宮本充です!
今日のカウントダウンは…この男。



永井誠。
彼の役は新聞配達店・店長の「遠藤」。
短い出番の間に、観客の心を鷲づかみにして、そして去って行きます。

永井を一言で説明すれば、「一筋縄ではいかない真っすぐな男」
クセのある役がハマります。
「リア王」のエドマンドのセリフの明晰さには舌を巻きました。

彼に五つの質問をしました。
僕が聞いてみたかったことが殆どですが。


①趣味は何ですか?
80年代以前の洋楽を聴くこと。
世代なもので。
12月のアート・ガーファンクルの来日公演が今から楽しみです。

②役者にならなかったら、今頃は何をしていたと思いますか?
一流商社のエリート営業マンになるハズだったんですが…

③今までに出演した中で一番思い出深い舞台は何ですか?
『怒りの葡萄』の初演ですかねェ。
劇中歌を唄う5人組のブルーグラスバンド,通称『怒りバンド』の、僕はバンジョー弾き役。
セリフならば多少間違えてもゴマカシはききますが(!?)弾き間違いはゴマカせない。
とりわけバンジョーは音が目立つので…指から血が出るほど練習し、初日は口から心臓が飛び出るほど緊張しました。

④やってみたい作品と役はありますか?
どんな芝居でも構わないので、寡黙で苦味バシったナイスミドルを演じてみたい。

⑤最後に、「親の顔が見たい」巡演での面白いエピソードがあったら教えて下さい。
昨夏の倉敷演劇鑑賞会・例会の舞台の翌日。
「美観地区」を歩いていたら、とある老舗の軒先で店主とおぼしきご婦人が「おいでおいで」と手招きをしているではありませんか。
聞けば鑑賞会の会員さんで、「昨日見たわよ~あなたイイ人なのねぇ~!」と、劇中の役柄と実際の私を同一視なさっているご様子。
「実際の僕はさほどイイ人ではありません」と白状する必要もないので、お出し頂いた冷たい麦茶とシュークリームを美味しくご馳走になりました。


イイ人ほど、「自分はイイ人ではない」と思うものです。
永井、君は間違いなく、イイやつだよ。
今年は、北海道と九州の会員の皆さんの心を鷲づかみにしてくれ。
でも、何か貰ったら、先輩にも分けるように。


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