京都
「ラインの監視」京都公演のブログ担当は、ファニー役の久保田民絵です。

 京都公演の会場は「呉竹文化センター」
 ウォーミングアップの時に見た客席は、赤いシートで三百人劇場にそっくり!でも座席数は600ですから丁度二倍。客席数が1000以上の所が多かったので、ちょっとホッとしました。

 劇場が変わる度に何時もチェックするのは主に声です。まず声が会員の皆様に届かなければなりません。客席の数、残響、客席と舞台の高さの関係。始めての劇場だったから…と言う言い訳は出来ません。それに私の役、ファニーは第一声からしばらくの間、要田さんのアニーズと山口さんのジョーゼフと三人だけで、なんとか会員の皆様に集中して頂かなければなりません。何時もの処で笑って頂けるとホッとすると同時に自分の気持ちも集中します。客席の反応によっては何時もの自分以上になれた様な、役が独り歩きを始めた様な気がする時もあります。やはり劇場は、舞台と客席が一体となって創り上げる、不思議な、そして素敵な「魔法の空間」ですね。

 近畿ブロック公演最後の「呉竹文化センター」での二回の公演は客席の皆さんの反応に、カーテンコールから引っ込んだ舞台袖の辺りで私達は、「いい拍手だったね!」と喜び合いました。「呉竹文化センター」の劇場が「魔法の空間」になったかしら?

 九州公演に続いて、今回は近畿ブロック。和歌山、泉南、奈良、神戸、姫路、紀北、岸貝、ひこね、京都。各地の皆様の熱い拍手、忘れられない温かいおもてなしの数々、人情に触れ、14ステージを無事に終える事が出来ました。本当にありがとうございました。

 次は神奈川ブロックの巡演が始まります。神奈川の各劇場を「素敵な魔法の空間」に出来るかしら?
 神奈川の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

| 稽古場日記::ラインの監視 | 11:05 | comments (x) | trackback (x) |
劇団昴公演「ラインの監視」近畿演鑑連ツアー、〝ひこね〟のブログ担当はクルト・ミューラー役の石田博英です。
             
この日は朝一でスタッフ・スタッフ行動キャストは岸和田から彦根に移動し舞台の仕込み、そして夕方に本番を行い、終演後には舞台のバラシと更に終電前に京都への移動という行程でした。本当に、お疲れ様の一日でした・・・(^-^)v。 
             
キャスト組みの一部も午前中には彦根へ移動、駅には〝ひこね演劇鑑賞会〟の事務局長・浦美砂子女史とサークルの皆様が温かい御出迎えをして下さりました。ありがとうございました!!。  
              
そして無事に本番を終え、交流会に参加のメンバーは東京から駆けつけた劇団の代表・荒川秀樹氏と鑑賞会の皆様との楽しい一時を過ごしました、重ねて御礼を申し上げます。         
そして交流会参加組みのキャストは翌朝、京都への移動前に国宝五天守の一つ彦根城に立ち寄り一瞬の観光気分を味わいました(*^.^*)。 

彦根


2人
   
写真は「ラインの監視」劇中では対立する立場のテック役の金尾哲夫氏と私、クルト役の私。7月の九州巡演を含め10月の近畿ツアーでも常に白Tシャツは変わらず!!。近畿後の神奈川演鑑連ツアーでも、その装いは変わらないのか変わるのか・・・!?。              
最後に改めて〝ひこね演劇鑑賞会〟の皆様、ありがとうございました!!。

彦根
| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:22 | comments (x) | trackback (x) |
俳優紹介
「ポーランドの人形遣い」出演者の宮本充です。
稽古は順調!早くも立ち稽古に突入しました。

4人の出演者を紹介します。
まず今回は主役の中西陽介。



彼を言い表すのに適した言葉を考えたところ、浮かんでくるのは、

「好青年」
ご覧の通りの美男子。そして好男子。

「真面目」
ちょっと、真面目すぎるかも…

「寡黙」
彼は本当に無口!
話しかけても微笑んで一言答え、
決して大声で笑ったりはしゃいだりなんてことはしません。

そして特筆すべくは「声帯」
彼は強靭な声帯の持ち主なのです。
2013年に俳優座劇場で上演した「汚れた手」。
その時も彼は主役でした。
サルトルの硬質な長台詞の連続。
時にはエキセントリックに叫びながら。
公演期間中も毎日、幕が開く前に数時間の稽古。
彼が楽屋でくつろいでいる姿を見たことがありませんでした。
彼の喉が最後までもつかどうか、みんな心配していました。
でも彼はちゃんと千秋楽まで舞台をつとめあげました。

本当に「汚れた手」は大変な芝居でした。
舞台一杯に広がったビルの3階分くらいはありそうな白い階段。
演技エリアはそれだけ。
その階段を駆け上ったり走ったりしながら、彼はほとんど出ずっぱり。
さらに幕切れには、階段の最上段から後ろ向きに転がり落ちて行くのです。

今回の顔合わせの時、彼に聞いてみました。
「どう?『汚れた手』に比べたら今回は少しは楽?」
彼は一言、「いえ、そんな…」

今回は叫び続けることもなく、階段落ちもありません。
でも精神的には、かなりきつい筈。
そういう役なのです。

でもね、中西。主役とはそういうもの。
僕含め他の3人のキャストは君を支えていくからね。
たまには泣き言も言っていいよ。

二言でも、三言でも。

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 09:42 | comments (x) | trackback (x) |
千両蜜柑
ファレリー家の家政婦アニーズを演じています要田禎子ようださちこです。
旅も中盤過ぎ。沢山頂いたみかんでビタミン補給。有り難いです。


みかん

落語に「千両蜜柑」という演目があります。
ある大店の若旦那が急に患って日に日に衰弱していく。医者は、これは気の病で想いが叶えば必ず全快すると見立てます。父親は番頭にその原因を聞き出すよう命令し、番頭は若旦那の気の煩いの原因が恋煩いなどではなく「蜜柑が食べたい事」なのをやっと聞き出します。なーんだそんな事だったんですか、と直ぐに蜜柑を持って来ると約束してしまう番頭さん。しかしながら季節は八月、夏真っ盛り。蜜柑などあろうはずもありません。番頭は必死で探し回ります。すると蔵いっぱいに蜜柑の木箱が積み上げられている問屋に行き当たります。あー助かったと木箱を開けてもらうと、蜜柑はことごとく夏の暑さで腐っています。
全ての木箱を開けてみるとたった一つだけ腐らずに残っていた蜜柑が見つかります。値を聞くと千両だという。父親は息子の命が千両なら安い買い物だとその蜜柑を息子に与えます。番頭は蜜柑を剥いてあげます。蜜柑は丁度十袋ありました。

この辺りで蜜柑を食べる落語家は、若旦那が房を取り分けてひとつづつ口に入れて中身をチュっと口に含む芝居を実に美味しそうに幸せそうに演じるのですが、そうなんですね、昔の蜜柑て袋がしっかりとしていて、中身を吸って出して食べて、袋は食べなかったんですね。昔の蜜柑は皮も袋もスジもしっかりしていました。今のみかんは柔らかくて袋ごと食べられます。
でも「千両蜜柑」の蜜柑は昔の蜜柑です。幾度も幾度も袋をチュッチュッと啜るのです。聴いていると思わず唾が出てくるシーンです。

さて、若旦那は十袋の最後の三つを両親と番頭の為に残して上げます。貰った番頭は、「こりゃあ一袋百両、三つで三百両だ」と「三百両」を持って逃げちゃうっていうのがオチなんですよ。

そういえば夏だって美味しい蜜柑は沢山ありますね。林檎だって今年の夏はニュージーランド産の「ふじ」を食べましたよ。「JAZZ」って銘が付いていました。思いの外美味しかったです。食べ物の季節感がどんどん変わっていきますね。


| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:17 | comments (x) | trackback (x) |
「再び、この地へ…」
演出部スタッフとして同行してます矢崎です。

劇団に在籍して五年目で三度目の近畿ツアー、そして二度目の粉河の地であります。

以前は『親の顔が見たい』で近畿を回らせて頂きましたが、その時は新人として他のスタッフさんやキャストの方々にお世話になっておりました。
また、今回もですが演鑑の方々にもみかんを沢山頂いたり、和歌山の秋の果物たちや地産のものを堪能させて頂いたりと前のツアーを思い出させてもらいました。

さて、新人と言えば、近畿ツアーより二人の新しい顔が!

ではどうぞ!

2人


うん、フレッシュながらも勇ましい後ろ姿…って、こらっ!

2人

近い近い!

ということでこの二人が仲間入りです。
左は 落合撤(おちあい てつ)くん
右は 近藤瑞希 (こんどう みずき)くん
こんなお茶目な二人が新しく参戦いたしました。

この二人はなんとキャスト兼スタッフとして同行している、ジョシュア役の笹井くんと同期という。
同期の男達三人でツアーを回るというのはどういう気持ちなのか。
さぞ、不思議な毎日でしょう。


三人

いつもの決まり文句ではありますが、次こそはキャストとして再びこの地を踏めるようにまた戻ってこれたらと思っております

矢崎
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:20 | comments (x) | trackback (x) |
ボードーとバベット
ボードーとバベット


ボードー役の横山温人です
紀北
紀北演劇鑑賞会の方々のお通しとても美味しかったです。
ホールの中はメトロモダンな感じでとても綺麗だったです。



ホールの周りはとても自然豊かで、山や透き通って綺麗な川もありました。紀北演劇鑑賞会の人の熱烈な歓迎とホールの周りの自然のおかげで舞台を成功させることが出来ました。

またいつか紀北演劇鑑賞会のみなさんの前で演じたいです。


バベット役の小林柚葉です。

あっと言う間に近畿公演も、残すところあと4公演となりました。
昨日は和歌山県岩出市というところで、公演しました。
紀北演劇鑑賞会の会員さんたちが作ってくださったお通しが美味しい!
たくさんの種類があって本番前にお腹いっぱい食べてしまいました
| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:15 | comments (x) | trackback (x) |
顔合わせ
皆様こんにちは!
「ポーランドの人形遣い」の出演者、宮本充です。
いよいよ稽古が始まりました!
先日、キャスト・スタッフ一同が集まり、顔合わせが行われました。
しかし実はすでにそれに先立ち、演出家と役者だけで数回稽古をしています。
(主役の中西陽介はもっと前から演出家と何度も)
そして、それぞれが顔合わせの日までに自分の役を熟成させてきました。
顔合わせは、そのお披露目の日でもあります。
共演者がどのように役作りをしてきたか、それを知るのも楽しみなのです。



顔合わせの模様。
場所は我々の根城、Pit昴。
「ポーランドの人形遣い」の上演会場でもあります。
皆が座っているのは舞台の上。
もうすでに舞台が組まれているのです。
ちょっと見えませんが、手前は客席。
稽古が進むにつれ、ここに少しずつ小道具が運び込まれ、大道具が組まれ、効果音が加わり、照明が入り、役者の演技も少しずつ深まり、そして舞台稽古を経て、初日を迎え、お客様がこの客席を埋める…と想像するだけでドキドキしてきます。
ドキュメンタリー番組でよくあるように、この位置から定点カメラで、その様子を一気に早回しで映したら面白いだろうな。
などと呑気なことを言っていられるのも今の内。
これから地獄の(そして楽しい楽しい)稽古が始まります。
その様子を皆さまにお伝えします。
とは言え出演者はたったの4人。
毎日は難しいので、時々。
でもなるべく頻繁に更新します。
どうぞご期待下さい。
さて、早速で申し訳ないのですが、以下の回が売り切れとなってしまいました。

11日(土)14時
12日(日)14時
14日(火)14時
16日(木)14時
21日(火)14時
26日(日)14時

ご予約はどうぞお早目に!

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 00:44 | comments (x) | trackback (x) |
姫路
ブログ担当 ディービッド役 髙草 量平です。

近畿巡演 5ヶ所目。夜はライトアップされた美しい白鷺城お膝元、姫路市民劇場さんの例会です。

姫路城

ディービッド役としても参加してますが、スタッフとしても参加しております。
劇場の機構によっては事前にスタッフ部屋で舞台監督を中心に会議などもしています。

黒服

左から真剣な眼差しの矢崎和哉君、桑原良太君、落合徹君、白倉祐人君、ジョシュア役の笹井達規君、近藤瑞希君、舞台監督の後藤さん。

これは、バラ打ちといって終演後の撤収作業の打ち合わせをしているところです。

そしてこれは音響をして頂いている小倉裕子さんの音響卓です。

宅


精密機器なので搬入搬出では扱いに1番注意が必要です。舞台効果の一つとして作品の大きな力になっています。

次の1枚は上手側で小道具(舞台で使用する軍手、タオル、グローブ等、、)を管理してくれている、桑原君の仕事場です。写真の小道具達はいつ登場するのでしょうか、、?お楽しみに!

上手

さて、次は紀北演劇鑑賞会さんへ移動です。スタッフ、俳優一丸となり皆様に素敵な舞台が届く様頑張ります!



| 稽古場日記::ラインの監視 | 21:17 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」ジョシュア役の笹井達規です。
神戸演劇鑑賞会の方から、このような物を頂きました。

顔

ジョシュアの似顔絵です!
中々似てると思いませんか?
舞台上では、自分の姿が見えないのでこの様に見えているんだなあと思うと不思議な感覚です。
顔の造形こそ笹井達規と一緒ですが、ジョシュアにはジョシュアの顔つきがあります。
この絵を見て、笹井達規ではなくジョシュアで安心しました。
ひと公演ひと公演、ジョシュアのドラマを紡ぎ出していきたいです。
神戸のカーテンコールの拍手はとても心に響きました。
皆様、ありがとうございました!

笹井達規
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:22 | comments (x) | trackback (x) |
奈良
芝居作りでよく思うのは、稽古を始めてから本番、そして千秋楽を迎える頃にはいつも季節が一つ移り変わっているということです。

私共の旅公演は、7月の夏の九州公演に始まり、今回は秋の近畿公演です。今は奈良に居ます。昨日は公演が休みで昼過ぎに当地に到着。奈良観光の決行です!子役の横山温人君も一緒で、(彼は奈良は初めてと言うので)修学旅行の定番コース東大寺、春日大社、興福寺などを見学。しかもレンタ・サイクルで!実は私は神社、仏閣よりも、古都の秋風を浴びながら疾走(?)するサイクリングそのものの方が年甲斐もなく内心楽しさを感じていた次第です。(実は電動自転車。初体験。何と楽なこと!感動!)温人君ゴメンね。そして奈良の木々の匂いや風、有り難う。

しか

そうなんです旅公演で変わるのは季節だけではありません。勿論土地も変わります。食べ物の味、言葉遣い、街並み、人柄、何となくその土地の醸し出す空気感や匂い。それぞれが独特、独自の味わいを感じさせてくれます。
ところで私共の行っている演劇は、人間というものの普遍的なテーマを扱い、またそれを追求していくものだと思っています。この普遍的なるもの(変わらないもの)を仲介として、様々な土地の方々と交流を深めることが出来るといいですね。またそうしなければと思いつつ、日々舞台に 立っています。

近畿の演劇鑑連の皆さま、どうか宜しく!
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:27 | comments (x) | trackback (x) |

  
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