 | 23:04 | comments (0) | trackback (x) |
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