本番と同じ目線で…
こんにちは
メドヴェージェフ役の鳥畑です。
頭がでかすぎて入る帽子がまずない、という、大変迷惑な役者なわけですが、どういうわけか被り物のある役の多いわたくしでして。
今回も例にもれず巡査役です。はい。

まあそれはそれとして…

Pit昴、ここは、16年前に外部公演に出演した際に稽古場として使用していたので、通っていました。それが今、まさか自分達の拠点になろうとは…。当時は想像もしていなかたわけでして。
なにやら感慨深かったりします。

さてさて、稽古が始まってから3週間。いやはやなんとまあ時の経つことの早さよ…です。
ギアがまたぐんっとあがった感じで、稽古場の空気が変わったようなきがします。


稽古場は現在、舞台と客席は本番と同様に組んでまして。
今までの場合、稽古を見てる時は狭かったり、居場所探したり、なんてことがあったのですが、今は本番目線で居られるという。
これがなかなか良いのです。
いろんなことが見えてくるし聞こえてくる。自分のこともみんなのことも。
あまり今までの稽古では経験できなかったことかな、と思いつつ、日々稽古にのぞんでおります。

というわけで、戯曲に散りばめられています胸に刺さることばの数々。
地下一階の木賃宿から皆様にお届けすることができたら、と願っております。

お待ちしてます!
鳥畑でした
| 稽古場日記::どん底 | 06:26 | comments (x) | trackback (x) |
『七色いんこ』再び。。
昴ブログをご愛読の皆様、まいど駄文にお付き合いいただき有り難うございます、クレーシチ役の永井誠です。

こちらへの寄稿は4月の『ヴェニスの商人』以来。なのですが…

4/3付当欄に、
「手塚治虫の『ブラック・ジャック』に感化されてその道に進んだお医者さんがいるように、僕は同氏の『七色いんこ』を読んで役者になりました。」
…と、嘘とも真ともつかぬことを書きましたところ、

「手塚マンガは好きだがそんな作品知らん!」との声がチラホラ聞こえて参りました。

でしょうねえ…あまり売れた作品ではありません。なにせ題材が“舞台演劇”ですから…地味な事この上なし。

この際、内容をざっくり説明しますと…

「孤独で人嫌いだが、いざ舞台に立てば天才的な名優“七色いんこ”が、古今東西の有名戯曲をモチーフにした一話完結のストーリーの中で毎回大活躍!」…
まさに『舞台俳優版ブラックジャック』みたいな作品だったのですが…二匹目のどじょうは居なかったということでしょうか、もしくはネタが尽きたのか…わずか50回ほどの連載であっけなく終了したのでした。。


何故またそんな話を持ち出すかと言えばですねぇ…

実はあるのですよ!その50回の中に、
『どん底』の回が!

この度、ホコリを払って久しぶりに読み返してみました。
少年チャンピオンコミックス第1巻第2話、タイトルもまんま『どん底』。

…が、
元の話と全然ちがぁう!
いわんや今回僕の演じるクレーシチは登場すらせず。何の参考にもなりゃしない!

…まぁね、元の戯曲はあくまでモチーフとしてなわけで。
『ブラックジャック』をいかに熟読しようと病気が治せるようになるわけじゃなし。

ま、それはそれとして…

子供の頃に夢中になった本(マンガでも)を、改めて読むのは心地よいものです。ページをめくるたびに、忘れていたストーリーはもとより紙の質感や匂いまでもが、懐かしい思い出を呼び起こします。マンガとお相撲と鉄道模型が好きな、内気でノンキな少年だった頃の。

「舞台俳優にとって最も重要な財産は、容姿でも利発さでもない。“思い出”である。」と、かつて指導を仰いだロシア人演出家に教えられた事が、最近になってようやく、おぼろげながらも実感できるようになってきました。

折しもロシア戯曲の代表作。
劇団にとっても歴史ある思い出深い作品。

思い出を総動員して臨みます。ご期待ください!

クレーシチとアンナ


妻アンナ役の“おーちゃん”こと大坂史子嬢と。
ただし舞台上では夫婦に笑顔は一切無し…なにせ『どん底』ですから。。
| 稽古場日記::どん底 | 23:31 | comments (x) | trackback (x) |
美味しい梨と共に
「どん底」は、4幕構成の芝居です。
今日は、3幕4幕の立ち稽古でした。

劇団というところには、芝居をする際の共通言語のようなものがあり、あうんの呼吸といいますか、共通認識があるので、信頼のもと稽古が出来、心地よい感じがあります。これがそれぞれの劇団のカラー、というものでしょう。

木賃宿でどん底の暮らしをしている登場人物達は、それぞれに皆人間臭く、どの役にも共感をおぼえます。
呑んでるシーンなんかも出てきますが、
聞くところによると、ロシアの人達は元々少量のツマミのもとウォッカを呑み、もうツマミが無くなってしまっても、相手の服の匂いを嗅いで、その匂いをツマミにしてウォッカを呑み続けるそうです。豪快ですねー。
一度モスクワで舞台観劇をしたとき、舞台上に流れる川があり、そこで男女のカップルがヌードになって抱き合うと、客席がスタンディングオベーションの渦となり、拍手大喝采でした。ほんとロシアは豪快ですねー。

今日は劇団員の高山さんから梨の差し入れがあり、私も一切れいただきました。
高山さん、ありがとうございました!
とっても美味でしたー。

あー、稽古場の写真、何か一枚撮ろうと思っていたのに、すっかり忘れてしまいましたー、ゴメンなさい!

今日はナースチャ役米倉紀之子でしたー。
今後先輩達のブログ記載が続きまーす。
どうぞお楽しみにー。


米倉紀之子
| 稽古場日記::どん底 | 23:19 | comments (x) | trackback (x) |
一ヶ月すぎました
えー、初日一ヶ月すぎましたね〜


普段「おしとやか」なわたくし市川奈央子(反論は受け付けません(* ̄∇ ̄*))が演じますのは、『くそばばあ』『性悪女』『毒蛇』と男性陣から非難ごうごうの「ワシリーサ」。

まあ、確かに稽古場以外でも芝居の事を考えているとき、気がつくと目付きがかなり悪くなっているのは、否定いたしませんが…( ̄ヘ ̄メ)
ホントは…、たぶん…、いや、きっと…、良い人です。


さてさて、先週全ての場の「粗立ち」が終了し、昨日から細かく作り上げていく稽古が始まります!

「どん底」は、私が小学校3年生位の時に他劇団のものを観劇しました。
…、いや、全くわかりませんでした。
暗いし、おじさんばっかりだし、言ってる事は難しいし…。

しかし、今、自分が配役され、稽古に携わり、先輩方の芝居を拝見していると、「あれ?どん底ってスゴい…。深い。面白い…。」と…。

私が歳を重ねたことで理解が出来る、と言うことももちろんですが、『人間が生きる』と言う、簡単そうで、困難な問題を登場人物1人ひとりにいろいろな方向で語らせているんですね。

さて、「悪女ワシリーサ」は、どういう風に劇団昴のどん底で「生きる」のか、悩みながら、稽古場へ行くと、何やら不思議な光景が目に入りました!

な、何と!



演出家自ら小道具を製作されているでは
ないですか!!
しかも、縄をなっているじゃな いですか!そして、手際よく、綺麗な縄を…。

村田さん縄編み

あっと言う間に編み終わりました…。
テレビとかでは見たことのある光景ですが、まさかこんな間近で見れるとは…

村田さん縄編み2

私も、あの縄のように素直な気持ちで、真っ直ぐに『ワシリーサ』と向かい合い、必死に生きて行こうとする彼女を舞台で生かせるように稽古に臨んで参ります!

市川奈央子

| 稽古場日記::どん底 | 00:20 | comments (x) | trackback (x) |
酔っ払い
どうも皆様、酔っ払うのは得意だけど、酔っ払いの演技は苦手な奥田隆仁でございます。

実はわたくし、舞台に立つの二年ぶりなんです!
はい、お久し振りです!
劇団のblog書くのなんて何年ぶりかわかりません。
何を書けばいいかすっかり忘れてしまいました。

何を書こうかな~?って考えながら稽古場に来たら後輩たちが道具作りの作業をしていました。

奥田さん

早くから稽古場に集まり、こういった作業をしてくれるから、出演者は思う存分稽古に臨むことが出来るのです!
ありがとう!!

材木をもって指示を出している風の三輪学くんに
「何を作ってるの?」
と訊ねたら
「ロシアの戦車です!」
と素敵な笑顔で答えてくれました。

この舞台に戦車が出てくるなんて初耳です。

何年経っても後輩におちょくられる奥田なのでした。
| 稽古場日記::どん底 | 21:58 | comments (x) | trackback (x) |
いよいよ!
いよいよ立ち稽古が始まりました!
今週はブロッキング。
基本的な動きやポジショニングなどを決めていく稽古です。
本日は4幕のブロッキング稽古。
『どん底』は4幕の作品、一通り最後まで行きました。

読み稽古のときは手もとに台本がありますが、
立ち稽古に入り、皆さん台本を持たないで取り組んでいます。
とは言え、この時期はまだ、台詞が完璧に入っている人は少ないので、
多くの役者は記憶力との戦いに、脳ミソをフル回転させております。
出番ギリギリまで台本の確認です。

必死に台本をチェックする、"役者"役の田徳君。

「とっ散らかって、地獄だ‥‥」と。

本公演初出演の"ゾーブ"役の白倉君は、かなりナーバスに。

稽古の後、感想を聞くと「難しい〜ムフッ♡」と照れ笑い。自慢の歌声も披露します!

中西陽介
| 稽古場日記::どん底 | 03:34 | comments (x) | trackback (x) |
8年
2008年のちょうど今頃

村田元史氏演出「修道女」inサイスタジオ大山(現 pit昴)も稽古中でした。

劇団に入りたての私は右も左もわからなくて、
アタフタしながら毎日必死で先輩たちについていこうと稽古をしていました。

稲垣さんにはご飯をちゃんと食べなさいと言っていただいたり、
西本さんには焦らなくてよいと優しく包みこんでいただいたり、
北村さんには歌が下手ね~と優しく笑われたり、
村田さんにはまっすぐやりなさいと何度も稽古をつけていただいたり…

本当に沢山の事を経験させていただいた幸せな時間だったことを今でも忘れられません。


それから8年の今年


同じ場所で、村田さんの演出で、「どん底」の稽古中です。

沢山の先輩、そして後輩に囲まれて、必死に稽古をしております。

8年たった今もまだまだアタフタしてます(笑)

8年前には見えなかった景色が見えてきている反面、
8年間でたくさん癖がついているのに気がつきました。

「余分なものがくっついてるんだよ~」と村田さんに毎日稽古で言われています。

初心に戻り1つ1つ悪戦苦闘しながら、余分なものを落としている毎日。

今この瞬間にこの作品に出演できるのも、何かの巡り合わせだとおもいます。

地にちゃんと足をつけて、日本語を大事に演じることの大切さを改めて感じております。


この場所があまりにも懐かしくて、つい自分の思い出を書いてしまいましたが…


「どん底」素敵な作品にしてまいりますので、皆様ぜひ劇場にお越しください!

お待ちしております!


ナターシャ・舞山裕子

| 稽古場日記::どん底 | 00:59 | comments (x) | trackback (x) |
通し読み!
台風は迷走し、私の芝居も迷走しはじめている今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
先日、通し読みの稽古がありました。
全体の本読みでは、個人で読みを行っていると気付かない台詞の音、意味の勘違いを多く気付かされます。
おかげで普段、自分の耳に都合の良い音だけを拾っている事を思いしらされます。
通し読みでは全体の台詞の流れが確認できる為、また新たな発見がありました。
ついでに強烈なダメ出しもあったりなかったりしますが、一つ一つ稽古期間で解決していきたいものです。

田徳真尚

| 稽古場日記::どん底 | 02:54 | comments (x) | trackback (x) |
『どん底』始動!
「どん底」稽古場ブログ、第一弾は福永光生が担当させていただきます。

今回の「どん底」、初演が1978年、再演が1988年、

そして実に28年の時を経て今回の公演となります。

前回公演は僕の生まれた年と重なり、

劇団昴本公演初出演となる僕にとっては何やら感慨深くもあります。

さて、稽古は本読みが進められてきましたが、毎稽古新しい発見や刺激があります。



先輩方の芝居を見てとても勉強になる反面、大きなプレッシャーともなります。

月曜日からは早速立ち稽古が始まりますが、

どのような芝居になっていくのか出演者ながらにとても楽しみです。

福永光生



| 稽古場日記::どん底 | 03:21 | comments (x) | trackback (x) |

  
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