最終話 弁護士コンキャノン&判事スウィーニー
ギャルビン宮本です。



長らくご愛読いただいただきました
駆け出し弁護士修行企画『出演者に尋問!』も、今回が最終回。



ラストは、法廷シーンを取り仕切るこのお二人を召喚しましょう。

エドワード・コンキャノン弁護士役の山口嘉三さんと、
エルドリッジ・スウィーニー判事役の関時男さん、出廷してください。


(※左から山口、関)

ギャルビン宮本
「お二人共に、演出の原田さんとは初めてじゃないですよね。
嘉三さんは、2014~17年の昴公演『ラインの監視』で。関さんは、昴ザ・サード・ステージ『クルーシブル(2011年)』の他にも、原田さんが主宰をされている劇団キンダースペースに客演されたりと。」

コンキャノン山口
「『ライン』が好評を得たのは、原田さんの力量に負うところが大きいよ。原田さんには、どことなく“昴の系譜”を感じるんだよね。古今東西問わず、古い作品でも良いモノは良いんだ!という信念があるような。
今後も何度でも一緒にやりたいよ、キンダースペースさんから引き抜いちゃいたいくらい(笑)」

スウィーニー関
「原田さんの何が素晴らしいかといえば、バイタリティーとパッション。これまで“頭のいい”演出家や映像監督には数多く出会ってきて、彼らが描く“絵”の素晴らしさには感服したけれど…原田さんの演出は、その“絵”の枠の中に、役者と一緒に入ってきて、一緒になって作ってくれる感じなんだよね。最高の演出家だよ♪」

ギャルビン宮本
「今回 原田さんには、演出だけでなく“構成”もお願いしていますね。」

スウィーニー関
「原作小説・映画・戯曲、それぞれの良い所を切り出して、実に上手くまとめてあげて…。スピーディーだけど分かりやすい構成になっていると思う。
…とは言っても、もともと分厚い本だから、やっぱり場面も登場人物も、多いよね~。」

コンキャノン山口
「そんな中、全ての場面の全ての人物に繋がっているのは、ギャルビンただ一人。中心に居る彼の行動力が、周りを動かす話だよね。つまりは、ギャルビン=俳優・宮本充の力量に負うところがとても大きい。
ミッちゃん(※充さんのこと)は背格好は美しいし、ノーブルな魅力があって舞台で映える俳優だよ。ロングで魅せる力がある。ただ お客様は、登場人物の内面をうかがい知りたいと感じれば、いつの間にか自分で調整して“アップ”で観るんだよ。主役を演じるミッちゃんのことは特に、超どアップで(笑) そこが勝負だよね。
だからこそミッちゃんだけには、時に厳しい叱咤激励もしてるつもりなんだ。“今しかない!”と思ったタイミングで、一先輩としてね。昴の中でもそろそろベテランの仲間入りをする俳優に、半端な気持ちでアドバイスは出来ないからさ。」

スウィーニー関
「僕は、それは嘉三さんに任せて(笑) 若手の演技には、気づいたことがあったら、ちょこっとアドバイスしてるかな。あとは、何より稽古場を元気に明るく♪重いテーマをかかえた芝居だから、なおさらね。
ミッちゃんにはもう、主役として縦横無尽に駆け回って欲しい。それだけ! もちろん支える側としても全力で努めるよ。」

ギャルビン宮本
「お二人の心からのアドバイスやお心遣い、本当に感謝しています。今後もどうぞご指導のほどを。」

コンキャノン山口
「いやいや全然、どういたしまして…だけど、今後のご指導は無いよ
だってもう初日だし、法廷に入れは敵同士だから(笑)」

スウィーニー関
「いよいよだね。『法廷劇の金字塔』だなんて言われちゃってるから、お客様は期待なさるだろうねぇ。ただ実際は、法廷以外にもいい場面がたくさんあって、バランスの取れた作品だと思うんだけど。」

ギャルビン宮本
「そうですねよぇ、確かに法廷劇ではあるけれど、それだけじゃない…。」

コンキャノン山口
「そうなんだよね。だから法廷場面では、お客様の目前で展開されるやり取りや言葉の、“裏”や“過去”を見せられたら、と思うんだ。 さっきの“ロングとアップ”の話とは逆に、すぐ目の前で論じられていることを基に、お客様が その背景や、広がりや深さを感じられたら…。」

スウィーニー関
「それぞれの人物の事情が、集まっているのが法廷ということかしら。僕は“判事”という立場から、それをどう見て裁くのか…“年の功”をお見せ出来れば、と(笑)
ただ、その法廷で裁く側もまた人間だから、完全ではなかったりしてね。法廷の内も外も、みんな実に人間くさい。そんな所も、お客様にお楽しみ頂けたら嬉しいなあ。」

ギャルビン宮本
「そうですよねぇ~。一体どんなふうに、お客様は観てくださるんでしょう。お客様の反応が、今から楽しみなような、怖いような…。
ともあれ、原告・被告・判事…立場は違えど、心は一つ。我ら法廷チームとしても、もちろん劇団昴としても、お客様のご期待に応えるよう、全力で頑張っていきましょう!

山口・関
「もちろん!異議なし!!



~~~~~



よーし!
最終回にして我ながら完璧な仕切り♪♪

“駆け出し弁護士”の看板をはずし、一流弁護士として活躍する時ぞ今。
明日からいよいよ、弁護士ギャルビンが、本舞台へ出廷です。

果たして多くのお客様に、
お楽しみいただける作品となるか否か……


お客様の“評決”やいかに!?



劇団昴公演
 『評決~The Verdict』、

   開 廷 で す !

| 稽古場日記::評決 | 10:37 | comments (x) | trackback (x) |

  
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