『広い世界のほとりに』にご来場ありがとうございました。
『広い世界のほとりに』ブログの最後の記事をお届けするのは、ピーター・ホームズ役の江﨑泰介です。

今回、一般的なストレートプレイの作品とは少し違う作劇と演出で、出演者一同、非常に悩み、苦しみながらの稽古でした。

各人物の心情を深く細かく捉えながらも、出てくる言葉は想いとは裏腹で、どんな口調や態度、目線で言えば人物の心理状況をお客様に伝えられるか。
そして舞台はナマモノである以上、毎回全く同じことが出来るわけではありません。
相手役から受ける印象と、そこから湧き上がってくる自分の感情に素直に従いながらも、演出意図からは外れないように台詞を発する。
これはどの作品のどんな役でも共通のルールというか、演じる上で忘れてはならない約束事だと、僕は思っています。
『広い世界のほとりに』は、何故かそれをするのがとても大変でした。

なぜ大変だったのか、実は未だ答えが出せていません。それは、まだまだ実力不足なのか演劇の真髄に辿り着けていないからなのか…この先何年かかるかわかりませんが、答えを探していこうと思います。

そして、この作品をご覧になってどのような感想を持たれたでしょうか?
年代や性別、さらに恋人がいるかどうか、結婚されているか独身かなど、それぞれの社会的な立場によって、見え方や感じ方が違うと思います。
「こう見えるのが正しい」というのは、きっとないのだと思います。
少しでも、何か皆さんの心に残せたなら嬉しいです。


少しずつ気温も下がり、夜は急に冷え込む日も増えてきました。体調にはくれぐれもお気をつけください。

それではまた劇場でお会いしましょう。
ありがとうございました。

| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 22:44 | comments (x) | trackback (x) |

  
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