2016,07,23, Saturday
今日は二部「殺人」の初日でした。
「ヘカベ」「アガメムノン」「エレクトラ」、どの作品も憎しみと殺意に満ちています。
今日は、二部では「アガメムノン」「エレクトラ」に出演している、クリュタイムメストラ役・服部 幸子ちゃんを紹介します。
「アウリスのイピゲネイア」ではあんなに優しかったお母様が・・ああ!娘のイピゲネイアは悲しゅうございます。
撮影・高山佳音里
いつも服部ちゃんの横に座っていたのに、うっかり写真を撮らせてもらい忘れてたまま帰ってきてしまい、慌ててかおちゃんに撮ってもらいました。
≪行ってみたい国≫
●エジプト!ピラミッドやスフィンクスを前にして、圧倒されたいのです!圧倒されたり、心が組み伏されてしまう感覚が大好き!やられた~って叫びたい衝動に駆られたり…ね。
キンキラキンのファラオにも対面したい!岡本太郎氏の『今日の芸術』に、「…燦然と光り輝くツタンカーメン…まるできのう作られたもののように、金色にギラギラしています。それに、ドギつい極彩色の模様がびっしりつけられているものですが、ハッとして思わずあとにさがるほど、はげしくて、凄まじい美観なのです。」とあります。そういう鬼気迫るモノを拝みたいですね。
(落合)前に服部ちゃんのネットテレビに呼んでもらった時に、これからどんな芝居をしたいか、という話になって、「とにかく新しい事をやりたい」と言っていました。とかく自分の好み、得意なことばかりやりたがる役者も多い中、常に刺激を受け、変わりたいと考えるのはとても素敵だと思います。
●それから…「グリークス」出演が決まってから、無性にギリシャにも行きたくなりました。実はバブル期の真っ只中に、格安旅行でヨーロッパをパックツアーで回った際、ギリシャも訪れているのです。ン十年前の話ですが…。パルテノン神殿にも行きましたよ。そしてやっぱり圧倒されたの(笑)。夕暮れ時になると、バイクに乗って恋人たちが神殿にやってきて、デートしていました。バイクにまたがり、男性の体に手を回し、髪をなびかせて神殿の丘を上ってくる女性の美しかったこと!
最近、お気に入りのジュエリーアーティストさんを見つけたのですが、その方はギリシャの女性!ギリシャ神話をモチーフにした作品も多いようです。奮発して2つゲットしました。「グリークス」の本読み稽古中は、パワーをいただきたくて、御守り代わりに身につけていました。天然石と水晶を組み合わせた個性的で、なおかつクラシックなテイストの作品です。遺跡めぐりはもちろん、彼女のお店や工房にも行ってみたい…。
(落合)こんなゴージャスな指輪を普段して、似合ってしまうのは、さすが服部ちゃんです。
≪ストレス解消法≫
●徹底したお部屋の模様替え!簡単に引っ越しなんてできないけれど、模様替えすれば、リフレッシュできるし、部屋に帰ってくるのも楽しくなります。『プチ断捨離』もいいですね~!ただ、このストレス解消法、忙しい時は向かないです(笑)。中断するとかえってストレスになりますから(笑)。現在のように、お稽古中や、初日を間近に控えたときは、もっと簡単にできるストレス解消法をとっています…それは…
●派手な服を着ること(笑)!真っ赤なコートやワンピース、濃いピンクのフリル付きブラウス、スパンコールやラメ付きのカットソーなど、エイッと気合を入れて着ちゃいます。「グリークス」のお稽古中も着ていきましたよ!「それ、衣装?」「演歌歌手みたい」などとコメントをもらって、「普段着で~す♪」と答えていると、それだけで楽しくなっちゃう!出かける前に、鏡の前で「派手だな~アタシ」とつぶやき、「だからどうした!」とにっこり笑うと、なんかモヤモヤがどこか行ってしまうような気がします。
でも、もともと、派手な…というか華やかな色が大好きなので、ストレス関係なく着ています。私が派手な服を着るたびに、「あら、服部さん、溜まってるのね~」と、ドン引きしないでくださいね。
(落合)そうそう、服部ちゃん、突然衣装よりも派手な私服を着てくる事があるのです!あれは心の安定につながっているのですね。
道理で、衣装を自前で揃えなくてはならない時なども「なぜそんな服を持っているのだ!」というような舞台衣装にはおあつらえ向きのものを用意できたりするのですね。
服部ちゃんは、筆者・落合の同期です。
といっても、共演したことがほとんどなく、唯一の共演は、演劇学校時代の卒業公演「ママの貯金」で、服部ちゃんがママ、私がクリスティンという娘役でした。それ以降全く共演の機会がなく、ここにきて、またもや親子!面白いですね。
以前、共通の知人の方に、いつか「服部ブランチ、落合ステラで、『欲望という名の電車』やったら」と言って頂いた事があり、実現したら素敵だなあと思っています。
服部ちゃんは真摯な人。今回の質問への律儀なコメントでもわかりますね。
芝居にもとても真面目です。芝居を良くするために、相手役にも場面にもいろんなアプローチを試みていました。そしてしっかりとしたセリフの技術も持っています。私は最初に出る「アウリスのイピゲネイア」で服部ちゃんとがっつり絡んでる事で、安心して芝居が出来てラッキーだと思っています。
普段の服部ちゃんはお人好しで、サービス精神のある人です。たまにハイになって、わーっっと喋ったりもしてます(笑)そこそこ年上なのですが、わたしが「こら!」というと「あ、あ、ごめん!」とオタオタする可愛らしいところも・・。忙しい中、遠い我が家に、私の大事なぬいぐるみの修理に出向いてくれた事もありました。
個人的に今回のクリュタイムメストラはこれまでの服部ちゃんの芝居で一番好きですね。
一部「アウリスのイピゲネイア」の美しく切ないクリュタイムメストラも、二部の怒りに満ちたクリュタイムメストラも、そして三部のアテネも、服部ちゃんファンは必見です!
落合るみ
「ヘカベ」「アガメムノン」「エレクトラ」、どの作品も憎しみと殺意に満ちています。
今日は、二部では「アガメムノン」「エレクトラ」に出演している、クリュタイムメストラ役・服部 幸子ちゃんを紹介します。
「アウリスのイピゲネイア」ではあんなに優しかったお母様が・・ああ!娘のイピゲネイアは悲しゅうございます。
撮影・高山佳音里
いつも服部ちゃんの横に座っていたのに、うっかり写真を撮らせてもらい忘れてたまま帰ってきてしまい、慌ててかおちゃんに撮ってもらいました。
≪行ってみたい国≫
●エジプト!ピラミッドやスフィンクスを前にして、圧倒されたいのです!圧倒されたり、心が組み伏されてしまう感覚が大好き!やられた~って叫びたい衝動に駆られたり…ね。
キンキラキンのファラオにも対面したい!岡本太郎氏の『今日の芸術』に、「…燦然と光り輝くツタンカーメン…まるできのう作られたもののように、金色にギラギラしています。それに、ドギつい極彩色の模様がびっしりつけられているものですが、ハッとして思わずあとにさがるほど、はげしくて、凄まじい美観なのです。」とあります。そういう鬼気迫るモノを拝みたいですね。
(落合)前に服部ちゃんのネットテレビに呼んでもらった時に、これからどんな芝居をしたいか、という話になって、「とにかく新しい事をやりたい」と言っていました。とかく自分の好み、得意なことばかりやりたがる役者も多い中、常に刺激を受け、変わりたいと考えるのはとても素敵だと思います。
●それから…「グリークス」出演が決まってから、無性にギリシャにも行きたくなりました。実はバブル期の真っ只中に、格安旅行でヨーロッパをパックツアーで回った際、ギリシャも訪れているのです。ン十年前の話ですが…。パルテノン神殿にも行きましたよ。そしてやっぱり圧倒されたの(笑)。夕暮れ時になると、バイクに乗って恋人たちが神殿にやってきて、デートしていました。バイクにまたがり、男性の体に手を回し、髪をなびかせて神殿の丘を上ってくる女性の美しかったこと!
最近、お気に入りのジュエリーアーティストさんを見つけたのですが、その方はギリシャの女性!ギリシャ神話をモチーフにした作品も多いようです。奮発して2つゲットしました。「グリークス」の本読み稽古中は、パワーをいただきたくて、御守り代わりに身につけていました。天然石と水晶を組み合わせた個性的で、なおかつクラシックなテイストの作品です。遺跡めぐりはもちろん、彼女のお店や工房にも行ってみたい…。
(落合)こんなゴージャスな指輪を普段して、似合ってしまうのは、さすが服部ちゃんです。
≪ストレス解消法≫
●徹底したお部屋の模様替え!簡単に引っ越しなんてできないけれど、模様替えすれば、リフレッシュできるし、部屋に帰ってくるのも楽しくなります。『プチ断捨離』もいいですね~!ただ、このストレス解消法、忙しい時は向かないです(笑)。中断するとかえってストレスになりますから(笑)。現在のように、お稽古中や、初日を間近に控えたときは、もっと簡単にできるストレス解消法をとっています…それは…
●派手な服を着ること(笑)!真っ赤なコートやワンピース、濃いピンクのフリル付きブラウス、スパンコールやラメ付きのカットソーなど、エイッと気合を入れて着ちゃいます。「グリークス」のお稽古中も着ていきましたよ!「それ、衣装?」「演歌歌手みたい」などとコメントをもらって、「普段着で~す♪」と答えていると、それだけで楽しくなっちゃう!出かける前に、鏡の前で「派手だな~アタシ」とつぶやき、「だからどうした!」とにっこり笑うと、なんかモヤモヤがどこか行ってしまうような気がします。
でも、もともと、派手な…というか華やかな色が大好きなので、ストレス関係なく着ています。私が派手な服を着るたびに、「あら、服部さん、溜まってるのね~」と、ドン引きしないでくださいね。
(落合)そうそう、服部ちゃん、突然衣装よりも派手な私服を着てくる事があるのです!あれは心の安定につながっているのですね。
道理で、衣装を自前で揃えなくてはならない時なども「なぜそんな服を持っているのだ!」というような舞台衣装にはおあつらえ向きのものを用意できたりするのですね。
服部ちゃんは、筆者・落合の同期です。
といっても、共演したことがほとんどなく、唯一の共演は、演劇学校時代の卒業公演「ママの貯金」で、服部ちゃんがママ、私がクリスティンという娘役でした。それ以降全く共演の機会がなく、ここにきて、またもや親子!面白いですね。
以前、共通の知人の方に、いつか「服部ブランチ、落合ステラで、『欲望という名の電車』やったら」と言って頂いた事があり、実現したら素敵だなあと思っています。
服部ちゃんは真摯な人。今回の質問への律儀なコメントでもわかりますね。
芝居にもとても真面目です。芝居を良くするために、相手役にも場面にもいろんなアプローチを試みていました。そしてしっかりとしたセリフの技術も持っています。私は最初に出る「アウリスのイピゲネイア」で服部ちゃんとがっつり絡んでる事で、安心して芝居が出来てラッキーだと思っています。
普段の服部ちゃんはお人好しで、サービス精神のある人です。たまにハイになって、わーっっと喋ったりもしてます(笑)そこそこ年上なのですが、わたしが「こら!」というと「あ、あ、ごめん!」とオタオタする可愛らしいところも・・。忙しい中、遠い我が家に、私の大事なぬいぐるみの修理に出向いてくれた事もありました。
個人的に今回のクリュタイムメストラはこれまでの服部ちゃんの芝居で一番好きですね。
一部「アウリスのイピゲネイア」の美しく切ないクリュタイムメストラも、二部の怒りに満ちたクリュタイムメストラも、そして三部のアテネも、服部ちゃんファンは必見です!
落合るみ
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『グリークス』 | 23:36 | comments (0) | trackback (x) |
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